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ことばの力

生きていく中で、誰にも言いたくないこと、秘密にしたいことがあると思います。私はこれまでに9つの記事を投稿してきました。その中で私が夢を追いかける理由や考えていることを赤裸々に語っているような、書き方で記事にしてきました。しかし、これらはあくまでも人に見られるように言葉を濁し、綺麗な文章で表現したものに過ぎません。自分の都合のいいように自分を偽り、見ている人に媚びた文章です。言葉を濁すこと、はっきりと言い切らないこと、これらは虚偽に値しないと思うかも知れませんが、私はこれが虚偽の始まりだと思います。きれいな文章にすると見栄えが本当に良くなります。専門的な言葉を使い、誰かに見せびらかすような文章で本当に伝えたいことはなんですか?twitterなどを見ているとよく見かけます。御託を並べ、議論の対象を絞るような人たちが共感し合い、そういう人たちに限ってフォロワーが多くインフルエンサーであるため、崇められると言う現象を。専門的な言葉を知っていること、それは確かに素晴らしいことで、勉強している証だと思います。しかし、本当に大事なのはその言葉ですか?なぜその言葉が必要なんですか?私は今まで、サッカーの専門的な話はしていません。今まで出してきた9つの記事にはどの競技にもどのジャンルにも共通するような内容のものを挙げてきたつもりです。私は、対象を限定するような議論を好みません。自分知っています。勉強しています。といった内容になんの意味も感じません。言葉の裏側に何が隠れているのか、そこが重要です。

前振りが長くなりましたが、こんな内容を書こうとしていたのではありません。

人に何かを伝える時。偽ったもので本当に相手、誰かの元へ届くのでしょうか。私は今までの記事に書いてきたことは全部本当のことですが全てではありません。どこまで伝えるべきか、考えた結果の内容にしたつもりです。しかし、相手の心を動かそうと思った時、誰かに思いを届けようと思った時、何かを隠してしまうと真意が伝わりません。日本では汲み取る文化があります。誰かが何かを言う前に察して、コミュニケーションをとります。これは日本の良い文化である反面、悪い文化であるともいえます。人間同士の信頼関係を築く時、何かを隠すことが当たり前になっていることに気づく必要があります。友達、男女、同僚、チームメイト、教師と生徒、指導者と教え子、家族、様々な関係でお互いの間で、それぞれの性格、機嫌、体調、様々な事情を考慮して、コミュニケーションをとることから始まり、関係が築かれていきます。いつしか、何かを伝えないことが当たり前になっています。これが信頼関係と言えるでしょうか。本当に相手に自分の思いが届いているのでしょうか。相手の優しさに甘えていませんか。言い返すことができない相手に甘えていませんか。本当に相手の思いを理解していますか。本当に理解したいのなら自分を伝える必要があります。伝えることで信頼関係が生まれます。誰もテレパシーは使えません。超能力者ではありません。私たちは人間です。弱さを持つ人間です。だから受け入れる必要があります。相手に受け入れてもらうためにも受け入れる必要があります。その上で合わない、うまくいかないことはいくらでもあります。インターネットが普及し、自分を簡単に偽ることができる環境になった現代社会で、人との関係で何かを偽ることまで当たり前のままではいつまでも争い続けることになります。ネット社会になり、遠くの人との距離が縮まったことで、近くの人との距離をこれ以上離れさせてはいけません。考え方、感覚の違いが当たり前であることを知ることができるようになりました。人は皆違います。何が正しい、間違っているかはありません。違う人間同士が共存できるように相手を受け入れ、自分を伝えましょう。
私は日常生活において何かを話さないと言うことが当たり前になっています。対立するのが怖いからです。誰かを失うことが怖いからです。自分の思いを伝えるのは、自分にとって大きな決断が必要です。誰しもどこかの場面で経験したことがあると思います。しかし、これから年を重ねていくにつれてこのような場面が増えてくると思います。上司になった時、家族を持った時、など人は多くの決断を迫られることになると思います。今決断から逃げている自分がさらに多くの決断をしていくことができるでしょうか。大事な人になればなるほど本当の言葉を伝えることは難しいかもしれません。しかし、人生の残り時間は迫っています。いつ何が起こるか誰にもわかりません。何かを隠したまま、真意が伝わらないまま終わってしまうこともあるかもしれません。いつかそう言う機会があるだろうと待っていたら終わりを迎えてしまいます。何かを偽り誰かに認めてもらおうとすること、何かを隠し関係を守ろうとすること、それらで築き上げた関係に価値はあるでしょうか。
確かに伝え方を間違えて関係が崩れてしまうかもしれません。不本意な印象を与えてしまうかもしれません。しかしそんな時は心から謝罪するしかありません。そして、伝え方を学んでいくのです。失敗を重ね、学んでいきます。

今一度何かを伝えると言うことの大切さに目を向けてみることも大切なのではないでしょうか。


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