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【眼鏡士解説】カラーレンズの機能、選び方、サンプル解説 /機能編①
昨今、メガネにカラーレンズを取り入れる方増えてます。
オシャレや美容、健康を考え、積極的にカラーレンズを取り入れることは大変良いことですが、実際に選ぶとなるとそのサンプルの多さから迷う方も多いはず。
「カラーレンズ」について、機能(効能)や選び方などを複数回にわたって解説いたします。
まず、日本の眼鏡業界には「アリアーテカラー」と言う、カラーレンズの統一規格(染色基準)があります。その他に各レンズメーカーや眼鏡店がオリジナルでカラーレンズを展開していますが、基本的な機能(効能)、選び方は同じなので、アリアーテカラーを基準に今回は解説いたします。
現在のアリアーテカラーのベース色は17色。すべてのカラーに名前が付きます。そして、フルカラー(F)、グラデーションカラー(G)を選択でき、カラーによって10%~85%の濃度を選択することが可能です。
※レンズ種類によって対応範囲が変わります。
カラー別機能(効能)、おすすめシーン
グレー系レンズ(トゥルーグレイ、スモーク)
「THE定番カラー」ともいうべき、グレー系のレンズカラー。基本的に色味を変えることなく、全体的なトーンが抑えられた視界が得られるので、使いやすいカラーレンズです。また、様々なフレーム(カラー)との相性も良いので、迷ったらグレー系のカラーレンズを選択すれば間違いないでしょう。
・トゥルーグレイ
![](https://assets.st-note.com/img/1676014527204-gyO6Z9I5xg.png)
【展開濃度(%)】
10F、15F、15G、25F、25G、35F、35G、50F、50G、50/20G
→ F フル(全面色/均一濃度)
G グラデーション ex.25G(上25%~下0%のグラデーション)
50/20G ダブルグラデーション(上50%~下20%のグラデーション)
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
10F、15F、15G、25G
【詳細・特徴】
色味を変えない自然な視界で、カラーレンズ初心者から上級者まで使い勝手の良いカラーレンズ。他の同濃度カラーレンズと比べ肌の上では影が出やすい。
・スモーク
![](https://assets.st-note.com/img/1676014487560-La8HEO1mKU.png)
【展開濃度(%)】
50F、75F、85F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
なし
【詳細・特徴】
サングラスレンズと言えば、このレンズ。75Fは少し目が透けますが、85Fではほぼ目が透けません。85Fは光を抑える効果が高いので、快晴時の屋外レジャーやマリンスポーツにオススメ。
☆グレー系レンズおすすめシーン
ショッピング、タウンユース、ドライブ、室内作業(薄めの濃度)
ブラウン系レンズ(フェアオークル、フェアブラウン、フェアマロン、コパー)
女性支持が多いブラウン系のレンズカラーは肌馴染みが良いのが最大の特徴。トーンが明るいブラウンを選べば、コントラストがアップし、シャープな見え方も期待できるので、眩しさ防止と視認性を両立することも出来ます。昨今のトレンドの淡いクリアベージュのフレームなどとも色合わせの相性が良く、グレー系と並ぶ定番のカラーです。
・フェアオークル
![](https://assets.st-note.com/img/1676013816652-irmQdUGnpL.png)
【展開濃度(%)】
10F、15F、15G、25F、25G、35F、35G、50F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
10F、15F、15G、25G
【詳細・特徴】
ブラウンレンズの標準色。色合いのバランスが良く、肌馴染みも◎
・フェアブラウン
![](https://assets.st-note.com/img/1676013873731-qN5m7Z7aNu.png)
【展開濃度(%)】
10F、15F、15G、25F、25G、35F、35G、50F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
10F、15F、15G、25G
【詳細・特徴】
フェアオークルにグレーを混ぜたような色合い。グレーとブラウンの中間色のような色味。
・フェアマロン
![](https://assets.st-note.com/img/1676013906989-j5v8ZyREGh.png)
【展開濃度(%)】
10F、15F、15G、25F、25G、35F、35G、50F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
10F、15F、15G、25G
【詳細・特徴】
フェアオークルにオレンジを追加したような色合い。チークを乗せたような雰囲気になる。
・コパー
![](https://assets.st-note.com/img/1676014446842-a1MqgXLiFs.png)
【展開濃度(%)】
50F、75F、85F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上不適合 濃度】
なし
【詳細・特徴】
べっ甲柄や茶系フレームに採用されることが多いカラーレンズ。75F程度であればブラウンの色味がまだ認識できますが、85Fになると見た目はグレー系とほぼ見分けがつかなくなります。グレー系レンズよりコントラストが上がるので足場が悪く、起伏や傾斜を判断しなければならない登山などにもオススメ。
☆ブラウン系レンズおすすめシーン
ショッピング、アウトドア、ストリートスポーツ(スケートボード、ストリートバスケットなど)、白内障対策
グリーン系レンズ(ブリーズグリーン、フォレスト)
落ち着きのある視認性とヴィンテージ感のある趣を表現できるグリーン系のレンズ。RayBanサングラスに採用されている「G15」カラーは世界一有名なグリーン系のレンズです。色味を整え、視認性も高いのでアウトドアサングラスに採用されることが多く定番のカラーの一つに挙げられます。
また、ヴィンテージ(ガラス)レンズなどに採用されていることも多いので、クラシックなフレームにグリーン系のレンズを入れるとその趣がさらに引き立ちます。
・ブリーズグリーン
![](https://assets.st-note.com/img/1676014407408-u6c2KVbaGf.png)
【展開濃度(%)】
10F、15F、15G、25F、25G、35F、35G、50F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
10F、15F、15G、25G
【詳細・特徴】
濃度によってイメージが変化します。ヴィンテージ感を出すのなら、25F~50F程度が良いでしょう。日常使いでは10F、15F、15G程度が使いやすいです。
・フォレスト
![](https://assets.st-note.com/img/1676014646279-YL6vuW9Wbe.png)
【展開濃度(%)】
50F、75F、85F、50G、50/20G
【夜間運転・夜間路上適合 濃度】
なし
【詳細・特徴】
クラシック感を出したいのであれば50F。75Fは多少目が透ける程度で、85Fになると見た目はグレー系と変わらなくなります。85Fは光を抑える効果が高いので、晴天時の屋外レジャーで使うのがオススメ。
※G15 85%濃度のRayBanオリジナルカラーレンズ
☆グリーン系レンズおすすめシーン
アウトドア、ドライブ、屋外スポーツ全般
②へ続く
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