企業ホームページの役割 本当のデザインの役割とは

Saeki Business Economics Laboは基本的に経営支援を主な業務としていますが、この5年ほどの経験から、デザイン業務も受けています。
僕がディレクションを行いますが、グラフィック、プロダクト、建築、ランドスケープなど、多くのデサイーの方と協業しているのてわ、内容は、広告やホームページだけでなく、新製品や店舗など様々。

デザインに詳しくない方は「ディレクション」という言葉には馴染みがないと思います。簡単に言うと、実際にデザインを行う前に、方向性やコンセプト、戦略等を考える作業です。
この言葉もかなり意味が広いもので、「マーケティングのインプットとアウトプット」で記したように、職域によって意味が変わります。

例えば印刷物などを作るとき、狭い意味では「アートディレクション」を差します。これは「絵」としての印刷物の考え方です。「広告」としてのディレクションもあれば、広告を作成する意味や目的の前に、事業の方向性を適正化する「ビジネス」のディレクションもあります。
僕は勿論アートディレクションはできません。しかしビジネスの方向性が曖昧な状態でアートディレクションをしても意味がありません。

そんな中で、最近面白いことがあります。

ホームページの作成の依頼を受けることがあるのですが、特に最近、「Saeki Business Economics Laboみたいなホームページを作りたい」という要望を受けます。

私事で気恥ずかしいのですが、興味のある方はこちらをご覧下さい。
https://sbe-labo.com/

親しいお客様の紹介ということもあるのですが、こうした希望を仰る方々の間で、考え方や理念に賛同・共感して下さる方を顧客にするための「踏み絵スタイル」という言い方をされているとか。

このホームページは、実は僕の人生のパートナーが作ってくれたものです。
当然ながら僕を一番解ってくれている人で、僕という人間を理解して頂くには、これが一番だということで、デザインなど全てを任せました。
この時の指示は、特に僕の想いについて、長文で構わないからしっかり書いて、というだけでした。

実はこの時、僕は独立して事業を始めるつもりはありませんでした。
しかし以前に所属していた会社の経営者が会社の形を変えたいから辞めてほしいと言われた時、その時のお客様から、ありがたいことに「佐伯さんにお願いしたい」であるとか「佐伯さんに見捨てられては困る」という言葉を頂き、独立することにしました。
生活にも困窮する状態でしたが、こうした言葉を頂き、最初に親しいデザイン会社の方が、かなり値うちに名刺を作ってくれました。ホームページもこのデザインに合わせて、パートナーが作ってくれたものです。

結果的に僕自信をよく表すホームページとなりました。この場を借りて、協力して頂いた皆様に、あらためて感謝を申し上げます。

因みにですが、名刺のデザインはこちらの会社にお願いしました。詳しくはnote「CI:コーポレートアイデンティティとは3」をお読み下さい。
https://adlineplus.com/

話を戻します。
多くのデザイナーの方とお付き合いがあるので、僕の周りにもホームページ作成をされている方は少なくありません。
そうした方から見ても、僕のホームページは結構異色なのではないかと思います。
お客様からの希望なので、一緒に仕事をしているwebデサイーさんに相談したところ、「当に中身がないとみっともない張りぼてになるから難しい」言われました。例えば企業理念を「ピーライティング」れたような会社では、確実に失敗するでしょう。

この話から思ったことがあります。
当たり前のことですが、中身のないものにいくらデザインを施しても中身が充実するわけではありません。勿論デザイナーさんも仕事ですから、どんなものでも力を尽くしてくれることでしょう。しかし中身までは作れません。
言い換えれば、中身がしっかりしたものであれば、デザイナーさんは造作もなく良さを伝えてくれます。

きっと、会社のホームページも同じなのでしょう。

因みにSaeki Business Economics Laboでは、一風変わった企業支援をすることがあります。
どんな企業ホームページでも、企業の理想像が表現されていますが、、、実は実態が伴っていないこともしばしば。ホームページを理想図として、それに近づけるお手伝いをしています。

経営者の方自信が語った言葉です。まさかないがしろにはできませんよね。

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