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[小児科医ママが解説] 「早く歩けるようになる=良い発達」ではありません。

1歳が近づいてくると

つかまり立ち
そろそろかな…

あれ?あの子
うちの子と同じくらいの大きさだけど
もう歩いてる?

など「歩く」ということが気になってきますよね。

「早く歩けるようになる=発達が早い」というわけではありません。


1歳6カ月で、あまり転ばずに、歩けるか。

が、医学的には大事なポイントです。

ただし、歩くのがこれより遅い・早いからといって
歩く「以外」の発達も、遅いか・早いか。

というと、全く関係ないです

早く歩き出すことと
ほかの領域での発達の進歩に
関連はない

と、小児科学のバイブル「Nelson小児科学」という教科書にも、しっかりと記載があります。

別に早くあるき出したからって、
運動神経が良い子になるとか、
そういう医学的根拠もありません。

逆もまた、しかりです。

ズリバイのお子さんは、歩き出すのが、ゆっくりな傾向が。


お子さんの中には、腹ばいやうつぶせが嫌いだったり、
はいはいするときにズリズリする、
いわゆる「ズリバイ」しかしないお子さんもいます。

ズリバイは別に病気ではなく、
発達のバリエーションの1つであることがほとんどです。

が、傾向として、
ズリバイをしないお子さんと比べると、
歩くのが少し遅めになる
、という報告はあります。
(2歳すぎになることも。)


「歩かない」ことについての、受診の目安。
自宅でトレーニングしたほうが良いの?

など、詳しくは過去noteにまとめていますので、
気になる方はご覧ください。


お子さんの発達は、本当に千差万別。

少しでもお子さんとの毎日を明るく過ごせるよう、
これからも、
医学的根拠に基づいた情報を発信していきたいと思います。

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