もっとも芸術的なババガヌーシュ
直火にあぶったナスの芳しさと、練り胡麻のなめらかさ。異国情緒漂うクミンの芳香。奥深い風味と、ピリッとした香辛料の辛味。オリジンであるレバノンや近隣の中近東では、これなくして晩餐はない。前菜であり、ディップであり、それだけで立派なミールにもなるババガヌーシュ。
レモンとオリーブオイル、パセリをあしらって、小皿に平たく盛り付ければ、おお、これぞ中東の味。ピタパンと絶妙の組み合わせだが、ざっくりと揚げた大振りのフライドポテトや肉料理ともよく合う。
エジプトに滞在していたとき、どこでも必ず前菜として出された。トルコやシリア、レバノン、イスラエル、エジプトなどを含むレバント地方が発祥の地だ。
以下の作り方は日本のYouTuberのものだが、その作り方がていねいで、プレゼンテーションもアート的で美しい。思わず作ってみたくなる。
各地で少しづつ異なるものの、代表的なレシピは以下の通り。
皮をむかずにナスを直火で炙る
ナスの皮が真っ黒になり身が柔らかくなったら(はじけるまで待っても良い)、火から下ろして冷ます
ナスを冷ます間に、レモン汁、タヒーナ、オリーブオイル、つぶして細かくしたニンニクを合わせておく
冷めたナスから身を掻き出し、水気を搾り取り、身をフォークなどで潰す
上記3で合わせておいた調味料と、4で潰しておいたナスの身を合わせる
好みで微塵切りした唐辛子を入れてもよし
盛り付けて良質のオリーブオイルをかけ、好みでパセリなどのハーブを散らす
タネの少ないナスを使うと、よりなめらかに仕上がる。ナスを皮から取り出してフォークなどで潰すときは、ちょっとだけチャンキーな食感を残す方がより手作りの味が出る。
作り置きして冷蔵庫で保管すれば一週間くらいはもつ。ピタパンのサンドイッチにすれば、お弁当にも最適。赤紫蘇ラテと一緒に食したい。
タヒニと呼ばれるゴマペーストは栄養のバランスが高く、消化もいい。
野菜の胡麻和えが好きな日本人にも、ババガヌーシュはなじみやすい一品だ。
ついでに赤紫蘇のラテまで作ってしまおう。
これがババガヌーシュによく合うのだ。
赤紫蘇ラテの作り方
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