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酔いどれ雑記 167 coffee or tea?


相変わらずイギリス人並みに紅茶を飲んでる私です.......とはいってもイギリス人の知人は今までにいた覚えがない......ので事実は知らん 笑。

紅茶はトワイニング、辞書はロングマンに限るというこだわり......ってほどじゃないですけど、ロングマン派かオックスフォード派か大まかに分かれません?英英辞書って。わたくしは高校時代憧れの先生がロングマンを愛用していると知り、真似して以来ずっとロングマン派なのですが、そういうよこしまな理由を抜きにしてもロングマンは自分には見やすいと思っています(オックスフォードやその他の辞典も持っていますが)。特に学習用の辞典。

わたくしは辞書は「引く」という本来の使い方もするのですが、読みものとして見るのも大好きなので読みやすさや楽しさは重要なのです。なお、英和辞典で断トツに好きなのは旺文社のオーレックスです。理由は同じく。読んでいて楽しいからです。

今日、実に27年ぶりくらいにトワイニングの「プリンスオブウェールズ」を飲みました。ティーバッグのですけど。当時(高校2年の時です)は缶のを持っていました。黒地に白の文字の缶、宝物でした。そして安物ですが専用のポットやカップも持っていました。んで、ヴィンテージダージリンなんていう高校生が飲むには高級な代物も買いましたね~。当時の価格で1.800円でした、確か。横浜そごうの輸入食品のコーナーで求めたのを覚えています。「ご自宅用ですか?」なんて訊かれて「ええ」ってかしこまって答えて(笑)。帰ってさっそく淹れて味なんて全然分かりもしないのに「う~ん、さすがエゲレスの味だ!」ってね。1Kボロアパート住まいのお嬢様が飲む茶じゃねーわ!!すごいアンバランスさ。

いつか初めてインドに行ったとき、朝食の際’coffee or tea?’と訊かれ'coffee'と答えたわたくし、同行者に「ここはインドだよ?せっかくだからteaを頼んでごらん?」と半ばあきれた口調で言われてしまいました。あの時のteaはダージリンだったかアッサムだったか......?もう忘れました。遠い昔の話ですから。

高校生当時の私はとにかくイギリスにかぶれてました。好きな憧れの英語の先生が英国に縁の深い方だったからというのもあるし、パンクロックが好きだったし。絶対に初の海外旅行はイギリスだ!ロンドンに行くぞ!って思っていました。

ところがどっこい、初の海外はアメリカになってしまいました。何度かお話ししているように、高3の頃とあるプログラムに合格して県代表で東海岸に行ったのです。ニューヨークにいるときでさえ「ああ、海の向こうに行きたい!大西洋渡ってロンドンに行きたい!」って思ってましたよ。んでヘッダー画像。これはその時エリス島の土産屋で購入したブリキのダブルデッカーの小物入れです。壊れていますが捨てられません。

ニューヨークから帰ってからはロンドンのことは忘れ、何故だかニューヨークの魔法にかかってしまってとりこになってしまいました。尤もわたくしの気質的(?)にニューヨークを好きにならんわけがないし、音楽もニューヨークパンクやそれ以前のアートロック(The Velvet Undergroundとか)が今も死ぬほど大好きだし。あ、あとは当時連載終了直後だった『BANANA FISH』の影響もありましたね。多感な時にあの作品にリアルで出会えたのは良かったです。

結局、24歳の頃に初一人旅且つ初ヨーロッパ旅行ではロンドンに行ったものの、それ以来訪れていません。ロンドンが嫌だったわけではない。けれど他の国をあちこち回りたかったから。そしてまたいずれ訪れたいとは思っているものの、その優先順位は低めです。ニューヨークならば今でも飛んでいきたいほどですが。

先々週(?)に金曜ロードショーで『タイタニック』をやっていたそうですね?わたくし、一度も観たことがないのですわ。ディカプリオ主演の映画『バスケットボール・ダイアリーズ』をご存じの方は多いかと思いますが、わたくしは原作者のジム・キャロルが大好きでたまりません。あの映画は彼の自伝をもとにしたものですが、彼は少年バスケのスター選手で詩を書くのが好きで、ヘロイン中毒という60年代のニューヨークでしかありえない青春を送った人です。中毒を克服した後はパンクロッカーになってバンドをやったり、その後も詩作やポエットリー・リーディングを続け、詩を書きながら机に突っ伏して60歳で亡くなるーー何とも理想の死に方です。ああ、なんで私は60年代のニューヨークで青春時代を送れなかったのか!!なんともつまんねぇ時代、国に生まれちまったものだなぁ。高校生以前に彼の存在を知っていたら、間違いなくロンドンに憧れる前にどっぷりニューヨークにはまったかと思います。

しかしまぁ、某動画サイトのThe Velvet Undergroundの名曲'Heroin'のコメント欄はいつ見ても「詩人の集まりかよ!?」みたいなコメントで一杯です。読んでいると涙があふれてくるほど。

個人的に自分とは関係のない依存症患者を蔑んだりロクデナシだと批判するのはどうなの?と思います。違法なものかどうかはこの際関係がないです。あれこれ言う資格のある人は生まれてから何にも、或いは誰にも依存したことのない人か、依存症患者に直接的に迷惑を掛けられた人だけだとわたくしは思います。そして依存症患者当人はその真の原因に対峙すべきで、他に当たるのはいかがなものかと思います。まぁ、綺麗事かもしれませんがね。依存症患者は問題に向き合うことを拒否する方が楽だったりしますし。

おお、紅茶や辞書の話から思いっきりずれてる(笑)。わたくしはニューヨークに行きたい、そのためには英語の勉強しなきゃな、20年前くらいの水準まで戻るように、いや、それ以上に。