さわべなおた

長年、シンクタンクでICT関連の調査・研究を担当してきました。 2024年5月から独立…

さわべなおた

長年、シンクタンクでICT関連の調査・研究を担当してきました。 2024年5月から独立して、個人で株式会社を経営しています。

マガジン

  • 起業メモ

    電子申請を駆使して、できるだけ自宅に居ながら、マイクロ法人(株式会社)を立ち上げた際の備忘メモ

  • 最近気になったこと

    ICTやサイバーセキュリティに関して、最近気になったことを残してゆく備忘メモ

最近の記事

起業メモ #24 SECURITY ACTIONの自己宣言事業者になる

中小企業が自社でセキュリティ対策を実施していることを示す手段として、セキュリティ対策自己宣言「SECURITY ACTION」があります。今回はこちらの申請手続きについて記録を残します。 SECURITY ACTIONとはSECURITY ACTIONは、IPA(情報処理推進機構)が中小企業向けに運用している、情報セキュリティの取り組みを事業者が自己宣言する制度です。宣言の内容(取組み目標)に応じて「一つ星」「二つ星」の2種類があります。 今回は、せっかくなので二つ星の方

    • 起業メモ #23 社会保険料を納める

      3月に起業した会社で、5月から役員報酬を受け取り始めたので、社会保険料を会社から納めることになりました。会社員生活が長かったので、これまで社会保険の仕組みをあまり理解していなかったのですが、これを機にいろいろ勉強してみました。 社会保険料をどうやって払うか「新規適用届」と「被保険者資格取得届」を提出したので、今後は毎月、健康保険と厚生年金保険に対する社会保険料を納める必要があります。保険料の金額は、支給する給与等の金額に応じて決められる「標準報酬月額」に対して、健保組合が毎

      • 起業メモ #22 社会保険に加入する

        会社員を辞める際、健康保険をどうするかは結構悩ましい問題です。当初は個人事業主として前職の健康保険の任意継続にしようかと思っていましたが、株式会社を作ることに決めたので、自社で健康保険を含めた社会保険に加入することにしました。 自社で社会保険に入るために必要な手続き以前の起業メモ「役員報酬を決める」で書いたとおり、一定の報酬を受け取っていれば、役員でも自社の社会保険に入れます。 株式会社の法人登記は3月末に完了していましたが、前職の定年退職が4月末だったため、5月1日付け

        • 備忘メモ #04 NICTオープンハウス2024

          国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)では、研究成果を一般の方々に公開する「オープンハウス」を年に1回開催しています。NICTの研究分野は、私の仕事を含めた興味範囲に非常に近いので、研究の進捗状況を教えてもらうために、ここ10年くらいはできるだけ参加するようにしています。今年も大雨の中参加してきましたので、個人的に興味深かったものをいくつか紹介します。 NICTオープンハウスとはNICTは、総務省系の研究開発法人で、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI、無線など、

        起業メモ #24 SECURITY ACTIONの自己宣言事業者になる

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          4本

        記事

          起業メモ #21 適格請求書発行事業者に登録する

          2023年10月からインボイス制度が開始されました。会社を設立するにあたり、当面は免税事業者としてもよいかとも思いましたが、いずれ課税事業者になるくらいの売上げが上がるだろうと楽観的に考えて、適格請求書発行事業者に登録することにしました。 e-Taxで適格請求書発行事業者の登録申請書を提出するインボイス制度に関していわゆるインボイス番号(Tから始まる番号)を取得するには、「適格請求書発行事業者の登録申請書」を提出する必要があります。こちらは紙でも提出できますが、e-Tax

          起業メモ #21 適格請求書発行事業者に登録する

          起業メモ #20 給与を総合振込で支払う

          従業員を持たずに1人で株式会社を経営しているとは言え、自分への報酬を給与として支払う必要があります。今回はその給与を総合振込で払うやり方を記録します。 給与計算をして総合振込用データを作る従業員数が増えた場合に、給与振込を1件ずつやるのは大変非効率です。そのために、会計ソフトには従業員の給与を一括で振り込むための「総合振込」用のデータを作る機能があります。総合振込とは、そのような多数の振込を一括で処理する銀行側のサービスです。 私が使っているfreee人事労務にも、総合振込

          起業メモ #20 給与を総合振込で支払う

          起業メモ #19 銀行の法人口座を作る

          会社を設立したら、個人の資産と法人の資産を明確に分ける必要があるので、銀行の法人口座を作る必要があります。法人口座の開設には審査があるため、開業してまもないタイミングで申請したところ、エビデンスを揃えるのに結構苦労しました。今回はその辺りのメモを残します。 口座開設に有効なエビデンスを集める法人口座の開設について、ネットで情報を探ってみたところ、ネット銀行であれば比較的容易に開設ができそうでした。開設申請書には、会社が実態として存在することを示すエビデンスを付ける必要がある

          起業メモ #19 銀行の法人口座を作る

          起業メモ #18 メールサービスを選ぶ

          会社名ドメインが取得できたら、そのドメインを使ったメールアドレスを使いたくなるものです。個人のGmailアドレスよりも会社名ドメインのメールアドレスの方が、顧客とのやりとりや法人向けサービスの申請時に、信頼度があがるというメリットもあります。 独自ドメインを使えるメールサービス会社名ドメインなど、独自ドメインを使えるメールサービスはたくさんあります。例えば、Apple の個人向けのiCloud+でも、2021年頃から独自ドメインを使ってメールの送受信が可能になりました。

