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【考察】私が『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を、村上春樹の入門小説として推す理由

・村上春樹の小説を読んでみようと思うけど、何から読めば良いのかわからない。
・小説は読まないけど、村上春樹は有名なので読んでみたい。
・一番有名な『ノルウェイの森』を読んでみたけど、読んでも何が良いのかわからない。

日本はもちろんのこと、世界でも相当有名な作家、村上春樹。

一番売れたであろう『ノルウェイの森』や『1Q84』、最近発売された『騎士団長殺し』など、ニュースでも取り上げられることが多いため、タイトル名は聞いたことはあるかもしれません。

ただ、実は村上春樹の小説を読んだことがないって人は多いんじゃないでしょうか。また私の友達の中でも多いのがこのような人達。

村上春樹を読んでみたけど、実際のところ何が言いたいの。。?

前回取り上げた『海辺のカフカ』でも書かせていただきましたが、村上春樹作品は「いつ読めば良いのか?」が圧倒的にわかりにくいんです。。その中でも『海辺のカフカ』の読むタイミングに関しては、前回まとめてみたので気になる人はぜひ読んでみてください。

しかし、世の中には「村上春樹って面白そうだから、なんか一冊読んでみたい」って人の方が多いと思います。いわば、村上春樹の入門的な小説。私も相当吟味して考えました。また村上春樹ファンの皆さん一人一人に、それぞれの答えがあるはずでしょう。

そんな中、私としては『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を村上春樹作品の入門小説として紹介させていただきたい!

今回は、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』ってどんな作品なの?そもそも何で『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を最初に読むべきなの?について解説していきます。

1,『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の立ち位置

まずは小説の内容に入る前に基礎情報を抑えておきましょう。結構作品数が多い作家さんなので、今まで書いてきた他の小説と比較して、どのような立ち位置なのかについても記載しております。ある程度、背景を理解した方が間違いなく読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

さて、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売されたのは、2013年4月12日。文藝春秋から発売されています。村上春樹の中では13作目の長編小説です。『ノルウェイの森』が発売されてから26年くらいの年月が経っており、おそらく村上春樹作品の中では後期に位置付けられる作品ではないかと思われます。

またこの本、物凄く売れました。発売後7日で部数が8刷100万部を突破し、「2013年年間ベストセラー」総合2位を記録しております。発売された当時は相当メディアで取り上げられたので、発売される前から影響力の高さが伺えますね。そして世界でも、「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストで、2週連続でハードカバー・フィクション部門の第1位を獲得するなど、アメリカでもかなり売れてます。

では村上春樹作品の中で、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』はどの立ち位置なのか。これは僕なりの意見も入っていますが、基本的に村上春樹は3つの時代に分けられると思っています。それがこんな感じ。

1,デタッチメント期:『風の歌を聴け』~『国境の南、太陽の西』
デビュー初期から『ノルウェイの森』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』など国内の人気作家として登り詰めた時期。信じられないくらい売れた時期ですね。この時期の村上春樹作品の主人公は、どちらかというと、社会に無関心な青年を描いています。また「デタッチメント(かかわりのなさ)というのがぼくにとっては大事なことだった」と村上春樹自身が語っているように、とにかく自分の思うように書いていた時期でもあります。

2,コミットメント期:『ねじまき鳥クロニクル』~『アフターダーク』
『ねじまき鳥クロニクル』や、ノンフィクションである『アンダーグラウンド』などが顕著ですが、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の二つの出来事をきっかけに、社会悪のようなものを取り上げる作風に変わります。また『海辺のカフカ』は世界文学賞も受賞しており、日本だけに留まらずだんだん世界作家になり始めるのもこの時期です。

3,世界文学作家期:『1Q84』~それ以降
もう村上春樹がノーベル文学賞を受賞するのではないか、と言われ始めたのはこの時期。
※ファンの中ではカフカ賞を受賞した「海辺のカフカ」の頃から言われ始めてたんじゃない?って人もいるかと思いますが、アフターダークが2004年発売で、カフカ賞を受賞したのが2006年なので、今回はこのように執筆しています。

この頃は名実ともに世界作家になり、少しずつ政治のことにも公に言及し始めます。エルサレム賞受賞スピーチでは、イスラエルによるガザ侵攻についてスピーチしており、文学だけでなく、政治についてもコミットメントしていきます。

そして今回紹介する『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、この分類で言うと、世界文学作家期にあたります。そしてこの作品の前は『1Q84』という小説。この『1Q84』がどんな立ち位置かというと、村上春樹作品の中で最も長く、そして『村上春樹がカラマーゾフの兄弟などを意識した壮大な総合小説』的な位置付けだと思っております。こちらもかなり傑作なのでぜひ。

