みちいさゆり

本の芽が出る〝瞬間〟に立ち会うのが、わたしの仕事です。「こんな本いいな」という思いから…

みちいさゆり

本の芽が出る〝瞬間〟に立ち会うのが、わたしの仕事です。「こんな本いいな」という思いからはじまって、著者の追っかけ(恋愛で粘るのは苦手なクセに、ホレた著者のことは粘り強く追っかけます)、企画提案、取材・ライティングまでのドキュメントを書いていけたらいいなあと思うのですが(^^ゞ

最近の記事

女の子はなぜ「今日女の子」と言ったのか~ことばと月経観と女性の自分意識

女性たちがもっと生き生きと輝くための本を書いている 著者のセミナーで、毎回ぐらい見かける女性がいました。 帰る頃には「私って、何も特別なことをしなくても、存在自体が素晴らしいんですね」「もっと〝自分〟を生きていいんですね」と明るい表情に変わるのですが、次の講演会でお目にかかると、その女性は「自分なんて・・・」。帰る頃には元気になって、またーーというのを繰り返して、苦しんでいた。 そんな、ある日のこと。 著者さんがあたしに「わかったよ」と言うんです。 彼女が「自分なんて・・

    • 「衣のすそに月が出ているね」~ことばと月経観と女性の自分意識

      古代日本の頃、天皇の命令を受け、東の国々を平定したヤマトタケルノミコトは、ミヤズヒメとの婚礼の儀に際し、ミヤズヒメの衣のすそに〝血〟がついているのを見つけ、詠んだ〝うた〟。 「吾はすれどさ寝むとは 吾は思へど 汝が着せる 襲衣のすそに 月立ちにけり」(共に寝ようと思うけれど、あなたが来ている衣のすそに月【経血】が出ていますね) それに対して、ミヤズヒメが返したうたが、 「君待ち難に我が着せる 襲衣の裾に月立なむよ」 (月が出たのは、あなたのお帰りが待ち遠しかった証拠ですわ💕)

      • 江戸の健康観と〝こんにゃくえんま〟

        東京都文京区にある源覚寺。 このお寺に安置されている 「閻魔王木造坐像」のことを 〝こんにゃくえんま〟といいます。 西洋医学による医療が庶民に広まる以前は、 庶民が病気や流行り病にかかったときには霊験高い神仏やその護符、霊水などに救いを求めるケースがほとんどだったそうです。 そんな時代、〝こんにゃくえんま〟は、眼病をわずらう人々の信仰を集めた、やさしい閻魔様なのです。 えっ、「閻魔さまが、なんで、やさしいの」って? それは、この続きを読んでからの、お楽しみ(^O^)/

        • MedicineとMagic~アニメ『犬王』と呪術的治療

          健康オタクなライターが本業そっちのけ(?)で、はまっている医療の歴史。 今回は、これまた大好きなバンド女王蜂のアヴちゃんが声で出演したアニメ『犬王』と呪術的治療について、偏執狂的な観点から語ってみようと思います。どうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m ところで、アブラカダブラって何?『アブラカダブラ』っていうことばが、 何かのおまじないだ、ということを 「知らない」方は、たぶん、少ないと思うのですが、 じゃあ、『アブラカダブラ』って 何のおまじないだと思いますか?

        女の子はなぜ「今日女の子」と言ったのか~ことばと月経観と女性の自分意識

          「血」を「ち」とよんだ、日本の叡智の源とは何なんだ?

          健康オタクが高じて、日本の医療の歴史を調べています。 いちばん興味があるのは、医学的治療が貴族や武士など支配階級だけを対象としていた時代に、一般庶民は病気になったときにどうしていたのか、ということ。 暇を見つけて、ちょこちょこ調べているうちに、思いがけず、面白い発見があったのでありまして…。 「呪」は、神前で祈りのことばを唱えること あたくしのかかりつけの鍼灸院の先生から【刺さないはり】を見せてもらったことがあります。 その【刺さないはり】の先端は、古代中国の宇宙観「天

          「血」を「ち」とよんだ、日本の叡智の源とは何なんだ?

