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コーヒー時間が教えてくれたこと

朝起きたら身体がすごく重くてだるかった。最近、体のために小麦や砂糖を控えているのだけど、昨日は久しぶりに市販のお菓子を摂取してしまったことが原因な気がする。
なんで食べてしまったのだろう。ぼんやりした頭で後悔しながら考える。


少しショックなことがあった。そんな時、私はたまに甘いものに頼ってしまい後悔をする。こんなことでストレスの発散や自分の不安を拭えたりなんてしないのに。



体はだるく、眠いし頭も痛い。今日はいっそのことずっと寝て過ごそうか。思い返す限り、一日中寝ていたことなんか一年半前に高熱を出した時以来していない。常に動き回って行動していないと気がすまない自分には、そうした過ごし方は選択肢になかった。
たまになのだから寝て過ごそうという自分と、時間がもったいないという自分がかわりばんこに脳内に現れる。すでに時間は朝の8時を過ぎていた。普段5時起きで早くから行動する私にとってはあまりに珍しいのんびりした朝だ。



なんとなく気持ちをかえたい。そんな思いで数日前に雑誌で見かけた珈琲店に行くことにした。なぜカフェでなく珈琲店と書いたかというと、なんとなくその方がしっくりくるお店だから。その日雑誌で見つけた時、素敵な場所だなと思うとともに行くかわからないなと思った。なぜなら、お店のオープン時間が12時もしくは13時だったから。朝型の私にとって午後から行動というのはなんだか怠惰に感じてしまうし、普段ほとんどしないことである。なんでも、そのお店はワーホリでコーヒーに目覚めた女性が、その後いくつかのカフェで働き、独立してつくった場所らしい。雑誌の写真は素敵だったし設立のストーリーにも関心がある。けれども、時間的に選択肢に入らないかも。その時はぼんやりとそんなことを考えた。



今日はゆっくり準備して、せっかくだから行ってみよう。


そう意見すると、言い争いをしていた頭の中の2人の自分も賛成してくれた。

少し遠いが歩いて向かった。週末なだけあり、道中に人が多い。人混みが嫌いな私はめげそうになる。


お店も混んでいるかな。いくのをやめようか。



一瞬そんな思いもちらついたが、振り切って歩き続けた。着いた先はコインランドリー。雑誌にも一階はコインランドリーで、その上にお店があると書いてあった。ドキドキしながら木の階段を登った。
そこには風情のある珈琲店があった。



この雰囲気、懐かしい。

趣のある独特な雰囲気が京都のカフェに似ていた。
学生時代に暮らした京都は第二の故郷だ。勉強したいことがあり、一大決心して東京を離れ一人暮らしをした京都は、思い出す度に胸がギュッとつかまれた感じがする。
愛情と懐かしさが強過ぎるのだろう。なんだか恋をしているようだといつも思ってしまう。



京都には町屋をリノベーションしたカフェがたくさんある。カフェ好きの私はなけなしのお金を握りしめては、毎回興奮しながらコーヒーを飲みに出かけた。店内の木のつくりがそんな京都の懐かしい記憶を呼び覚ます。



置いてある本を読んだり文章を書いたりして過ごした。この時間がものすごく自分によい影響や考えを与えてくれる気がする。だからカフェって好きだ。



そうしみじみ思った時に気がついた。私はコーヒーももちろん好きだけれど、その空間が好きなのだ。コーヒーの豆の香り、その香りに包まれながら考える時間、そこで過ごす人々や会話、コーヒーを淹れる人の情熱、店の装飾や音楽。全てが好きで私を刺激する。



最近自分はどんな文章を書きたいのか、また書けるのかということ、今後ライターの他に何かをやりたいと考えているが何ができるんだろうかと悶々としていた。そんな答えがなんとなく出た気がした。



私は食べ物も好きだけれど、それを作り出す人々や完成までの過程が好きなのだ。ものづくりやそれに関わる人のストーリーを書きたい。



今までもふとそれを感じてはいたのだが、興味や関心があることが多くあり、自分の本来やりたいことに辿り着けなかった。加えて、最近の私は万人に受け入れられるような文章を書こう、今後やろうとしていることも万人に受けなければと考えていた。でもそうでなくていい。自分が自分なりに発信できることを伝えたい人に伝えられればいい。



今回確信が持てたことで、ぼんやりとだけれど今後やりたいことも少し決まった気がする。前向きにやれることを少しずつやってみよう。
そう思ってお店を出たら、外の世界はきた時より輝いてみえた。





一杯のコーヒーとコーヒーを囲む時間に学んだひととき。きてよかったな。そう思いながら足取り軽く帰路についた。



やはり私はやらないよりやる人生を歩みたい。


⚫️ブログを開設しました!
まだ記事は書いていませんが、ブログでは自分が行ってよかったお店について記載しようと思っています:)こちらの珈琲屋さんのこともご紹介しようと思うので、よろしければご覧ください♡

https://ameblo.jp/saveurami/

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