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研修ワークシートをWebにしてみたら…

年度末に向けて、半年~1年間かけて進めてきた育成プロジェクトの報告書を書く機会が多くありました。そこで我々スタンスが行っている、いわゆる”研修報告書”について、お伝えできればと思います。
立場役割が異なっても、例え、競合先の皆さんであっても、プラスになるお話ではないかと思います。
もしよろしければお付き合いください。

▼なぜ、Webワークシートを使っているのか?

私(弊社)は、受講者に考えてもらうワークシートはWebに入力、受講者の皆さんにその内容をメールで飛ばす仕掛けで研修を行っています。

もとはと言えば、コロナで対面研修で難しくなった時、ワークシートをどうする?問題が発生しました。Webでの研修のため一人ひとりにワークシートを印刷してもらうことが物理的に100%は不可能なためです。
結論、ソッコーでWebのワークシートを作り、何とかその場を脱したのですがこれが思っていた以上に良く、今でも弊社の研修のdefaultとなりました。

Web入力だけならgoogleアンケートでも十分機能しますが、弊社は今後のことを考え、サービス名を”ViewGram🄬”と名付けて使用/運用しています。
ちなみにこんなイメージです。

▼Webワークシートを使うメリット

今まで紙で印刷していたワークシートをWebにしたことのインパクトは、かなり大きいかったです。数年この運用で行ってきた私なりに感じたメリットをいくつか挙げたいと思います。

①運用がめちゃくちゃ楽になる
-1単純に印刷が無くなりますので、印刷含めた工数が無くなります。
-2事前に送付する資料がほとんどなくなります(あるとしても手持ちで十分な量なので驚かれます)。
-3工数が無くなる分、お客様にもコストメリットが生まれます。

②研修に柔軟性が生まれる
-1(あってはいけませんが)誤字脱字、表現などの急遽の変更が可能です(地味にこれはありがたい…)。
-2同時に、お客様からの急遽の依頼にもすぐに対応できます。
-3受講者が書いてある内容を瞬時に読むことが出来るので、研修の解説や関わり方の選択肢が生まれる(講師人格だと、ここが物凄く大きい!!)。

はっきり言って、メリットだらけです。

この仕掛けを運用できないのは、ネットワークとPCがなかった場合です。この場合そもそも機能しませんが、今はこの環境がない会社さんの方が少ないですね。
あと、セキュリティ上はじかれる可能性もありますが、事前にホワイトリストに入れてもらえれば問題ありません。
研修ワークシートにおけるいわゆる”視認性”も、ABテストを行った結果、あまり影響はありませんね。むしろWebの方が良いケースがほとんどです。

▼Webワークシートを使うことでわかること

さて、ここからが本題なのですが、このWebのワークシート”ViewGram🄬”の威力は絶大です。
報告書のアウトプットイメージはこんな感じです。

設問内容、解答内容、文字数等、様々なデータから、受講者が考えていることを深く洞察していき、お客様へのご報告、そして研修のアップデートに使っています。

例えば…

事実:入力文字数だけを単純に比較をすると、書いている人と書いていない人では2~3倍くらいの差がある
仮説:受講者の能力差があるのではないか?
    あるとするとどのような能力に差が開いているのか?
   この研修はそもそも適切な内容だったのか?
    設問は適切だったのか?
    回答時間は適切だったのか?
など、様々な洞察が可能です(ちなみに、この洞察を深めたことで、特許の具体的なアイディアが生まれました)。

また、研修や設問を少し工夫するだけで、
・受講者が会社に対して思っている本当のこと
・受講者個々人のキャリアイメージ
・職場で困っていること
など、生の声を捉えることもできます。

▼お客様の反応

研修の報告書は講師所感と共に、少しお時間を頂きますが、しっかりご報告をさせて頂き、喜んでいただけているのではないかと思います。

先日あるお客様から、
毎回行っていただく古田さんからの報告書、楽しみなんですよ。普段我々が思っていることの裏付けを示してくれたり、新たな視点を込めてくれたりするんで。
と言われたことは、正直嬉しかったです。これだと、我々も時間をかけて、メンバーとディレクションをしながら報告書にまとめている甲斐があります。

これらの取り組みは、はっきり言えば誰でもできます。
研修講師の皆さんや研修ベンダーさん、勿論人材育成ご担当の皆さんも取り組んでみては如何でしょうか。

強力でっせ、コイツは…。

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