おそらく『1Q84』を書いた後なので、村上春樹の中ではかなりやり切った状態でしょう。そして『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』はその後に生まれた小説。世界文学作家として名実ともに成功し終わった後の小説、という立ち位置だと思っていただければと思います。

2,村上春樹の入門小説として紹介する3つの理由

それでは本題に移っていきましょう。私が『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を村上春樹作品の入門小説として推す理由は下記の3つ。

1,村上春樹の長編小説にしては短い部類
2,村上春樹作品の中では物語の構成がわかりやすい
3,「村上春樹作品らしさ」がちょうど良い

1,村上春樹の長編小説にしては短い部類
本を紹介する上で大事になるのが、やっぱり読書にかかる労力=ページ数。村上春樹は非常に読みやすい文体なのですが、1作品がかなり長いんですよ。。有名作のほとんどは文庫本2冊以上ありますし、『1Q84』は文庫本6冊もある超大作です。

しかし、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は文庫本1冊でページ数も420ページなので、村上春樹の長編小説としては長くない部類。もちろん短編小説などもありますし、それはそれで面白いのですが、やっぱり村上春樹の主戦場は長編小説。あの文体をフル活用するのであれば、やっぱり長編小説から入った方が良いと思われます。

もし420ページの小説でも長い、、と言う人は、エッセイから入るのがおすすめです。エッセイに関しては詳しい説明を省きますが、あの読みやすく洒落っ気の効いた文体はそのままで、村上春樹の考え方に触れることができます。
※そのうち村上春樹のエッセイについてもまとめるのでもう少々お待ちください。。

2,村上春樹作品の中では物語の構成がわかりやすい
2つ目の理由がこれ。村上春樹の作品の特徴の一つに、「文体は読みやすいけど、作品のストーリーはけっこう難解」という点が挙げられます。元々ページ数も多い作品が多いなので登場人物もそれなりに多いですし、さらに村上春樹はファンタジー的な要素も多いです。

しかし、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は登場人物も多くないですし、さらに話の筋も明確で読みやすい。おそらく420ページという長さなので、複雑さがちょうど良い塩梅なのでしょう。主題たくさんあるわけではないので、ミステリー小説みたいに話を戻って状況を確認する、という作業をしなくても十分楽しめると思います。

3,「村上春樹作品らしさ」がちょうど良い
3つ目の理由はこれ。「村上春樹らしさ」って何だよ!ってなると思いますが、簡単に紹介しましょう。

これは村上春樹ファンによって様々な解釈ができると思われますが、村上春樹っぽさを箇条書きで表すとこんな感じ。
※他にもあるかと思われますが、お許しください。。

・翻訳調で音楽や海外文学から影響を受けた独特な文体
・お洒落すぎる隠喩表現
・文体は読みやすいけど、作品のストーリーはけっこう難解
・主人公本人の回想シーンや場面設定が頻繁に変わる。
・人称がコロコロ変わるストーリー
・意識と無意識を交差する世界観
・文体や場面描写はリアリズムだが、起きている事象はファンタジー

ところがこの「村上春樹らしさ」が難解なストーリーを作ってしまっているのも事実。それはそれで読み解いていくのが非常に楽しいのですが、入門としては良くないですよね。。

その中でも『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、「村上春樹らしさ」が入っていながらも、比較的とっつきやすい部類かと思われます。まず難解度を上げる要因になっている「人称がコロコロ変わる」こともないですし、ファンタジー要素もそこまでありません。

かと言って、翻訳調の文体やお洒落すぎる隠喩表現は、むしろ良くなっておりますし、初期の村上春樹作品にあるような独特のくどさ・カッコつけ感が削ぎ落とされているので、そこ点でも後期の村上春樹作品の方がとっつきやすいと思います。

3,あらすじ解説:失った過去の親友達に会いにいく物語

それではあらすじ解説です。前述したように村上春樹作品の中でも比較的シンプルな話。きれいに構成されているので、ある程度読書慣れしている人であれば1~2日で読める小説かと思われます。

●田崎つくるの大学時代
1,主人公である多崎つくるは36歳。鉄道会社で駅を設計する仕事をしている。
2,つくるには高校時代、名前に「色」の漢字が入った4人の友人(アカ、アオ、シロ、クロ)といつも行動を共にしていた。この4人は完璧に調和されているくらい仲良しだった。友人4人はいずれも地元の大学に進んだが、多崎は駅を設計する仕事に就きたいと、東京の工科大学に進んだ。
3,しかし大学2年生の頃、いきなり友人のグループから追放されてしまう。死についてだけしか考えられない時期が続く。心の傷から離れようと、決まった生活リズムで生活していく中、大学の後輩の灰田という男性の友人ができる。
4,とある夜、多崎が高校時代の友人と性交をする夢を見て目を覚ますと、灰田が口淫をしていて多崎はショックを受ける。その後彼は「実家に帰る、二週間で戻る」と言い、戻ることはなく、のちに退寮届が出されていたことを知る。

