眠歌/死に向かう刹那の命、希求する価値の在処や初桜の音
死に向かう
刹那の命
希求する
価値の在処や
初桜の音
枯木と見紛う街路樹に
膨らむ蕾の花開き
薄紅色より仄淡く
揺れる命に春を知る
散りゆく刹那を識りながら
明くる夜に謳うその為に
極彩色を内に秘め
魅せる祈りを価値と云う
憂き世と嘆く若者よ
憂きは俗世か人心か
喰むも眠るも惜しまれて
過ぎる命は幸せか
眠らなば夢も見れまじと
揶揄う人のあるものを
ただ眉顰め遠ざけて
笑うことさえ忘れても
死ぬまで続く人生は
誰より自分の為で在れ
桜の声が聴こえるか
刹那を生きる神楽の音色よ
ー了ー
拙作にお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、貴方の眠りが快く心身の休息を叶えますように。
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