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口喧嘩で最強のカウンター攻撃は何か

 あるとき職場で話題になりました。「どんな口喧嘩でも1発で勝負の決まるようなカウンターはないものか」と。穏やかではありませんね。しかし興味を唆るテーマです。議論は真面目に進みます。相手によるだろうとか、喧嘩の内容によるだろうとか、そんな話をしている中で、それまで完全に沈黙していた女性が意を決したように口火を切りました。「ひとつだけ、あるわ」と。

 「ブス。」

 あー、これやばいやつですね。傷つきますね。ひどい言葉ですね。言いたくないし言われたくない。それをきっかけに深刻な傷を負って何十年も引き摺りかねない狂気の言葉です。確かにコレ言われちゃうと、その後どんな反論をしたところで「ブスがなんか言ってる」になっちゃうんですよ。いや私ブスじゃないしって思っていても、実際に絶世の美女だったとしても、「ブス」って主観じゃないですか。反論のしようがない。

 では男性にも通用するかというと、ええ、たしかに通用すると思いますが、インパクトが足りません。傾向として、男性に対する「ブス」って、ちょっと攻撃力が低いですね。言われたところで「ああ、問題ない」なんて流されちゃうかもしれません。

 「ハゲ」はどうか。これは傷付きますね。これ言われちゃうとその後どんな反論しても「ハゲがなんか言ってる」になっちゃいます。ハゲ関係ないだろ?って思っていても動揺した時点で勝敗は決したようなものです。でもこのカウンターは、ハゲにしか通用しません。

 何かないか、一言で黙らせるカウンター…

と、上司の顔が妙に明るく変化しました。これは悪いことを考えているときの顔です。

 「つまんない男。」

…これは効きます。凄まじい破壊力です。N2地雷どころかサードインパクトが起こりそうです。
 これ言われちゃうとその後どんな反論しても「つまんない男がつまんないこと言ってる」だけになっちゃいますね。
 しかも「つまんない」のは主観ですから、反論の余地がありません。一度言われたら自分がどんなにつまらなくないか説明しようとするほど、どんどんつまんない感じになっていきます。「気持ち悪い。」より効きそうです。旧劇ラストの台詞を差し替えましょうか。

 「ブス」「つまんない男」

 言葉って怖いですね。切れ味の鋭いナイフよりも深く心に突き刺さって消えない傷を残します。乱れ撃ちは厳禁です。どうしても勝ちたい、そんな時のためにとっておいてくださいね。

 なお、口喧嘩の相手と絶交することになっても責任は負いかねます。
 口喧嘩は武力行使を始めた方の「負け」ですが、逆上した相手は大変危険ですので、護身術か逃亡手段かボディーガードを用意した上での戦闘を強く推奨いたします。

 あ、A.T.フィールドは全開でお願いします。

 もちろん此れは1つの仮説であって、もっと破壊力の高い「カウンター攻撃」があるかもしれません。ぜひ知りたいものです。コメントお待ちしております。

 攻撃手段を知ることは、防衛を考えるための第一歩です。世の中には心ない言葉を刺してくる人もいますが、もし、ひどい言葉を食らったときには是非この記事のことを思い出して、

「うおお!強烈なカウンターきた!ウケる!!」

 …みたいな心持ちでサラッと流せるようになると素敵です。打たれ強さよりも上手く躱す術を身につけましょう。

 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方が口喧嘩しなくても済むような優しい世界になりますように。



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