          はじめまして、あたし!な気分になったのは、自分のからだをちゃんと見て、やさしくふれて、時々抱きしめたから

          突然ですが【キレイな別れ方】って、どんな別れ方だと思いますか? 男女がいっしょに住んでいる場合の【キレイな別れ方】というと・・・。 「話し合いで、お互い納得して」なんて考えの方、いませんか(^^) 実はあたしも、そう思っていたのですが、そうではないのです。 いきなり、「お世話になりました。さようなら」と言って出ていくんです。 相手がいろいろなことを言ってきても、 「今まで、本当にありがとうございました」と言って、 すぐ、そこから出ていくんです。 外に出たら、あとは振り返ら

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          アニメ「デキる猫は今日も憂鬱」と、恋人・夫が「いる」ことは健康リスクという研究報告について・・・

          「デキる猫は今日も憂鬱」というアニメが、今、大のお気に入りです。 これを見てたら、書こうと思っていたこととは全然違うことを 書いてみたくなって、今キーボード、カチャカチャ、やってます。  男性と女性では体のつくりも、生理機能も、違うの、誰でもごぞんじだと思います。もちろん現実は、ひと言で男女差とくくることはできない、性差という概念を超えた、個体差があるのですけれど。  でも、ここではざっくりと男性と女性の違いに、びっくりした、というお話を書いてみたいと思います。これからやって

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          大好きな彼にも、昔ほど好きじゃないダンナにも見せて、自分自身では見ない、そりゃあ、なんだ‼

          この世の中には、実に理不尽なことが山ほどありますね。 その一つが、多くの女性たちは自分自身である〝膣〟を見たことがないし、見ようとも思わない、ということ。 大好きな彼や、そんなに好きでもないダンナには見せるのにね。 なんて、えらそーなこと、言っていますが、あたしだっておんなじです。 今年、はじめて見れたんです。 年齢、言いたくないけど…55歳です。 どういうわけか、見るのが怖かったんです。 自分自身以外の何物でもないのに。 口の中、目、鼻や耳の穴、全身の皮膚、そして〝

          大好きな彼にも、昔ほど好きじゃないダンナにも見せて、自分自身では見ない、そりゃあ、なんだ‼

          「カレシ作りなさい、アラフィフこそ恋愛だー」ってハッパかけられたけど、私たち、からだクライシスなのです・・・

          あたし、追っかけ大好きです。 追っかけている〝おひと〟が何人もいます。 そのうちの一人は、多くの女性たちの、後半の人生を変える! すばらしいメソッドを提唱していて そのメソッドをもっと世の中に広めたくて、 その〝おひと〟追っかけてるのです。 先日、その〝おひと〟から「私が本を出すよりも、あなたね、カレシ作って、それを本に書きなさいよ。そしたら、医学監修やってあげるから。そっちのほうが売れる本になりそうな気がする」と言われたのですが・・・。 正直、うれしかったし、「これをこれ

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          月曜サスペンス劇場「たこ焼き3個食べて鼻汁、呼吸困難、じんましんの怪」

           その日、あさこは、親友のゆう子と、ゆうこの恋人のケイタを下宿しているアパートに招待してたこパで盛り上がる予定だった。  ゆう子とともに帰宅後、あさこは「お好み焼きミックス」をキッチンの戸棚の奥から取り出し、たこ焼きの生地を完成させた。  と同時に、ゆう子のケイタイの着信音が鳴った。ケイタからの電話だった。 「いま、迎えに行くね」  ゆう子は、あさこを部屋に置いたまま、アパートを出た。  そのとき、あさこは、この後、とんでもない事件「パンケーキ症候群」に巻き込まれるとは、想像

