最近の記事

  • 固定された記事

備忘録〈日々更新〉

最終更新日時 2024年3月29日23:40 2013年 2014年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年冬ドラマ 2021年春ドラマ おかえりモネ 2021年秋ドラマ 2021年その他 2022年 2023年 2024年

    • みんな何かのプロだという話

      「子育てをしたことがない人に教師をやる資格はない」と平気で言ってくる保護者がいるらしい。もちろん、気持ちは分からなくもないし、子育ての経験がないよりかは、あった方がいいのかもしれない。でも「資格がない」とまで言われる筋合いはないと思う。例えば、産婦人科医には男性の人もいるし、選手経験はないけれどサッカーの指導者として活躍している人もいる。経験したくともできない経験というのはどうしても存在するのだから、それを補うために学び続ければいい。それがプロの姿だし、わたしもあなたも何かの

      • ちょっと気になる言葉

        「時代」「時世」 差別やハラスメントに対する「多様性の時代だからダメ」「もう令和なんだからダメ」「ご時世的にダメ」という戒めの仕方には、ツッコミを入れたくなる。「相手を傷つけるから」ダメなんだろ、と。 もちろん「昔の常識は通用しない」という感覚が浸透するのは大事だ。でも、差別やハラスメントが許されない理由を、今の「時代/時世」に求めてしまったら、問題の本質から目を背けてしまうことになる。そもそも、もっと前から傷ついてきた人はいるはずで、そういう人たちの苦しみを無視してしま

        • いつか来るその日まで

          *大学の授業を終えて地下鉄に乗り込むと、正面に見覚えのある男性が座っていた。膝の上に広げられた答案を、厳しい表情で添削しているその姿にピンとくる。大分の予備校にいた頃お世話になった、現代文の先生だ。東京校から配信されるこの先生の授業動画を、何度も見たことがある。直接お目にかかるのは、これが初めてだ。当然向こうは、僕のことなど知っているはずがないので「あの時は、ありがとうございました」と心の中で感謝の気持ちを伝えた。 *中学生の時「基礎英語」というNHKのラジオ講座を聞いてい

        • 固定された記事

        備忘録〈日々更新〉

          未来の自分を信頼する〈プチ帰省の話〉

          連休中にプチ帰省をした。ただ単に東京という場所から距離を置きたかったからとか、いろいろ理由はあったのだが、一番の目的は、車の契約をすることである。 東京では、「駐車場があるコンビニ」を滅多に見かけない。上京してから3年間、車という乗り物に縁のない生活を送ってきた。大学1年の時に免許は取ったので、レンタカーを借りてドライブに出かけることもできるけど、慣れていない車で慣れていない道を走る勇気は、僕にはない。 それとは対照的に、来年度から再び暮らすことになる地元・大分では、車が

          未来の自分を信頼する〈プチ帰省の話〉

          夢が叶おうとしている今、思うこと

          久しぶりに、文章を書く。 孤独で、つらい半年間だった。地方から上京してきたのに、地元に戻って就職すること。教育学部ではなく、文学部に身を置きながら教師になること。大多数の人が選ばないような道を、進むと決めた。ふと周りを見れば、すでに就活を終えた同級生がいる。焦りを感じながら、「本当にこの道でいいのか」と迷いながら、それでも1人で走り続けるしかなかった。 たとえ教員採用試験に合格できなくても、臨時教員や非常勤講師として働きながら、1年後に再挑戦することはできる。でも、大学受

          夢が叶おうとしている今、思うこと

          自分を生かす

          月曜日の「ZIP!」で、水卜麻美アナウンサーが結婚報告しているのを見ていたら、自分も急に結婚したくなってきた。 ひとり暮らしを始めて2年以上が経つけれど、ふとした瞬間に寂しさを感じることは、今でもある。炊飯器のスイッチを入れ忘れるとか、天気が悪くなるのに洗濯物を干しちゃうとか、食パンを盛大に焦がすとか、何かをやらかすたび、こういう時に助け合えたり、笑え合えたりする人がそばにいればなあ、と考えてしまう。 たまには気合を入れてごはんを作ったりもする。でも、テレビの音声だけが垂

          自分を生かす

          字あまり多め

          2000字のレポートよりも時間かけ 指折り紡ぐ31字 板チョコを溶かしてひと手間かけるのは 味が愛情に比例するから ここで見る最後の雪かもしれない、と 見上げた途端、雨へと変わる 3. や 4. 賞味期限の日付には 一足先に春が来ている 店員に思わず笑みをこぼしつつ 払う777円 心地よい春の日差しが照らすのは しまっておいたはずの思い出 まぶしくて羨む画面の向こう側 1年先をゆく同い年 一駅を歩く間に溢れ出た 涙は早稲田通りにしみこむ 悩んだら、やっぱりあな

          字あまり多め

          受験と就活と

          咲きたい場所で 学校の先生になりたいという思いは、小学生の頃からずっと持っていたけれど、それを明確な目標にしてきたわけではなかった。中学校や高校の担任から「あなたが教師になるのはもったいない」と言われたこともあったし、将来のことは、大学生の間に考えればいいと思っていた。そうこうしているうちに、気づけば大学3年の冬を迎え、自分は結局、地元で教師になるという覚悟を決めつつある。 民間企業に就職するという選択肢は、いつの間にか頭の片隅に追いやられてしまった。そもそも〈利益をあげ

