乗り物酔いしやすい人は、ちょっと上を向くといい話

 私は子どもの頃、かなり乗り物酔いしやすいタイプで、遠足のバスなど恐怖の閉鎖空間でした。

 本日は乗り物酔いに対抗する方法ベスト3をお伝えいたします。広告なし、引き伸ばしなし、無料記事。医学情報と実体験に基づく生きた知識です。何が目的かって、貴方の乗り物酔いを少しでも楽にできないかという一点です。乗り物酔いしやすいお子さんのいらっしゃる方も参考にしていただけたら幸いです。

 さっそく参りましょう。

①乗車中、ちょっと上を向いておく

 揺れや回転を感知する三半規管は、その一部が水平方向から30度上を向いています。首を下に向けると、普通よりも揺れや回転を強く感じやすくなるんですね。水平か、少し上を向くとコレを和らげることができます。

②ツボに刺激を与える

 正確に捉えて刺激しなければ全く効果はありませんが、ピンポイントに突くとかなり効果のあるツボがあります。「内関(ないかん)」というツボです。手首のあたり、掌側をみてみましょう。拳を握ると浮き出る2本の筋(腱)がありますね。2本の腱の真ん中、手首の皺から指3本分(3横指)辿ったところにツボがあります。押してみてズーンとくるところ。手の大きい人は2本分かもしれません。
 ココを指圧したり、ピップエレキバンみたいなものを貼っておくことで、効力が発揮されます。
 「内関」は西洋医学の立場でも、がん治療や緩和ケアの領域では結構有名な話です。

https://www.jspm.ne.jp/guidelines/gastro/2011/pdf/04_02.pdf


③漢方を飲んでみる

 乗る前に飲んでもいいし、酔ってから頓服もOKです。酔うことが予測される場合には、30分くらい前に内服しておくとよいでしょう。ゆっくり体質改善を図るような戦略以外にも、飲んでから10分〜30分以内に効果の出るようなものもありますから、漢方薬は侮れません。
 もちろん正確には(安全には)、処方を受けたり薬剤師さんに相談したり、ということを前提にしますが、オススメは「五苓散 (ごれいさん)」です。乗り物酔いや二日酔いに対する有効性が期待できる良薬で、極めて応用範囲が広く、(体質的に安全に)内服できる人も多いものです。
 理論的には「身体の中の『水』のバランスを整える」作用があって、例えば友人の奥様が産後の体調不良に苦しんでいた際に五苓散を試してもらったところ、すっかり良くなりました。

 以上、現場からご報告いたしました。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の三半規管が強くなって酔いを気にせず乗り物を楽しめる日が訪れますように。


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