見出し画像

ジェンダー日記#30 「どちらでもない」でしっくりしてきたかもしれない

こんばんは、Sakuraです。
性自認の揺らぎを自覚して、もうずいぶんになりました。
鬱病は、10月に入って、かなり悪化していたのですが、薬をちゃんと飲んでいたり、あとは仕事のピークを越えられたのもあって、ここ数日はいい傾向です。
そのおかげか、自分のことを認めてあげられるような気持ちが強くなっています。


これまでは「F寄り」だと自認していた

性同一性障害の診断をもらってからは特にそうでした。
当時は女性の同僚と一緒の空間にいることが辛かったです。
だって、私がどれほど望んでも手に入らない、私とは逆の肉体を持った人間が、すぐそこで仕事をしているんです。年齢だって私に近いひとも多かったですし……。
だから、どうしても一緒にいるのは苦しいものでした。

でも一方で、女性の同僚に混ぜてもらって、おしゃれの話なんかをするのはすごく好きでした。楽しい時間だと感じていました。

私のしぐさや、可愛いものが好きだったりして、そのせいで大学時代まで、ずっと同性=男からは見下されるような、ばかにされるような立場だった私は、同性同士の「順位付け」に嫌気がさしていました。

だから、女性の同僚からの、そういう私を受け入れてくれているような感覚に、救われていたのだと思います。

同性の集団を嫌い、女性への帰属感がものすごく強かったのは、そういう理由もあったのだと思います。

家族との衝突と性自認の揺れ

とはいえ、結婚して家族がいる立場でもあり、そう簡単には物事は進みませんでした。

職場でカミングアウトをして、異性装での勤務に切り替えていく決意をしたり、その過程でもいろいろともめ事は当然あったりして……。

家庭では異性装はタブーだったし、妻は、頑張って理解してくれようとしていましたが、私は私で急いていたのもあり、たびたびぶつかっていました。

それが鬱の症状のせいでもあったのだろうと、よくなってきた今なら言えることではあるのですが……真っ只中だった当時は、認知できるはずのないことだったと思います。

その中でも、髪を伸ばすか切るか。
それが、かなり重要なことだったと思います。
髪型は、私の異性への帰属感を、最も高めてくれるものだと感じていました。

だから、ボブにしたり、ロングにしたり、色々とレディースの髪形を試してきました。きっと、家族は内心では、あまり穏やかではなかったのかもしれません。

それでも、そのおかげで、私の性別違和感はずいぶんと緩和されましたし、昨年の妻との大ゲンカで、別居・離婚騒動になった際に、解決策としてものすごく短く切ることへの抵抗感も、さほど強くなかったのだと思います。

結局、その髪型はショートのツーブロック(レディース)だったのですが、思いのほか気に入ってしまい、もうその髪型を続けて1年近くになろうとするくらいです。

もっとも、今は少しアレンジを入れて、アシンメトリーにしてはいますが。

そうこうしている間、私の性自認は、徐々に「F寄り」から、「ちょうど真ん中」へと変化したように感じています。

ノンバイナリーだな、と思う事

どっちにも寄ってない、という感覚が、以前よりも強い気がしています。

前は、可愛い、フェミニンな小物や服がたまらなく好きでした。今も好きですけど……。でも、今は、「男物」「かっこいいもの」にも惹かれている気がします。

ファッションが分かりやすいのですが、F寄りだったころは、あまり家で着るメンズには執着していませんでした。

でも、ここ最近は、韓国のファッションサイトで中性的なメンズファッションにすごく興味があって、この間もメンズとレディースそれぞれのアウターを注文したばかりです(決済は終わっていますがまだ発送中です(-_-;))

なんでしょうね、自分の中の理想像が、女性的な要素だけでなく、「かっこいい系」の要素も足されたような、そんな感じです。

案外、かっこいい系の服とレディースファッションが合ったりしていて、それが嬉しい発見だったりしています。

自分の顔へのコンプレックスがとても強い私なので、たぶん、今の感情から、また真っ逆さまに落っこちることになるんだと思います。

でも、うまく乗り越えて、ファッションを楽しみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?