          起業メモ #18 メールサービスを選ぶ

          起業メモ #17 ホームページを作る

          会社を設立したことを周知するために、取り急ぎホームページを作りました。ホームページを作っておけば、そのURLを名刺に入れることもできますし、銀行の法人口座を作る際の参考資料としても活用できます。 WordPressでホームページを作る会社のホームページは、ホームページ製作会社などに依頼するケースもあるようですが、シンプルなデザインであれば、WordPress のテンプレートを活用してそれなりのものが作れます。 標準テーマのTwenty Twenty-Four をベースに、

          起業メモ #17 ホームページを作る

          起業メモ #16 名刺を作る、名刺を管理する

          オンラインコミュニケーションの機会が増えていますが、対面で会った際には紙の名刺交換が今でも欠かせません。今回は、名刺の作り方と受け取った名刺の管理について書きます。 名刺作成はオンラインで簡単に作れる今回、初めて自力で名刺を作りましたが、オンラインで名刺を作れるサービスが非常に多いことに驚きました。オンラインの印刷サービスを提供している所のほとんどが名刺作成サービスも提供している感じです。いくつかのサービスを比較した結果、「ラクスル」で注文することにしました。 ラクスルで

          起業メモ #16 名刺を作る、名刺を管理する

          起業メモ #15 ドメインを取得する

          会社を作りにあたり、ホームページやメールアドレスに使うドメインは早めに取得した方が良いでしょう。私の場合、会社名を検討する段階から、ドメインの取得を意識して進めて、法人登記する前に取得しました。 会社名が分かりやすいドメイン名を考える会社のホームページやメールアドレスに使うことを考えると、そのドメイン名から会社名が紐付きやすい方が良いと思います。できれば少ない文字数のドメイン名にしたいところですが、イニシャルにしたり略称にすると、他社名と似てしまったり、そもそも既にそのドメ

          起業メモ #15 ドメインを取得する

          起業メモ #14 各種届出書、申請書を提出する

          法人登記が済んで一安心したのも束の間、法人設立後に比較的短期間に多くの届出や申請をする必要があります。これらは全て電子申請でできましたので、その記録を残します。 法人登記後に必須な届出・申請freee「会社設立」を利用して法人登記など行いましたが、その後どのような届出・申請をする必要があるも、freeeが教えてくれました。具体的には、次の届出書・申請書を電子申請で提出しました(かぎ括弧内は届出先)。 法人設立届出書【税務署】 給与支払事務所等の開設等届出【税務署】 青

          起業メモ #14 各種届出書、申請書を提出する

          起業メモ #13 役員報酬を決める

          当面は社員を雇用せず、一人で株式会社を運営しようと考えていたので、設立当初に検討すべき給与関連の事項は、「自分への役員報酬をいくらにするか」くらいでした。ここではどうやって役員報酬の額を決めたか、記録として残しておきます。 社会保険に入るには一定以上の給与支払いが必要会社を設立したものの、まだ本格的に営業活動を始めておらず、会計年度内に数件の受注があればよいな、くらいに思っていました。そこで、受注が安定して黒字になるまでは、役員報酬(毎日自分に支払う給与)はゼロ円でもよいと

          起業メモ #13 役員報酬を決める

          起業メモ #12 印鑑登録して印鑑カードを入手する

          会社の設立登記を電子申請でやると、法人の印鑑登録をせずに済んでしまいます。しかし、起業後に銀行口座を作る際など、各種申請に法人の印鑑が必要になるケースがあるので、設立登記後すぐに印鑑登録をしました。また、登録した印鑑の印鑑証明書を窓口で受け取る際に「印鑑カード」(プラスチックカード)が必要なので、こちらも入手することにしました。 電子申請ではなく、窓口で印鑑登録する法人の印鑑登録は、法人登記と同時(あるいは直後)であれば、登記ねっと(登記・供託オンライン申請システム)から電

          起業メモ #12 印鑑登録して印鑑カードを入手する

          起業メモ #11 セキュリティ関連の規程類を作る

          会社を設立すると、様々な規程類(給与規程、就業規程、など)を作る必要がありますが、当面は自分一人の会社の予定なので、必要になったものから順次作ることにしました。今回は、割と早い段階に必要になったセキュリティ関連の規程類の作り方のメモを残します。 ホームページに掲載するプライバシーポリシーを作る最初に必要になったのはプライバシーポリシーでした。Wordpress で作った会社のホームページのテンプレートにもプライバシーポリシーを記載するページがあり、問合せを受け付けるような体

          起業メモ #11 セキュリティ関連の規程類を作る

          起業メモ #10 健康診断を受ける

          なかなか開業当初の話を書けていませんが、忘れないうちに健康診断の受け方をメモしておきます。 協会けんぽの健康診断会社の役員として報酬を受け取ることにしたので、社会保険(健康保険、厚生年金保険)にも加入しています。前職ではその企業グループの健康保険組合でしたが、中小企業なので「協会けんぽ」(全国健康保険協会)に加入することになります。 協会けんぽでの健康診断は、被保険者であれば年間に1回、費用の補助を受けて受診できます。受診する病院はリストがあって、全国のどこでも受けられる

          起業メモ #10 健康診断を受ける