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B.G.M 《詩》
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「B.G.M」
とても小さな音で聴こえてる
耳を澄ませて
と言う意識は無い
いつでも交換可能な匿名的なB.G.M
僕はその他大勢の中にある
固有の不協和音を探していた
何故だろう
他の誰かでは無い その音を
その明確な理由はわからない
1行1行をしっかりと
噛み締める様な
そんな言葉を欲していた
僕は灰皿に置いたままの
煙草が燃え尽きるのを見ていた
指先でこめかみを押さえ
やがて来るであろう
頭痛の予感を鎮める様に
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126888013/picture_pc_ab549bfe4c60bae9c926675c6158557c.png)
深夜を過ぎても通りは明るく
目的を持つ人達
または無目的に時間を浪費する
そんな
人々が行き交う街を眺めていた
顔に深い傷のある そう
鋭利な刃物で抉られた様な
そんな傷跡を持つ
道に迷った雑種犬が
空に向かって吼えていた
僕は彼奴の書き残した
詩を思い浮かべていた
B.G.Mはもう聴こえて来ない
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