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開運 ー運気の良し悪し、その背景因子に関する考察ー

 人生で最も強力なパラメータは「運」です。
 例えば80%の人に効く薬があっても、貴方にその薬が効くかどうかは運です。10%の人に副作用が出て、そのうち1%が致死的だとしても、その副作用が出るかどうかは運次第です。

 科学はこれを偶然と解釈します。

 これは統計学の領域になりますが、優越性を示すための研究では、帰無仮説を棄却するために5%の有意水準を設けることが一般的です。
 簡潔に言うと、「この結果は確率的に偶然とは考えにくいから、ちゃんと差があるよね」ってことです。
 ここで重要なのは「5%未満の確率で偶然の結果かもしれない」ということです。だから研究結果をみるときには、ちゃんとデータを見なければいけない。ギリギリ5%未満の確率なのか、はるかに少ない確率なのかで意味合いが変わってきます。また、どれくらいの差があるのかを説明するためには別な研究デザインや統計処理が必要です。研究ってすごく緻密で地味で泥臭い仕事です。

 そうやって承認された薬が、では貴方に効くかというと、それは飲んでみなければ分かりません。科学はそれを偶然と片付けますが、明らかに運の良い人/悪い人っていますよね。いるんです。私の臨床経験でも不思議なことに、パッとみて「運の良い人だな」と感じる人は治療もうまくいきます。逆に「運の悪い人」は何処までも苦労します。どうしてこんなことに…と悲しい経過をたどるんですね。何かが違うのです。

 本当に偶然でしょうか。

 こんなことを考えていたら心のエンジンがかかってきましたので、今までの経験を思い返しながら運の良い人/悪い人について、私の目から見た共通点を挙げてみたいと思います。「因果関係の証明」は大変難しいため、「関連性があるかも」くらいにとどめて、ヒントになれば幸いです。

①運の良い人は感謝の気持ちが多く、運の悪い人は不平不満を抱き眉間に皺がよっています。

②運の良い人は低姿勢で、運の悪い人は高圧的か卑屈です。

③運の良い人は「ほどよく」ポジティブ思考で、運の悪い人は「過剰に」ネガティブ思考か、「過剰に」ポジティブ思考です。

④運の良い人は「人の為に」動き、運の悪い人は「自分の為に」動きます。

⑤運の良い人は常に自分にできることを探し、運の悪い人は他力本願です。

⑥運の良い人は先祖を大切にしていて、運の悪い人は供養という習慣がありません。

 書き漏らしもあるかもしれませんが、概ね共通しているのはこのあたりです。浅い付き合いでは運の良し悪しの判断までは困難ですが、医師および占い師の仕事、また日常生活での付き合いまで含めると少なく見積もっても3000人以上をみてきた上での分析です。例外はあるかもしれませんが、私の目からみた共通点です。なにか関連性があるような気がしてなりません。そもそも「何をもって運の良し悪しとするか」自体が難しい判断で「塞翁が馬」的な問題を含みますが、この点は私の主観と一般的に解釈される運の良い/悪い出来事から判断しました。

 もちろん運の良し悪しにも程度がありますが、例えば上記の「運の良い人の特徴」に当てはまれば+1点、「運の悪い人の特徴」に当てはまれば-1点、どちらでもなければ0点として、6項目の足し算でスコア(-6点〜+6点)をつけるのは如何でしょうか。
 今、これを「渡邊クライテリア」と名付けました。6点満点だと強運で、0点だと普通くらい、-6点だとかなり運が悪いと分類します。徹夜明けのテンションで書いてますから好き放題ですね。すみません。

 もし「渡邊クライテリアで6点満点なのに運が悪い!」という方がいらっしゃいましたら、大変お手数ですがコメントかメッセージを下さい。どこに問題があるのか、改善方法は何か、サービスで占いも用いて真摯に対応いたします。私からのお年玉です。

 逆に「-6点だけど運が良いぞ?どういうことだコラ。」という方がいらっしゃいましたら、もし宜しければコメントかメッセージを賜りたく存じます。私の考えが正しいものでない可能性がありますので、ご教示いただけますと幸いです。

 そのほか思うところのある方々も是非「スキ」「コメント」お待ちしております。


 病気は避けたいものですが、せめて私が主治医になったこと自体に「運が良かった」と思っていただけるような医師を目指しています。
 医師としてだけではありません。「この人に会えて運が良かった」と思っていただけるような人間になりたいと考えています。

 妄想混じりの拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
 願わくは貴方の新年が、幸運に満たされて美しく輝いていきますように。

 

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