【小説】黒く塗れ(10/13)
街で僕は不思議な人に出会った。その人に不思議な事はいくつもあったけれど、最初に不思議だったのは名前が数字じゃなかった事だった。その人物は自分の名前をアミと名乗っていた。僕は名前が数字でない理由を聞いてみたが、アミはその質問に質問で返してきた。なぜ僕の名前が数字なのかと。僕は答える事ができなかった。だって、それは当たり前の事だったから。だから僕はアミが当たり前じゃないと言う事が理解できた。
アミの、2つ目の不思議な点はアミが白い塗料じゃなくてオレンジ色を塗っていた事だった