のじの字書棚

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ディキンソン詩集と美しい死と詩

久々に読書日記を更新。

ツイッターの方でことあるごとに「ディキンソンさんはいいぞ」と言っている私ですが、上京して1年以上たっても未だに整理しきれていない引越し荷物(というよりは純粋に本棚にもう入らない)がためにディキンソン詩集が箱から取りだせず、この前ついに神保町で2冊目を買いました。

本末転倒か。

いいんだ、保存用と布教用だよ。

神保町といっても、たまたま見かけたからイキオイで買っただけ

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芥川龍之介 奉教人の死と翻案の文学

本当は寝不足日記と交互に更新する予定だったこの読書日記でありますが、変に「日本文学と海外文学を交互に話そう」と考えたがために、早速ネタギレの様相です。

私は基本的には海外文学を中心に読んできておりますので、日本文学は新旧ともども、引き出しが少ないのでした。

とはいえ、某文豪ゲーム絡みばかり出すのもなぁ、と思ってあちらこちらに飛ばそうとしていたわけですが、普通に某文豪ゲームのメインとも言える作家

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サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」と思春期の終わり

「ライ麦畑でつかまえて」は、私が中学三年生の冬に読書感想文を書いた題材の本である。

何故、よりにもよって教師受けの悪そうな本を選んだのかという感じがするが、そんなの「これが読みたかったから」としか言いようがない。

農家育ちの私にとって、本は毎日の強制稼業手伝いの中の癒し。それも読書感想文という名目があれば、親に本買ってくれよーと厚かましくおねだりができるのである。やったね!

図書委員だった当

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浅田次郎『椿山社長の七日間』と死生観

そろそろ引越し荷物を本気で整理しないと、速攻でネタが尽きるぞと思いつつリハビリ文章なので、連日更新が途切れてもそれはそれでお許しいただきたい。

そういうわけで4冊目は浅田次郎先生です。『プリズンホテル』などが有名ですが、実はまだこの本しか読めていない。

映画化なんぞもされていたようで(私は当時邦画にはあまり興味が惹かれていなかったので、全くご存じなかったのだが)知っている方には有名なのかもしれ

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ネビル・シュート『渚にて』と終末の美学

小説を書くのは体力も気力もどっちもいるもの。

5月に歯医者でとんでもない目にあって(某日記参照のこと)ただでさえヘロヘロだったところに、会社とバトルする羽目になったりもして、もう気力も体力もずっとレッドゲージなのです。

あまりにも生産的な行動ができないので、リハビリがわりに読書録をはじめたわけです。気分落ちまくりだから、日記の方は湿っぽくなりがちだし。

で、ツイッターでディキンソンさんディキ

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国木田独歩『武蔵野』と自然賛歌

せっかく文豪ゲームにハマっているので、ゲームをきっかけに読んだ小説をまず最初にあげてみようかと思います。

短編集になりますが、基本的には小説一本ずつ単位で感想文をあげていきますよ。だってその方が一冊読むだけで一杯感想文書けますでしょ、おっとくー!

で、私はそもそも日本の近代文学にはあまり興味がなく、教科書で読んだもので印象に残っているものといったら『山月記』『走れメロス』『蜘蛛の糸』『一つの花

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