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今年書いた書評コラム、54冊一気振り返り。年末の読書のお供になりましたら
毎週水曜日に連載させていただいている、朝日新聞「telling,」の「読書という贅沢」。書評のようで書評はあまりしない、コラムなのですが、この一年に読んで書いた本を一気にご紹介します。
コラムを書いた時には気づかなかったこととか、コラムを書いていた時の話とかも書き添えてみました。
年末年始の読書のお供にしていただけましたら。
1月の書籍テーマは「目標」【001『夢の叶え方を知っていますか?』森
人は死なない。死なない生き方がある
2年前の今日は、鈴木三枝子さんのことを書かせていただいた『道を継ぐ』が発売になった日です。
久しぶりに見たら、Amazonレビューが65件になっていて、たくさんの方に、鈴木さんが遺された数々の言葉が届いていることを嬉しく思います。
先日、ある中学生の女の子から、担任の先生が学級文庫においてくださったこの本のご感想をいただきました。
原稿用紙5枚びっしりに綴られたその感想文を読んで、
書評って一体なんだろう。書評コラムを書くときに考えていること
ある媒体さんで書評というか、書評コラムを書かせていただいて、ちょうど一年になる。
この仕事をさせていただくまでは、書評なんて書いたこともなかったし、書評というものを読んだこともなかった。(正確にいうと、自分の担当書籍に関する記事は読んだことがあるけれど、それ以外は記憶にない)
連載がスタートしてからは、意識的に、人の書評はおろか、Amazonレビューも読まないようにしてきた。
なので、相変
頑張るより頑張らないことのほうが難しい。『今日は、自分を甘やかす』(夏生さえり)_059
とってもとってもいい本でした。やさしくって、ふわっと抱きしめられるような、やわらかいクッションみたいな本。
先日、さえりさんの講演を聴く機会がありましてん。さえりさんってちょっとだけハスキーな素敵な声なのですが、その声で語りかけられているイメージで読むと、さらに◎でございます。
私が歳をとってよかったなあと思うことのひとつが、「頑張らない」ができるようになったこと。
これは、本当によかったこ
編集さん軸で、本を読む、という提案
半年くらい前のことなんだけれど、
この著者さんが好きだから読む という読み方や
この翻訳家さんが好きだから読む という読み方や
このイラストレーターさんが好きだから読む という読み方に加えて
編集者さん軸で本を読むという読み方が、今後は増えそう。
誰か「読むべき編集さんの本リスト」を作って欲しいと、つぶやいたことがあるのですが、
それがそのまま企画になりました。
朝日新聞さんがミレニアル世
手触りのある言葉。『似合う髪 美しい髪 新しい髪』(小松敦)_056
あまりに良すぎて、3順目です。HEAVENS小松さんが書かれた『似合う髪 美しい髪 新しい髪』
書き込みしながらどんどん汚しながら読んでくださいとのメッセージのとおり、私の本はすでに書き込みだらけで、毎日持ち歩いていたので、ボロボロです。
この本は、ヘアデザインについて書かれたものですが、同時に生き方と働き方について書かれた本です。
ものづくりをする人なら、みんな自分の奥底を覗か
ぐんにゃり。『ぼくたちはなんだかすべて忘れてしまうね』(岡崎京子)_054
『リバーズ・エッジ』が公開されるということもあって、いろんな雑誌で岡崎京子さんの特集が組まれている。
交通事故に遭って休筆されてから、もう20年。それでも、こうやって謎解きされる漫画家さん。作家活動が10年ちょっとだったから、ゴッホのような方だと思う。
そんな岡崎さんの、小説。『ヘルタースケルター』や『Pink』などは読んでいたけれど、これは、初めて読んだ。
草間彌生さんには、世
セミナー講師を目指す人に。『90日で商工会議所にからよばれる講師になる方法』(東川仁)_053
女性モードさんの『美容の経営プラン』などでも連載をされている、東川仁さんの書籍。
実は、東川さんとはある勉強会でご一緒させていただいたのですが、あらゆる参加者に気を配り、場の空気を盛り上げ、いろんな人を応援する、とても人格者でいらっしゃいました。
年間200回の講師をつとめる東川さんの最新著作がこの、『90日で商工会議所にからよばれる講師になる方法』。コンサルティングや士業やコーチなど
夜寝る前に読んでください。『一日がしあわせになる朝ごはん』(小田真規子・大野正人)_052
ちょっと前の大ヒット本なのですが、最近、ある打ち合わせと、ある打ち合わせと、ある打ち合わせで、この本のことが話題になったので、やっぱり、いろんな編集さんがベンチマークされている、素晴らしい本なんだなあと、再読です。
再読っていうか、これ読んでよく朝ごはん作ってるので、もう「十何度目か読」なんですが、今回は、ちゃんと全部に目を通してみた。(ほら、レシピ本って、作りたいページしか見ないでしょ)
好きな仕事でずっと遊んでる。『ANTI小松利幸のAtoZ』(小松利幸)_051
まだライターになって1年たってないころ、「いつか、この本を超えるような本を作ってみたい」と思ったのを覚えています。
これから、久しぶりに美容業界向けのビジュアルブックに取り組むのと、久しぶりに編集をさせていただくので、原点を思い出すためにも、読み返してみた。今読んでも、全ページ違うレイアウト、全ページにみしみしつまったコンテンツ、登場人物の多さ、など、勉強になることばかりだなあと、あらためて
小さいほど粋。『スーツケースの中身で旅は決まる』(佐藤治子・madamH)_050
そういえば、10年前、夫が私の家に引っ越してきたとき、リアルにスーツケースひとつでやってきました。
若者の(当時彼は大学生だった)その身軽さというか潔さに、そのときは驚いたし、うらやましさを感じたりしたのだけれど。
その話とはちょっと別に、出張やバカンスのときのスーツケースの小ささは、女熟練度と比例する気がしていて、小さいスーツケースに、必要十分なモノが入っている女性に憧れます。1週間
書店の中はひとつの街。『普通の本屋を続けるために』(久禮亮太)_049
熊本の長崎書店さんでイベントをさせていただいたときに、書籍業界の流通に興味があるのであれば、と、プレゼントいただいたのが、こちらの『普通の本屋を続けるために』でした。
解説を書かれているのが、長崎書店の長﨑社長。先日お目にかかったとき、書店さんがいま、どれだけシビアな状況に置かれているかを長﨑さんからお伺いしていたので、よりこの本の意義をひしひし感じながら読んでいました。
こちらは、明
観察による気づきは技術である。『観察の練習』(菅俊一)_048
蔦屋さんで見かけて、「買おうかなあ、どうしようかなあ」と迷ったのだけれど、今日はいったん帰ろうと思って家についたら、夫がビールを飲みながら読んでいた本です。
『観察の練習』
まず、これ、装丁がものすっごく素敵なのですが、その素敵さが、Amazonなどの書影ではまったくわからず。なので、実物ぜひみて欲しいです。
最近、ある著者さんとお話をさせていただいていて、いかに自分が固定概念に