『ソウルフル・ワールド』と自己肯定感
突然ですが、つい先日『ソウルフル・ワールド』という映画を見ました。
みんな大好きピクサー・スタジオの最新作。
昨年の劇場公開が新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送られ、Disney+での配信公開に切り替わったのだけど、「映画館で見たかったなあ」なんて思って、なんとなく見ていなかった作品。
ふと思い立って家で見てみたら、これがまあ良かったのです。
ネタバレはイヤなので詳しくは書きませんが、数日経った今でも「ジョー」と「22番」のことを思うとグッとくるし、劇中に出てくる「迷子のソウル」のことを考えると自分事と重ね合わせて悶絶してしまう、といった具合に、もう30代男性編集部員の心にぶっ刺さってしまっております。
本作は方々で「最強の自己肯定映画」なんて言われていますが、まさにその通りで。『インサイド・ヘッド』なんかも撮っているピート・ドクター監督も、とあるインタビューでこう言っていました。
「僕たちがいま、この世に生を受け、存在しているだけで特別なんだ、ということを伝えられたらいいなと思った。それだけで十分で、なにかを達成しなきゃいけないという使命感を持てなくても、人生を楽しんでいいんだと思ってくれたらうれしいよ」
生きているだけですばらしい。そう人生をまるっと肯定してくれるような、爽快な後味のある作品でした。
……と、前置きが長くなりましたが、何が言いたかったかというと、実は弊社より発売中の書籍
「会社行きたくない」気持ちがゆるゆるほどける本
の中にも、まさに『ソウルフル・ワールド』と同じメッセージがあったのを思い出したのです。
本書の著者である加藤隆行(かとちゃん)先生は心理カウンセラーで、自己肯定感を育てるプロフェッショナル。
この本では、かとちゃん先生が「自己肯定感」をキーワードにして、会社の人間関係にまつわるお悩みにズバズバ答えていくのですが、その中で「自分を肯定する方法は2つある」と書いています。
それが「①無条件の肯定」と「②条件による肯定」です。
(↓本書「第1章」よりその部分を抜粋)
「①無条件の肯定」とは、ありのままの自分にOKを出し、自分の存在自体を肯定すること。これが自己肯定感の<本体>です。
対して、お金や地位、スキルなどは「②条件による肯定」で、①の上に積み上げるいわば<オプション>。②だけを積み上げても、土台となる本体が安定していないと、自己肯定感は崩れてしまいます(↑の図を参照)。
自己肯定感は「条件」ばかりを集めて高めるものじゃない。まずは「どうしようもない自分」だったとしても無条件で受け入れて、肯定してみるところから。
ありのままの自分を肯定するなんて、どうしたらいいかわからない……と思った方も、本書を読んでもらえると自己肯定感の仕組みがサクッとわかります。会社のお悩みをケーススタディにした、心をスーッとラクにする考え方のコツも満載なので、よければぜひ。
編集担当:寺澤
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