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2020年12月の記事一覧
今夜は温かいポタージュを
Christmas Story Day10
メリークリスマス!
サンタクロースは無事に我が家にもやってきた。NORADの追跡記録によれば、我が家には深夜02:58に到着して、76,895,523,482番目に配達終了したらしい。
ベランダの洗濯ポールの位置をずらして、サンタクロースの着地点を確保しておいたし、念のため、玄関もきれいにしておいた。どちらからでもアクセスできるように。
ツリー
あなたにはもう騙されない
Christmas Story Day7
息子には黙っていたけれど、わたしはサンタクロースと電話で話した。あれは本当にサンタクロースだったのか、それともリックだったのか。
リックを元カレと言うには微妙だ。
あの頃、わたしはファッション業界のど真ん中でうろうろしていた。業界の目まぐるしさに付いて行くのがやっとだった。駆け出しのデザイナーだったリックとはあちこちで接点があった。業界人の集まるパーテ
いつかきみに分かる日がくるまで、今は奇蹟について黙っておくね
Christmas Story Day5
12月に入って、2回目の日曜日。
映画『34丁目の奇蹟』を息子と一緒に観た。
1994年の映画ということで、しかもさらに昔に遡った1947年の映画のリメイクだと聞いて、最初、息子は気乗りしない様子だった。
自分が生まれるずっと前の時代の話で、iPad もiPhone もGoogle もAmazon も存在していないから。
物語のヒロインはニューヨーク
もしもし? 北極からですか?
Christmas Story Day4
カフェを出て石畳の遊歩道を歩いているとiPhone がポケットの中で震えだした。
同時に聴き覚えのない、華やかなベルの着信音も鳴り渡る。ヨーロッパ中の教会が一斉にベルを鳴らしたらこれほど響くのかも知れないと言った勢いで、iPhone がポケットの中で鳴り響いている。
あまりの大音量に道往く人がこちらを振り返るから、わたしは慌てて遊歩道を小走りに、横断
そうだ!ミスター・サンタクロースに予約いれなくっちゃ
Christmas Story Day 3
去年、サンタクロースと遭遇したカフェにやってきた。店内はソーシャルディスタントのため減席しているので、外のテラス席に座った。2020年の12月。地方都市でもコロナの影響で、街中はどことなく活気がない。
少し雪が散らつく中、エキストラホットのクリスマスブレンドが熱く体に染み渡る。隣のテラス席に幼い兄弟を連れた母親が座った。5歳と6歳くらいの年子の男の子
サンタクロースって、本当にいるの?
Christmas Story Day2
さぁ、この質問。
きみは一度だけママに訊いてきた。10歳のクリスマス。
答えを知りたいけど、知りたくない。
知らないままでいたいから。
子供のままでいたいから。
だって大人にはサンタクロースはやってこない。
大人は誰かサンタクロース以外の人からプレゼントをもらうから。
「カノジョもカレシもいない、クリぼっちは誰にもプレゼントもらえないんだよ」
耳