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いざという時、あなたは人を救えますか?


少し前の話だが、ある媒体の企画で、AEDに関する企画に携わらせてもらった。

僕が初めて「心臓突然死」という言葉を聞いたのは、元サッカー日本代表の松田直樹さんが練習中に倒れ、その2日後に亡くなったのを聞いた時。2011年8月のことだった。

急性心筋梗塞いうことなので、その数年前に僕の親父が亡くなったのと同じ原因だが、その当時は、心臓突然死という言葉は今ほどは聞かなかった気がする。

松田直樹さんと言えば、横浜マリノスや松本山雅FCで活躍し、トルシエ・ジャパンでは不動のセンターバックとして、フラットスリーの一角を担った実力者だ。2002年のワールドカップ日韓大会では、すべての試合でフル出場を果たすなど、若い頃からその実力を遺憾無く発揮してきた。その熱く情熱的なプレーは、多くのサッカーファンの心を掴んでいた。

だから、その衝撃たるや・・・。


同時に、僕は、当時、スポーツ指導の現場に出ていたので、もしも現場で不測の事態が起きた時に、どんな対処ができるだろうかと、急に不安になったものだ。

その後、地元の消防署が実施する救命講習でAEDの使い方を学ぶなどして、いざという時に、ヒトの命を救う勇気を持つように心がけたし、スポーツ指導の現場から遠ざかった後も、AEDの普及活動に賛同し、取材・執筆活動を通じて、情報を発信してきたつもりだ。

特に、ライフセーバーとして毎日のように水辺に立ち、人々の命と向き合っている飯沼誠司さんを追いかけながら、僕なりに「スポーツと命」をテーマにした取材・執筆活動も行ってきたことは、僕の今後の活動の一つの指標になっていくのではないかと感じている






そして今回、携わらせてもらった企画が、横浜FCの選手たちによるAED講習のレポートと、心臓外科の専門医と横浜FC選手との対談企画。

特に、AED講習を受ける三浦知良選手の熱心さには驚かされた。

これを読んで、AEDの設置場所に興味を持ってもらったり、AED講習を受けてみようと思ってもらえる人が一人でも増えたとしたら、これ以上嬉しいことはない。


僕自身、何度もAED講習は受けてきた。でも、いざという時に、自分がどんな行動を取ることができるのかは、その時になってみないとわからない。

でも、知っていれば、イメージできれば、勇気を持って行動を起こせることがあるはずだ。

あなたは、大切なヒトの命、救えますか?

瀬川泰祐の記事を気にかけていただき、どうもありがとうございます。いただいたサポートは、今後の取材や執筆に活用させていただき、さらによい記事を生み出していけたらと思います。