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「入院は、語学に限る」-退院するときは、語学の達人?


 8年前に30日ほど入院し、5年前に10日ほど入院しました。幸い、いずれも、ただちに生死にかかわる入院ではありませんでした。

 ただ、いずれも50代での入院であり、場合によっては、この先どうやって食べていくのかの心配がありました。

 それで、いざとなったら、学生時代に英語を教えていたことと、その後の仕事生活でも、時折、英語が必要であったことから、英語を中学生や高校生に教えることなら、なんとかできるかなという思いで、入院前に、何冊かの高校生向けのCD付きの英語学習書を買い込みました。

 30年ぶりくらいの本格的な英語学習です。手術前の数日は、何の問題もなく学習に集中できました。本を読み、リスニングに集中しました。

 切腹後の2日ほどは、麻酔が切れると、英語どころではありませんでしたが、麻酔が効いている間は、英語学習に集中できます。

 ほかにすることも、できることもありませんので、諦めて、きわめて集中的な語学学習ができます。

 おかげで、そのときは、「いざとなったら何とかなるか」という感じを得て、退院できました。


 その後、3年ほどして、今度は「教育入院しなさい」と言い渡されました。切腹はありません。健康生活のための教育を10日ほど受けます。楽勝入院です。このときは、退院後の仕事にも心配がないという状況でした。

 それで、10年来、中途半端に、ずるずると適当な学習を続けていた中国語文法に挑戦しました。

 以前から持っていた初級と中級の文法書を、猛烈な勢いで、10日間で2回ずつ読了しました。

 やはり、語学学習では集中力が大事です。その国の言葉の全体像をつかんだ、という感じを得ることが、その後の自信に繋がってきます。

 おかげで、2回の入院経験で、「入院は、語学に限る」ということが信念のようになりました。

 最近は、ユーチューブなどで、すばらしい学びが無料動画でできます。

 次の入院が楽しみです。もちろん、痛いのと、命に関わるのは嫌ですが……。

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