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家無し宿暮らしな「新生活」-Week 8

現在1月26日(木)18時40分。本記が投下されるのはおそらく3日後の穏やかな午後(仮)で、投下直後に読んでくれた人も、投下した私自身の頭にも、「金曜飲み過ぎたな」という反省がよぎっている(確定)※結局投稿は火曜日の早朝まで遅れてしまった、罵声を浴びたい。

私は反省こそしそうだが、明日絶対に飲み過ぎると思う。分かっていても酒は止められない。まぁ生き物っていつか死ぬくせに生きてる時点で相当頭が悪いので、見越した上で飲み過ぎるくらい、どうってことはない。

あるいは一年後に本記を読んでいる人(私を含め)の肝臓が健やかであることを、心から願っている。

さて、私は2018年12月〜2022年11月まで日本橋浜町で友人とルームシェアをしていた。友人を台にしてたっぷり同棲の練習ができていたはずなのに、元恋人とは同棲をする話が拗れた結果関係が瓦解、今に至る。愛に溢れ愛に敗れた一時代の感傷に浸る間もなく、私はホステル暮らしを始めたわけです。

そしてもちろん、ホステルに愛なんて転がっていない。この言い方だとホステルにフェアじゃないか。愛なんて、どこにも転がっていない。もし転がっているとして、追いかけたら穴に落ちてネズミが財宝の入ったツヅラをおむすびのお礼にくれる、みたいな展開は期待しない方がいい。愛なんかを追いかけて落ちる穴は絶対に底無しだろう。

ふむ。これって、何の話をしてるんだ?そして、ツヅラって何なんだ?ということで今回も元気よく、Week 8 (Day 55〜61) の様子を覗いていきましょう!

Day 55〜の様子

なるほど、いきなりサボってますね。もちろんサボってる本人はこれが本Weekの1日目に当たることを分かってないから、咎めづらいといえば咎めづらい

しかし次も次で酷い。

内容が薄いというだけでなく、Day 55の投稿が20時台なのに、Day 56の投稿は朝の10時台。

つまりこの2つの投稿で伝えられるのは「ワインを飲み過ぎたせいで寝坊したってこと」だけ。

本来ならワインを飲み始めたその12時間前に「どこで起床したか」を記載して、ワインを飲み過ぎたその12時間後に、寝坊したとしてもまず「どこで起床したのか」を記載すべき。

今日はどこで起きたのかを伝えるだけで、宿暮らしの肝要な部分はとりあえず伝えられるから、そのスタイルでの投稿が壱番簡単なはずなのに。家無し宿暮らしってか、家無しワイン暮らししちゃってるから。てか焦り過ぎて壱番って打っちゃってるから。森下ではなく菊川に住んでいる友人のマンション名に含まれてる壱番だからそれ。ドエル壱番館の壱番だから。部屋は6階だから。さすがにこれ以上は個人情報が過ぎて言えないから。

寝坊したフリをして撮る自撮りで上げる運気

てかそう、寝坊したんすよね。出社始まってたったの3日目。「殊勝ですね」って皮肉で言われましたよ。殊勝って皮肉にピッタリすぎやしないかい、言葉として。語彙としての難易度と語感が、皮肉のために生まれたとしか思えないのですが。シュショウが何のことか分かんないフリして「いえいえ副キャプテン止まりの器ですよ〜」って返せばよかったかな。それでふざけたと思われて突然皿かなんかで殴られて私は死ぬんだけど、殺害に使われた皿が「副キャプテンの器」としてオークションで500万の値がついて、私を殺した人が刑期を終え改心して「副キャプテンの器」を1,000万円で買い取って単身で北海道に渡り、「長(おさ)」という名前で皿うどん屋を初めて、私の血がこびり付いたその皿で皿うどんを提供し始め店は繁盛するんだけど初恋の人が忘れられなくて...っていう話が今Netflixで「First Love 初恋」というドラマになってるはずなので、よかったら観てください。

ということでWeek 8は「ワインを飲み過ぎて寝坊しちゃった」が正解でしたー!はい、起床したのは2日間ともCITANです!!

ちなみにワインを飲んでたお店の一つは、CITANなどの人気宿を展開するBackpackers' Japanが手がけるBEER VISTA BREWERY @森下です。

太め残りのボトルとグラスで大らかな気持ちになろう

おお!随分と気前がよくなりましたね!!最初からこうやって記録してくれてたら、今頃私はNetflixを敵に回さずに済んでたんだけどな。

しかし、これぞ放浪者って感じの1日でいいじゃないですか。まず放浪者ってのは早起きしがちだからね。それで普段はスタッフと仲良く話すくせにチェックアウトの時は何も言わずに去っていく、ここもポイント高い。

それで友人の家の前に勝手に荷物を置いていく。放浪者の鑑ですな、加点。そして誰に何を言われるわけでもなく満員電車に乗り込む。味わい深い、はい加点。

さらに観光客まで相手にして。家無いくせによくやるよ、加点。そして友達としっかり飲み直してね。放浪者って全国に友達作るからね、加点。そして最後はしっかりラーメン屋で頭をぶつけてね、昨今は制度が厳しくなった関係で酔っ払った挙句ラーメン屋で頭をぶつけないと放浪者は名乗れないからね、はい大量加点。

木々を資本主義的に冒涜する無料画像さえ美しい時代

ということで合計600,000放浪ポイントが貯まりました!これを2,000琺瑯コインと交換して、それで琺瑯製の両手鍋なんか買っちゃって、それで誰かを殴殺しちゃって、ムショ送りにされて、しっかりお務めを果たして、もちろん改心だってして、それで5倍の価値が付いた琺瑯製の両手鍋を取り戻して、鍋一杯にポトフを作って、北海道に飛び立つわけです。北海道で食べる
ポトフが一番美味しいですね。そして皿うどん屋「長(おさ)」に乗り込んで、「待たせたな」と言います。決め台詞ですね。その言葉が合図になったように思い出すんです…「俺はこいつに殺されたはずなのに、なぜここにいるんだ?」って。「俺は『副キャプテンの器』で殺されたはずじゃないのか、って。