●田崎つくる、名古屋に巡礼
1,多崎が36歳になった時、2歳年上の沙羅という女性と出会い、過去を打ち明けるほどに親密な関係になる。
2,沙羅に「あなたの心には問題がある。」「あなたに抱かれているとき、あなたはどこかよそにいるみたいに私には感じられた。」と言われ、つくるは名古屋にいる過去の友達に追放された理由を確かめることを決意。
3,沙羅はつくるのために名古屋にいる友達の情報を集め、つくるはその情報を頼りにそれぞれの友達のところに会いにいく。

いかがでしたでしょうか。いつもだったらこの後にあるお話も全て記載するのですが、この物語は「何でつくるが追放されたのか」が面白いところでもあるのであえて書かないことにしました。

灰田のところだけちょっと複雑ですが、それ以外は比較的シンプルなお話かと思われます。また灰田のところはわからないまま進めて、後でこの登場人物が何でいるのか、を読み解いて見るのも面白いでしょう。

解説1:忘れたい記憶を閉じ込めても、結局歴史は変わらない

それでは各論に移っていきましょう。まずこの本の面白いところは、つくるが名古屋に巡礼するまでの心境と、名古屋に巡礼した後の心境の変化です。

まずはつくるが名古屋に巡礼するまでの心境について。

つくるは4人の友達から急に追放されてしまい、これまでにないショックを受けます。またこのショックは、死ぬことをずっと考えるレベル。

何でここまでショックだったのでしょう。文中から察するに「何で追放されたのかがわからないから」だと思われます。今までに一心同体だった親友。何でも相談できた親友に、いきなり「もう顔も見たくない」と告げられるのです。また理由も教えてくれません。もちろん、つくるは何もしていないので、もうどうしたら良いのかもわかりません。もうその場で受け入れるしかないのです。

しかし、親友から追放を告げられた大学時代から15年以上の年月が経ち、沙羅という女性に出会ってから転機が訪れます。「絶対に親友達に会った方が良い」と。

大事なのは沙羅がつくるに「絶対に親友達に会った方が良い」と言った理由。文庫本の46ページにあります。

「どんなに記憶をどこかにうまく隠せたとしても、深いところにしっかり沈めたとしても、それがもたらした歴史を消すことはできない」沙羅は彼の目をまっすぐ見て言った。「それだけは覚えておいた方がいいわ。歴史は消すことも、作りかえることもできないの。それはあなたという存在を殺すのとと同じだから

非常に含蓄のある言葉ですよね。言い過ぎかもしれませんが、私としては、村上春樹作品全体として、根幹をなすようなセリフと言っても良いかと思っております。

なぜかというと、村上春樹は記憶やテーマにする作品が非常に多いのです。『ノルウェイの森』はもろにそうですし、『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』『騎士団長殺し』も顕著です。いわば「過去や現在で失ったものを取り戻す」「記憶が失いそうになる」ような話が多いのです。そしてこの作品は、今まで頑なに閉じ込めていた「過去の記憶」をやっと肯定し、過去に立ち向かうお話。

つくるはどんなにショックを受けたとしても、どんなに忘れようとしても、親友4人の記憶を忘れることはできないのです。なぜか。つくるが最も楽しかった記憶も、その親友4人が関わるからです。その記憶を忘れることは、つくる本人が自身の記憶(生きた人生そのもの)を否定していることに他なりませんし、それを見抜いた沙羅は非常に慧眼ですよね。

もし絶縁になっている両親や親友、同僚などがいる人は、あえてこの本に挑戦してみるのも良いと思いますよ。

解説2:自身のコンプレックスは親友達が解いてくれる

それでは解説2番目。つくるが名古屋に巡礼した後の心境に関してです。詳しく書くとネタバレになってしまうので控えますが、非常に村上春樹作品らしく、面白いところなので解説を進めようと思います。

まずつくるが巡礼する前の心境。ここは引用しながら解説しましょう。

「僕は昔からいつも自分を、色彩とか個性に欠けた空っぽな人間みたいに感じてきた。それがあるいは、あのグループでの僕の役割だったのかもしれないな。空っぽであることが。」

文庫本193ページの部分。つくるの親友はアカ・アオ・シロ・クロと渾名に必ず色彩が入っています。また性格も個性的。それに対してつくるは名前に色彩が入っておりませんし、自身も特徴のない人間として思っていました。またつくるとしてはそれがコンプレックスだったのです。小説のタイトル通り『色彩を持たない多崎つくる』だと思っていた訳です。