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          覚悟した以上の【現実】はないのが宇宙法則だつ!〜自著の出版を目指している人へ

          先日、とある精神科医の合宿セミナーに参加して、 「頼まれもしないのに自分で勝手に責任を負っている」 自分に気づき、 ズリっ♪ ズリっ♪ あ、ズリズリズリ♪ っと うたいながら 勝手にしょい込んだ責任感をおろしてきた(^^) それでも、またしょい込んでしまうこともあるかも だけど、そのときは、そのときで、 なんて自分に都合よく解釈しちまう、ライター道井です。 さて、今回は「自著の出帆で試される〝覚悟〟」について お伝えしたいと思います。 知人で、自著の出版を目指している女

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          日本で一番税金を納めている人の、知られざるエピソード

          去年の秋から作戦を立て、紆余曲折を経て 7月29日、斎藤一人さん、柴村恵美子さん著『斎藤一人 人は死んでも生き続ける』(PHP研究所)が全国書店にて発売‼ とあいなりました。 そうです、モンPの助言をいただいて企画書をPHPさんに持ち込んでいただいたところ、想定していなかった、逆提案をいただいた、という、あの本です。 これがいよいよ、全国の書店さんに並んだ、というわけで…。 モンPの、越智秀樹さんをはじめ、 みなみなさまに、感謝申し上げる次第でありますm(__)m 今

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          蝶とり名人のこと。

          JR目白駅から歩いて5、6分のところに 水曜日しか営業していないスナック「蝶屋」がありました。 蝶マニア、昆虫マニアの間でよく知られる蝶とり名人・柿澤清美さんが やっていたお店です。 「水曜日しか営業していない」と書きましたが、 蝶のためなら(蝶を愛し求める人のガイドをするためなら) その水曜日も〝お休み〟にしてしまうこともありました。 そんな柿澤さんが蝶に見せられたのは小学校低学年の頃。 お父上から「この毛虫が美しいちょうちょになるんだよ」と教わり、家に持ち帰って偶

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          気になるけど、話しづらいアノにおい~アラフィフからの膣ケア②

          「ママのアソコ、くさいよ」 富永ペインクリニック院長の、富永喜代さんの著書 『女医が教える 性の生のトリセツ』の冒頭は 8年前に富永先生が当時、小学生だった息子さんに言われた〝ひと言〟から始まります。 富永先生はショックで驚いたそうですが・・・。 いち読者である、わたしにとってもショックというか、なんというか。 とくに、富永先生の、「デリケートゾーンの変化、ニオイの問題は、女性として恥ずかしく、真正面から受け止められぬまま、日々過ごしていた」という言葉にふれたとき、他

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          自分の目で自分のからだを見る、自分の手でさわる~アラフィフからの膣ケア①

          自分自身なのに、自分のからだを見たことがない人が ものすごく多いのよーー。 わたくし道井、健康・医療系の仕事をメインにしていた頃に 取材した産婦人科の女医さんと雑談中 女医さんがつぶやいた〝ぼやき〟です。 その頃のわたしは、かがむこともできないくらいの腰痛持ちだったので、 「先生、わたし、かがめないから、自分の膣、見れないですよ‼」 なんてことを言ってたんですけど、 実を言うと、自分の膣を見るのが怖かったんです。 みなさんは、何のためらいもなく、 ご自身のからだを見てふ

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          モンスター級ベストセラーはなぜ…

          こんにちは。 ライターのみちいです。 7月発刊を目指して、いま進行中の企画が一つあります。 その種ができてから、いまの「軌道にのる」までのエピソードについて、つぶやきたいと思います。 モンPが教えてくれた「売れる本」は売れるように書いている 長くおつきあいいただいている著者の方から 去年の秋ごろ「また、いっしょにやろう」とお声がけいただきました。 そして、モンスター級ベストセラーをプロデュースした出版プロデューサーの方(以下、モンP)に「ディレクションしてもらいたい」

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