ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑪~ METEO散策
■ プーチンハウス
6/26 二日酔い。つらい。
朝起きて、リビングに行くと…
「サワ、ウォッカ」
といって、朝から駆け付け一杯。
おなかいっぱい、胸いっぱい。
今日は、METEOからボートで10分ほどのところにある、通称:プーチンハウスに行って、ガソリンを調達するとのこと。
プーチンハウスとは、新しい気象観測所のようで、プーチンが金かけてつくったそうな。
新しく金かけただけあって、立派!
でもロシアの研究者たちは、古いMETEOのほうが雰囲気が好きだ、と言っていた。
ここでガソリンをドラム缶いっぱい調達。
■ METEO散策
プーチンハウスでガソリン調達した後は、周辺を散策。
早速、エリマキシギのレックが!しかし、まだメスは到着していないのか、静か。でも襟ふっさふさ!日本では見れない姿に感激。
襟が白いタイプも
ケアシノスリ
漁師小屋の屋上で営巣中
地元の漁師が仕掛けた刺し網には、シロエリオオハムがかかって死んでしまっていた… こんなところにも混獲はあるんやなぁ。
タイメン(イトウ)。マーリンキ(小さい)らしい。
レナ川河口部には、こんな立派な島も。
やっぱり、こういうところにはいますな、ハヤブサ。
多分、シロハヤブサではなくハヤブサ。
6/27は風が強く、船が出せないので待機。この風がやめば、いよいよ調査地へ向かう。
METEOの周辺で鳥見。しかし、天候悪いのでたいして見られず。
ベニヒワ
ムネアカタヒバリ
ライチョウのフン
暇なので、セグロカモメを捕獲しようとするも空振り。
■ みんな大好きバーニャ!
METEO滞在中に、バーニャを焚いてもらった。
バーニャは、ロシアのサウナ。湯舟にはつからないけど、ガンガンにストーブを焚いて、そこに水をかけてサウナにするのだ。
大量に薪がつんである奥がバーニャ。中は撮るのを忘れてしまった。
出たり入ったりを繰り返す。ハラショー!!
トイレは山小屋のトイレみたい。床に穴があいてて、斜面に垂れ流し。
さて、6/28は晴天。次はいよいよ調査地です。
(つづく)
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ①~ はじまり編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ②~ 資金集め編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ③~ 準備編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ④~ 出発編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑤~ ヤクーツク編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑥~ ヤクーツク編その2
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑦~ チクシ編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑧~ チクシ生活事情
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑨~ いよいよチクシ出発
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑩~ レナデルタ潜入
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