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浦和レッズの連勝の要因

こんにちは。

昨日の雨から一転、本日は晴れですね。


浦和レッズが、2連敗から3連勝しました。

開幕戦から強敵が続いたのもありますが、あまりに内容がお粗末で、かつ交代メンバーもほぼ全員うまくいかずに、

このままだと最下位を継続することもあるかもしれないという危機感すらありました。

ですが、3連勝。

どんなことが要因なのか、3つくらいに分けて分析していこうと思います。


①監督の戦術徹底と、信頼度の向上

新監督になるということは、前監督のがうまくいかなかったこともあります。

つまり、チーム自体の調子も良くないので、監督を変えるという劇薬で変化させるという意味があります。

チームは活性化しますが、混乱もします。

監督が打ち出しているは、ハイプレスとサイド攻撃。

中盤は守備中心で、特に右サイドの酒井はかなり高い位置を常に取り、ここから崩していこうというのが鮮明です。

左SBは、攻撃的な明本。彼は元々FWもSHもできる選手で、彼をあえて左SBにしているのは、攻撃力への信頼が大きいでしょう。

連敗中は、戦術の徹底度が熟していないことももちろん、メンバー選考も微妙でした。

勝ちだすと、監督のやっているサッカーは間違いないと、信頼が向上します。

それが良い方向につながっているのでしょう。


②選手選考と交代メンバー

①の話につながりますが、メンバー選考のミスがありました。

負けている時と勝っている時、メンバーが変わっています。

FWがリンセンだったところから、興梠に変更。

これが大きな重要な変化でした。

リンセンは裏抜けの動きはいいのですが、あまりボールを収められず気がきく選手というよりかは、頑固なストライカーという感じで、チームにフィットしていませんでした。

対する興梠選手は、収められるし、捌けるし、裏にも抜けれるし、

とにかく器用で、攻撃の停滞を彼が入ることで変化を生み、チーム全体に良い効果をもたらしました。

年齢的なこともあり、ハイプレスは厳しいですが、それでも十二分な役割をしてくれました。

負けた2試合は先発を意地でも変えなかったところ、3戦目から変更し、流れを変えました。

新潟戦では不調のモーベルクに代え、関根を投入。これも良かったです。

また、途中交代選手を松崎など起用していましたが、彼は本当に酷いパフォーマンスで、レッズに出れるレベルには値しないでしょう。

安居選手は、本職ではないトップ下起用でしたが、途中交代でゴールを決める大活躍。

そして、一番は左SBの荻原選手。

彼が入り、明本選手を一つ前のポジションで起用することで、

二人の連携はかなりの武器になるはずです。

荻原選手の方が守備も安定し、攻撃でも違いは生み出せるので、

昨日の試合も残り30分で起用されていましたが、先発でも見たい組み合わせです。

小泉選手、大久保選手は、イマイチインパクトを残せていないので、左はその二人で固定した方がいいかなと思います。

先発メンバーの変更と途中交代選手の起用法の変化が、連勝に結びついているなと思います。


③ホイブラーデンのフィット

去年の鉄板コンビは、ショルツと岩波でしたが、移籍報道もあり、岩波の序列は下り、

今季は、ショルツの相棒として、左利きの新加入、ホイブラーデン選手を監督は5試合起用しています。

ショルツはJ屈指の高さ、速さ、上手さ、強さがある選手で、彼をいちばんの軸に考えるのが定石でしょう。

そして、彼は右利きなので、ビルドアップ、コミュニケーションやりやすい、

外国人の左利きの彼を起用しました。

2連敗した試合を見る限り、完全に失敗だと思っていました。

昨年まであったショルツの持ち上がりが減り、ホイブラーデンは足が速いわけでもなく、ビルドアップもミスが目立ち、高さも競り負けることも多々ありました。

怪我から復帰した犬飼など、良い選手がいるのにと思っていましたが、

神戸戦で見せた、伊藤のゴールに繋がった素晴らしいロングフィード。

対角線であの軌道のパスが出せるのは、素晴らしいです。

2試合は、初の外国での試合、コンディション、周りとのコミュニケーション、日本への適応への苦しみもあったのだなと思います。

ここ3試合は落ち着いてきて、プレーの安定度も深まり、

またショルツとの連携も落ち着いてきて、とても良い選手だなと感じます。

両CBがどっしり構えられると、SBは攻め上がりやすく、

浦和のストロングを強化することができます。

第3戦は途中出場で決勝ゴールを決めた安居がMVPですが、

第4戦は、決勝ゴールに結びついたホイブラーデンをMVPにしていい素晴らしい活躍でした。

第5戦は、両SBの酒井と明本がゴールを決めるという珍しい結果でしたが、

レッズのやりたいこととしては、計算された結果かもしれません。


監督効果、メンバーの活性化、新メンバーのフィット。

様々な理由で、勝ちだし、3勝2敗と、勝ち越しの結果になりました。

ただ、ゴールを決めているのは、ショルツ、安居、伊藤、酒井、明本。

出場時間が長い攻撃的選手では誰も決めていないというのは、大きな反省点でしょう。

特に、大久保、小泉あたりは大きな反省をしてほしいなと思います。

興梠、リンセン、モーベルクあたりも、もっと積極的にシュートしてほしいなと思います。

かなり厳しい幕開けになりましたが、上昇気流に乗り、

これから攻撃陣の活躍にも期待です。

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