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酸性雨は降り始めに酸性が強い話

 夏です。
 夏といえば夏休み。
 夏休みといえば、まぁいろいろありますが小学生の頃の夏休みは無限の可能性を秘めていました。そして無限の可能性の裏から忍び寄るのは、夏休みの宿題です。
 宿題にも色々ありますが自由研究。これは親も本人も悩みがちなものでしょう。今の小学生がどうなっているのか分かりませんが、私が少年だった頃は自由研究礼賛時代ともいえるような雰囲気でした。

 どうしようかと悩みながら、やはりウケがいいのは環境問題だろうと考えた少年渡邊は、公立図書館で文献を探します。環境問題で、身近なテーマで、小学生の夏休みの自由研究にちょうどいいもの…。ありました。

 酸性雨。


説明しよう!

 酸性雨とは人為起源の酸性物質を空気中で取り込み酸性化した雨のことで、その指標としては酸性度を表すpH(ピーエッチまたはペーハー)が用いられています。雨のpHは、人為的に放出された酸性物質が空気中に全くない場合であっても、空気中の二酸化炭素が雨水に溶け込むため、酸性を示します。また、二酸化硫黄などを空気中に放出している火山の周辺では、雨の酸性度がもともと強く、通常でも酸性よりの値を示します。酸性雨を判断する場合には、地域ごとに人為的な影響を受けない自然な状態での雨のpHを基準とする必要があります。 なお、空気中の二酸化炭素が純水に十分溶けた場合のpHは5.6であることから、pHが5.6以下の降水を一般的に酸性雨と呼ぶことがあります。

気象庁ホームページより引用
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/acid/faq_acid.html

 酸性雨の何が問題かというと、 

 河川や湖、土壌、植物などの環境に影響を及ぼす場合があります。酸性雨によって河川が酸性化すると、その水が流れ込む湖や池を酸性化します。この結果、水中に棲む昆虫類、貝類などが減り、これらを餌としていた魚も減ります。また、水中の植物にも影響があります。 酸性雨が長年にわたり降り続けると、地表の水や土の性質が変わって木が育ちにくくなり、最後には森林全体が枯れてなくなることがあります。

気象庁ホームページより引用

 そんなことを緒言に記載しつつ、紫キャベツと濾紙をなんやかんやしてpH試験紙を作成します。色の変化でおよそのpHを推定できるようにして、実際に雨の酸性度を調べようというものです。夏休みのある区切られた期間、雨が降るたびに採取して測定しました。そのときによってまちまちでしたが、概ね「酸性雨」の定義を満たす日が多かったのは少々ショックでした。

 また、測定するうちに結果に差があることが気になり、あるとき試しに「降り始め」「中間」「しばらく降り続いた後」を測ってみると、降り始めが最も酸性度が強かったことを鮮明に覚えています。


 そういえばどうなのかと調べてみると、やはり事実として、雨の酸性度は降り始めのほうが高いようです。少年、君の思いつきは正しかった。

 さて、

 つまり何が言いたいかというと、降り始めの雨に濡れると頭皮に与えるダメージが大きいかもしれないと、そういう懸念が生まれるということです。なお、医学的根拠はありません。

 傘か帽子!が欲しいですね。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、なんかこう地球の環境とかがいい感じになりますように。


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