社会に出てからが「コミュニケーション教育」のスタート
好きの反対は?
「好き」の反対は「嫌い」だと
学校では教えられますが
心理学的には
好きの反対は、嫌いではなく
「無関心」です。
私たちは、日々すれ違う人のことを
覚えてはいない。
溢れる情報の中で興味のないことは
記憶には、とどまらない。
それは「無関心」だからです。
関心を持つ必要がないからです。
「嫌い」って感情は
非常に「好き」に近しい感情だと思いますし
「嫌い」だった人を「好き」になる
可能性は非常に高いと思ってます。
ちょっと、話がそれますが
セミナー講師をやっていて
会社での教育を担当したりすると
時々、会社の中に私を”受け入れ難い”
”私のこと嫌い”って人がいる場合があります(笑)
会社に新しい刺激が入ること
経営者を信じてついてきているのに
違う人間が入ってくることに対して
関心を持ってくださることは
それだけ愛社精神が強い場合もあると思ってます。
その方が私を”嫌い”ってことは
すごく興味を持ってみてくれているわけで
関心を持ってくださっているので
どこかで、ピタッと関係性がハマり
私が実は「味方なんだ」ってわかると
一番の応援者になってくれたり
私の理解者になってくれることがほとんどで
今、書きながら思い返しても
今、そばにいる大切な人で
最初は私のこと「嫌いだった人」の顔が
浮かびます(笑)
話がそれました。
好きの反対は嫌いではなく無関心。
その事を理解した上で
自分が相手に対して
無関心と思っていなくても、
コミュニケーションをとっていなければ、
実際に行動しなければ、
社員にとっては無関心と一緒です。
例えば、最近の職場環境の中で
新入社員がすぐに「電話が取れない」
こちらの思うレベルで「電話対応」が
できない。「変な敬語を使う」なんて
ご相談を受けます。
今、社会に入ってきてくれた
新世代の方々は物心がついた時から
携帯電話を手にしていました。
昔は自宅に固定電話があり
お友達の家に電話をする時に
「〇〇ですが、Aちゃんいますか?」
なんて、自分の名を名乗り
Aちゃんのお母さんと話す。
その際に少し大人になってくると
「〇〇と申しますがAさんおみえですか?」
なんて、大人の真似した言葉に変化していく。
こんな日常の生活の中で
電話をかけ取り次いでもらう。
大人と話す機会がありました。
またお友達の家に電話する時に
親に「9時以降なんて相手のお宅に
迷惑だから電話かけちゃだめよ」
なんて、電話をするタイミングも
相手の生活スタイルや
夜の時間帯は、お家の方がビックリされるかな
というように相手のことを想像したり
相手のタイミングを考えるように
自然と『教育』されていきました。
ところが、今の新世代の方々は
個人に直接かける携帯電話ですから
取り次いでもらう大人もいない。
だから大人と話す機会も減っている。
家族も、個人、個人で電話をしているので
大人がどんなふうに
電話のやり取りをしているのか
自然に耳にする機会も減っている。
また、携帯電話であれば
「普通の時間帯」「常識の範囲の時間帯」などは
なくて、友達同士でお互いが起きていれば
深夜でも話すかもしれない。
最近の学生たちは
もう、携帯電話を電話という機能ではなく
LINE(スタンプ)やメール等
音声を使ってコミュニケーションは
取らない傾向が強くなってきていると思います。
電話に出れない
敬語が使えないという
できていないことに目を向けるのではなく
本人がどんな環境で育ち
どんな価値観を持っているのか
関心を持つことが重要だと思います
関心をもって相手を知ろうとすることで、
相手に対して思いが生まれ、
相手を好きになり、
愛情を与えることもできるようになります。
そこまで伝われば、
相手も必ず、みんなを大切に想い、
会社を信頼します。
コミュニケーションの改善から
「信頼」に変わるのです。
こうなれば、スタッフにとって
自分を認めてくれる環境、
自分を一番わかってくれる職場になり
居心地の良い、決して辞めたくない
自分の会社になるのです
このような環境には
お客さまが来られても
お客様へ良い空気感が伝わり、
それが空気感の良い、心地の良い場になるのです。
心地よい環境を作り上げるには、
そこで働いている皆さんが会社のことを信頼し、
みんなを信頼する
組織ではなくてはならないと思います。
関心を持つことからのスタート。
その行動が信頼につながっていく。
そんなことを思います。
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