しかし、名古屋で会うことになるアオからはこのようなことを言われます。文庫本193~194ページの部分。

「いや、おまえは空っぽなんかじゃないよ。誰もそんな風に思っちゃいない。おまえは、なんと言えばいいんだろう、他のみんなの心を落ち着けてくれていた。」
「説明しづらいんだが、でもおまえがそこにいるだけで、おれたちはうまく自然におれたちでいられるようなところがあったんだ。おまえは多くをしゃべらなかったが、地面にきちんと両足をつけて生きていたし、それがグループに静かな安定感みたいなものを与えていた。」

アオめっちゃいいやつやん。。て思いますよね(笑)この小説では他の親友とも会うのですが、つくるが思う自身の性格と、それぞれの親友が思うつくるの性格は異なっています。また、その出会いによって今までの心のしこりのようなものが解けていくのです。

このような経験って誰にでもありますよね?人間ってどうしても主観的に自身の性格を決めがち。ほとんどのコンプレックスは、これまで生きてきた環境が左右するものであるとは言え、かなり主観的なもの。そして、そのコンプレックスを解いてくれるのは、案外コンプレックスが生まれるのきっかけになった人物だったりするのです。

これも村上春樹によくあるパターン。過去の出来事から「自分自身はこういう性格なった」と定義しがちな主人公が多め。しかし、性格は人によって見え方が変わるもの。案外直接話せば、心のしこりのようなものは解けたりするのです。

おわりに:村上春樹作品はどれも面白いが、、

以上、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の解説でした。もうすでにこの小説を読んだ方はわかると思いますが、この小説で面白いのは「なんでつくるは親友4人に追放されてしまったのか」のポイント。これはぜひご自身で頑張って紐解いてみてください!

そしておわりにお伝えしたいのが、村上春樹作品はどれも面白いのですが、読む順番が非常に大切であるということ。

けっこう多いのが、デビュー作の『風の歌を聴け』から入るパターンと、一番有名な『ノルウェイの森』から入るパターン。正直どっちも、村上春樹で挫折する典型的なパターンかなと思われます。

まず『風の歌を聴け』の場合。この小説はそもそも中編小説なので分量も短いので、一見読みやすそうな印象を受けます。またデビュー作なのでそこまで緻密なこともやらないだろう。。っていう理由で最初に入る人も多め。

しかしこの小説は、あらすじにあるように、海辺の街に帰省した主人公の<僕>と、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送るの1点のみ。ほぼ、だらだら会話しているだけなのです。

反対に、この小説の評価が非常に高いのも事実。なぜかというと、今までの日本文学史の中でこのような文体を書く人がいなかったのと、29才で翻訳調の独自な文体を作り上げてしまった、という点で芸術的に評価が高いのです。

そのため、今までの文学史などが頭に入っていると革新的で面白いと思う人も多いかと思われますが、文学をそこまで読んだことがない人にとっては正直興味ないですよね。。なので、最初に読む村上春樹としては難易度が高いのではないかと思っています。

次に『ノルウェイの森』に関して。『ノルウェイの森』は日本文学史に残る傑作と言っても良いと思っておりますが、最初で読むにはもったいないんです。なぜかというと、『ノルウェイの森』は村上春樹作品の中でも、かなり実験的な小説であるため。

どの辺が実験的なの。。って思うかもしれませんが、この作品、当時の「村上春樹らしさ」をかなり削いで作られています。まず村上春樹の長編に多い、ファンタジー要素はゼロ。村上春樹が当時あえて意識して、100パーセントのリアリズム小説を書いたってところがポイントであり、いわば本人の中の実験小説な訳です。

本人なりにめっちゃ方向性を変え、勇気を出して実験した小説が、物凄く売れてしまったのはなんとも皮肉なものです。正直けっこう暗い小説なのですし、けっこう頑張らないと理解できないので、「えっ。。わかりにくいし、登場人物はみんな暗いし、何が面白いの?」ってなりがちなのです。

なのでもし『ノルウェイの森』に挑戦したい場合は、他の作品である程度文体やイメージを掴んでから読んでいただくのをお勧めします。
※個人的には3〜4作品目で読むのが良いと思います。

全部で14作品ある村上春樹の小説。どれも相当レベルが高いですし、面白いのですが、せっかくなら楽しんで読んでもらいたい。。このnoteがきっかけで一人でも村上春樹作品に触れる人が増えたら嬉しいですし、挫折者を一人でも減らすことができればさらに嬉しいです。

小説の価値を感じてくれる人が、一人でも増えてくれたら幸いです。


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