その時突然声がするんです「皿うどん、好きなんだよなぁ」って。それは自分が琺瑯鍋で殴殺した誰かの亡霊なわけです。すると、厨房から誰かがのっそりと姿を現す、でもそれは自分を殴殺した生意気なアイツでは無い。「分かりみが深いねぇ、亡霊同士一杯どうかね」。よく見るとその亡霊は私自身なわけです。なるほど、やはり私は死んでいたのかと腑に落ちる。

否、皿うどん屋にポトフ持参で乗り込んだ、この自分自信は誰なんですか。そんな疑問に頭を悩ませているうちに、亡霊たちは皿うどんとポトフを投げつけ、じゃれ合う。

そうか。これは初恋の幻想なのだと気付きます。初恋に身も心も焦がした挙句私は死んだのだと気付く。殺したのは私自身だ、自分を殺せるのは自分だけ。ということは皿うどん屋の店主だって自分自身なのだ。そうか、私はずっと自分と闘っていたんだ。私は床に落ちた皿うどんを広い、ポトフに浸す。こうして出来上がった新商品「ポトフうどん」を私は涙を流しながらすすりました。その時、店の扉が勢いよく開いて…。

これ以上はNetflixオリジナルドラマ「First Love 初恋」のネタバレが過ぎるので、勘弁してください。続きはNetflixで。

(ここにネットフリックスのアフィリエイトリンクを挟みたいなぁ)

私は再び元同居人の家で目を覚ましました。ちょっと行き過ぎだよねって感じはします。だって58日分の何日だろう。8~9日くらいは泊まってますよね?ということは、7分の1はまだ同居してるってことになりませんか?7分の1も、元同居人にお世話になってるんですか。7分の1って、身体でいうとどれくらいでしょう。右腕と左耳...くらいですか。私の右腕と左耳は、彼のものってことですか?

そんなのってないよ。最悪です。死にた。

また元同居人の家で起床。左耳も献上しなくちゃですかね?社会奉仕活動するんで何とか免除してもらえませんか?社会奉仕活動で何をするかって?もちろん大麻解禁に向けた活動の一択でしょう...?

マンチーすぎた

レコステのリトロッツォのロザート(1,000ml)と牛丼で乾杯。このような消費の仕方を繰り返すことで、自分自身のナチュラルワインとの向き合い方を確立していく。つまりは気の置けない仲間と気の触れるまで飲むこと。残念ながらそれだけで人生は進行してくれないのだが、そのようなひと時の、人生における優先度だとか重要度だとかをこれ以上下げないように、よく働きよく遊ぶことを実践し続けなければならないと強く思う..そんなことを強く思うということを綴る時間があったら、実践的にもっと働いてもっと遊んだ方がいいから、このNoteは本当に時間の無駄ですね。Fuck!

続いて菊川の友人宅で起床。こちらも元同居人同様相当お世話になっている。同友人の実家を訪れた長野滞在記はこちら。

Day 60の夜から再びCITANに宿泊。朝にスーツケを預けて、コーヒー買って、電車に乗る。忙しない朝もまた良いものである。忙しなくないと困る。暇になって思い悩んだり騒ぎ立てたりしたくはないもの。暇を蔑み、奮い立とう。


CITANに宿泊するようになって、東日本橋stopover tokyoという店に通うようになった。最近2号店を浅草橋に出したばかりで、オーナーはそちらに立っているのだが、代わりに1号店の夜は以前CITANで働いていたハンサム・ガイ(名をよしみつ、という)が担当している。

私はstopoverで、毎度ブロッコリーを頼む。美味しい美味しい、と大袈裟に喜んで食べる。ブロッコリーは栄養価的に積極的に食べた方がいいにせよ、最も好きな野菜というわけではないし、これまで特別な感情を寄せる機会もなかった。

だから今だと思った。ブロッコリーと特別な関係を築くなら今だし、ブロッコリーを食べる習慣を通して、よしみつとも特別な関係を築けると思ったのだ。打算的に、一生物のルーティンと友情を。

このブロッコリー習慣に関しては、また別の機会にガッツリー記述しようと思っている。期待していただきたい。

観察と感想

本週も東日本橋CITANに大変お世話になった。森下のBEER VISTAも最高に楽しかったし(ビール飲んでないけど)BJ社しか勝たんみたいな気分にはさすがになってくる。

やはり1ヶ月近く同じ宿に泊まると、泊まり方も板につく。むしろ最低でもそれくらいの時間をかけないと見えてこないことが山ほどある。

今のところマンネリに苦しめられる気配はないし(むしろ幡ヶ谷⇔馬喰横山・東日本橋⇔五反田のルーティンを崩される方が今の私にとっては嫌なことだろう)やはり3ヶ月近く宿泊することで見えてくるもあるだろうから、基本方針としてはそちらに期待する態度を取りたい

とはいえ翌翌週Week 10で一度CITANを離れるので、「家無しホステル暮らしの『定住しない側面』」を意識できる、その事態はその事態として大きく両腕を広げて歓迎したい。それにより翼を広げて羽ばたけるとは限らないし、むしろ今は地に足を着けていたいのだが、やれることをやっているうちに、自ずとインスピレーションは湧き受け与えられるだろうから。

2月以降も「家無し宿暮らしな『新生活』」をどうぞよろしくお願いいたします。


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