今期待度が高まっているテクノロジーは?
Gartner社のパイプ・サイクルを知っていますでしょうか?
今どのデジタル技術が、どの段階にあるのかを可視化したものです。
これは、今どのテクノロジーが注目されているのか、浸透していくのかを知るのに役に立ちます。
日々新たなテクノロジーが生まれ、消えていくなかで、未来に残る可能性があるテクノロジーは何だろうと思ったことはありませんか?
Gartner社によると、パイプサイクルは「業界と自社のリスク許容度に基づいて最新テクノロジに何を期待できるのかを理解」する図としています。
パイプサイクルには5つの段階があり、それぞれ「黎明期」「「過度な期待」のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」になります。
個人的に、「「過度な期待」のピーク期」から「幻滅期」を乗り越えて「啓発期」に向かうところが、そのデジタル技術が生き残るポイントなのかなと思います。
また、「黎明期」をみれば、今後どういった技術が注目されていくのか、が分かりますし、採用していくべきかの判断材料にもなります。
Gartner パイプサイクルから引用
Gartner社には、90以上のパイプサイクルがありますので、今回はその中から2つ取り上げたいと思います。
「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのパイプサイクル:2021年」(出所:ガートナージャパン、2021年10月)
画像の出典は、この記事から。
初めてみたテクノロジーも多いのではないでしょうか。
双方向ブレイン・マシン・インタフェース、衛星コンステレーション、振る舞いのインターネット・・・キリがありませんね。
そして人工知能とブロックチェーンが普及期に入っています。
世間に浸透していく過程にあるということです。
NFTが過度な期待のピークにありますが、最近よく聞くようになったのではないでしょうか?
このまま幻滅期を経て普及期に入っていくかどうか、楽しみです。
また、昨年度と比べて、何が幻滅期に入っているのか、何が新登場したのか、を比べるのも面白いです。
「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのパイプサイクル:2020年」(出所:ガートナージャパン、2020年9月)
上が2020年度のパイプ・サイクルです。
FinTechやデジタル・ヘルス、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)が浸透し、5Gが過度な期待に入っています。
複合現実(MR)、LPWAのように、2020年にあって2021年ではないテクノロジーもいくつかありますが、完全に注目されなくなったということでは無いと思います。
それよりも”熱い”テクノロジーが登場したのかな、と考えています。
2つ目は日本の状況だけではなく、世界に目を向けてみたいと思います。
「先端テクノロジのパイプ・サイクル:2021年」出典:Gartner(2021年8月)
以下引用部分です。
本ハイプ・サイクルは、「信頼の構築」「成長の加速」「変化の形成」の3つの包括的なトレンドに集約されます。(中略)1,500を超えるテクノロジを分析した上で知見を引き出し、今後5~10年にわたって高度な競争優位性をもたらす可能性が高い、押さえておくべき先進的なテクノロジおよびトレンドを簡潔にまとめたものです。
1つ目と違うテクノロジーが登場しましたね。
どちらもNFTが過度な期待のピークに位置づけられています。
ミクロとマクロ、両方の視点をもって眺めてみると興味深い発見があるかもしれません。
知らないテクノロジーが多く出てきたので、興味があるテクノロジーを見つけることができたらな、と思います。
あなたは、どのテクノロジーに興味がありますか?
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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