          受験と就活と

          あいみょん弾き語りLIVE-サーチライト-〈ライブレポート〉

           11月5日に行われた「AIMYON 弾き語り LIVE 2022 -サーチライト- in 阪神甲子園球場」に参戦した。これまでも、甲子園球場でライブを開催したアーティストは何組かいるが、ワンマンでの弾き語りライブを開くのは、あいみょんが史上初めて。そして甲子園球場は、あいみょんの実家から歩いて行けるほど目と鼻の先にあり、正真正銘の地元凱旋ライブとなった。 ライブ前のできごと  ライブの前日である11月4日、2つのビッグニュースが飛び込んできた。乃木坂46の齋藤飛鳥さんが

          あいみょん弾き語りLIVE-サーチライト-〈ライブレポート〉

          友達の作り方

           確かに、学校というのはすごい場所だった。たいして広くもない教室に、40人近くの生徒が詰め込まれて、一緒に過ごす。毎日、全員と言葉を交わすわけではないけれど、毎日、全員と顔を合わせる。あの頃は、家族よりも、クラスメイトと空間を共にする時間の方が、長かったかもしれない。  どのような関係を「友達」と呼ぶのかという議論は置いておくとして、「中学とか高校の時、どうやって友達を作ってたっけ?」と考えることが、最近よくある。自分は、集団の前で話したり、小さなグループの中で話したりする

          友達の作り方

          優しい人とは

           「おかえりモネ」も「コード・ブルー」の3rd Seasonも、脚本を担当したのは安達奈緒子さんだ。他人の痛みは、簡単に分かるものではないけれど、その痛みを分かろうとすること、分かち合うことはできる―彼女はこういったメッセージを、ドラマのセリフを紡ぐことで、発信しているように思う。 🤱  夏休みに姪っ子との対面を果たして以来、赤ちゃんを抱きかかえながら買い物をしている人や、ベビーカーを押して電車に乗る人を見る目が変わった。もし困っていたら、助けてあげなければ、と以前よりも

          優しい人とは

          「頑張れ」か「一緒に頑張ろう」か、永遠のテーマを考える

          過去の記事に「〈頑張れ〉という言葉には抵抗がある」みたいな話を書いた。誰かを応援する時は「一緒に頑張ろう」という言葉をかけた方がいいのかな、とは思いつつ、「頑張れ」という言葉を使ってしまう時もある。 ⚽⚽⚽ 大分トリニータのアウェー町田戦を観に行った。声出し応援が解禁されたこの試合では、サポーターによる正真正銘の〈声援〉を、およそ3年ぶりに聴くことができた。せっかくなので、自分も声を出す。応援歌で盛り上がるのも好きだけど、応援歌が途切れた時、「いけ!」「ナイス!」と、サポ

          「頑張れ」か「一緒に頑張ろう」か、永遠のテーマを考える

          突き詰めたらキリがない、「両立する」ということ

          あなたを一言で表してください 就活の面接では「あなたを一言で表してください」とか言われる。一言なんかで表せるわけないだろ、と思う。大学のとある先生は「人間には多面性があるから、“〇〇的”な人なんて存在しない」と言い、就活でよくある性格検査のことを一蹴していた。確かにそうだと思う。そもそも、20年近く生きてきた人間が、紙切れ1枚や数回の面接で評価されてたまるものか。 こうやって斜に構えてしまう自分は、就活に向いてないのかもしれない。かといって起業とかもしたくないので、やり方

          突き詰めたらキリがない、「両立する」ということ

          地元志向が強くなった今、東京にいる意味を問い直す

          東京での生活を始めて、1年ちょっとが経つ。上京した日、新居の窓から見えた夕焼けは、今でも忘れられない。あの時は、目に見えるもの全てが、眩しく輝いていた。 🌇 地元にいた頃は、自分がどこで生まれて、どこで育ったのかなんて気にすることはなかった。「自分は大分出身だ」と強く意識するようになったのは、上京してからのことだ。東京は地方出身者の集まりと言われるけれど、結局のところ、都会育ちの人が多数派を占めている。「マイノリティ」側の立場に置かれたからこそ、自らのアイデンティティを問

          地元志向が強くなった今、東京にいる意味を問い直す

          離任式シーズンに思い出す、ある言葉とある後悔

          人事異動で感じる時の流れ  毎年この時期になると、教職員の人事異動が新聞に掲載される。その日は早起きして紙面を確認するというのが、小学生の頃からの習慣だ。大学生になり上京した今でも、地元新聞のオンライン版をチェックしている。  今年も、関わりのあった先生の名前をたくさん見つけた。気づけば、中学卒業から6年、高校卒業から3年が経つ。顔見知りの先生が母校からほとんどいなくなってしまうのも、当然のことだ。時の流れをひしひしと感じる。  一方で、胸が熱くなるような知らせもあった

          離任式シーズンに思い出す、ある言葉とある後悔