Day252:『シリコンバレー式頭が良くなる全技術』ーHEAD STRONG
【本について】
タイトル:HEAD STRONG
シリコンバレー式頭が良くなる全技術
著者:デイヴ・アスプリー 出版社:ダイヤモンド社
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Q.パフォーマンスを最大化するための鍵は?
A.ミトコンドリアを働かせること、炎症を抑えること
(バイオハック)
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【WHY】パフォーマンスに関する多くの勘違い、問題
■パフォーマンスが低いのは努力が問題ではない。
■「もっと意志力があれば・・」「もっと頭が良ければ・・」
奮闘努力と切れる頭が成功の鍵だと思っている。
■疲労、集中力の欠如、忘れっぽさ、怒りやすさ、食べ物への渇望も私たちのせいではない。
■脳から漏れているエネルギーに対処することなく、ただ頑張っている人が多い。(エンジンが壊れた車は、どんなに強く踏み込んでも速く走らない)
■多くの人が、疲労と脳エネルギーの低さに悩まされている。
■脳は、実際に健康を損ねたり病気になったりするまで何十年も、可もなく不可もないパフォーマンスを続けている。
ー脳に起こっている5つの症状ー
*「人間脳」は爬虫類脳とラブラフドールの最後にエネルギーを受け取る
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対策:フォーカス
【WHAT】ー脳を進化させる方法
簡単なライフスタイルの変更で、私たちの脳エネルギーを高めることができる。「体」「心」「感情」を協働させることができる。
■脳のエネルギーを奪う「ハイリスク」要因
私たちの脳は、食べたものやその環境にあるべきでないもの(※)によって動きが遅くなる。これは、アプリでパンパンになった携帯電話の動きが遅くなるのと同じ状態。
※あるべきでないもの:化学物質、食物、環境の産物、ある種の光、脳を弱めかねない運動etc
■人が死ぬ原因
ミトコンドリアが、ほんの数秒でも全細胞でエネルギーを作るのをやめたら、人は死ぬ。
ミトコンドリアの数、効率、強度によって、今の知力、ゆくゆくはがんや変性疾患にかかるかどうかが決まる。前頭前皮質(高度な認知活動を司る場所)は、体の他のどの部分よりもミトコンドリアの濃度が高い。
体が毒素や脳のハイリスク要因と闘う時、脳が本来の効率の良さでエネルギーを作っていけない場合には、体のエネルギー需要が供給を上回ることがある。すると、体の各部位でミトコンドリアエネルギーの「停電」が起こる。ミトコンドリアが過度の要求を受けている状態が「疲労」
*ミトコンドリアとは
細胞に必要なエネルギー源であるATPを生成し続ける。人間の感覚を秒単位で仕切る。ミトコンドリアの働きが有効になれば、精神的パフォーマンスも向上する。(細胞の発電所)
(ATP:心身にパワーを与えるエネルギーを蓄えている、命の生命線)
ーミトコンドリア不全の原因ー
1、栄養不足
2、ホルモン不足
3、有害物質
4、ストレス
【HOW】ー脳強化プログラム
ミトコンドリア不全の原因を排除し、ミトコンドリアの効率を高め、新しいミトコンドリアを成長させる
ー回復力の高い脳をつくる4つのステップ
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●脳細胞を増やす(ニューロンをパワーアップする)
ミトコンドリアが生成するATPの量を増加できれば、ニューロンのパフォーマンスを高めることができる。
ー「正しい脂肪」は記憶力と認知力を上昇させる
(飽和脂肪、コレステロール、オメガ3脂肪酸、少量のオメガ6脂肪酸)
コレステロールは、認知機能に不可欠。脳の重さは全体重の2%だけれど、全身のコレステロールの25%を保有している。従って、十分な脂肪を、しかも正しい脂肪を食べることは、ミエリンを管理し、脳のシグナルを迅速かつ有効に保つために有効。
*ミエリン:神経細胞の軸索を取り囲んでいる物質で、神経の電気信号が身体の他の部分へ伝わる速度を速める
ークスリより「食事」
正しい種類の一時的ストレス、特に断食(ファスティング)の効果を引き出す食事が、ミエリン形成を改善できる証拠もある。南カリフォルニア大学の新しい研究では、断食に準じた新しい食事がミエリンの再生を促すことがわかった。(マウスの実験では、病気が20%完治した)
●炎症を抑える
「頭の不調」も「体の不調」も原因は炎症
(ニキビ、発疹、忘れっぽさ、疲労etc)
脳は体内の「炎症」から悪影響を受ける(どの部分が炎症になっても、サイカトインという化学物質が放出され、それが脳に悪影響を及ぼす)脳は体のどの部分の炎症にも敏感。
「学習能力」「記憶力」「注意力」を損なう。
ープロゲステロン
正常なニューロンの生成に必要とされる。ニューロンの損失を防ぎ、炎症を抑制する。
著者が1週間摂取した際、炎症と認知機能にとても顕著な改善が見られた。
ー脂肪のバランス
炎症の低減に役立つコントロール可能な分子「エイコサノイド」
この分子は、中枢神経系のメッセンジャーとして働く。体が毒と認めるものを摂取した後で免疫反応を引き起こす。人体は、エイコサノイドを「オメガ3」と「オメガ6」の必須脂肪酸から生成している。
オメガ6からできたエイコサノイドは、炎症誘発性を持つ
オメガ3からできたエイコサノイドは、抗炎症誘発性を持つ
問題は、オメガ3よりもオメガ6を多く摂取してしまうこと。
●脳の燃焼をコントロールする
ー脳を変える抗酸化物質「ポリフェノール」
ポリフェノールは、腸管内の健康的な細胞の量を増やし、悪玉菌の成長を抑制して、腸内細菌の構成を変えることができる。炎症を軽減させ、脳のもやもやも消すことができる。
『ポリフェノール』×『脂肪』は最強の組み合わせ
(コーヒー、チョコレート、ブルーベリー、柘榴、葡萄の種、葡萄の皮)
ー神経伝達物質とそれを作るのに必要となる摂取源
●脳をダメにする食べ物
ー誰もが避けるべき食べ物
・トランス脂肪酸
摂取後数時間は、ミトコンドリアがきちんと働かない
・乳製品
乳蛋白質は、炎症を起こして、ミトコンドリアの機能を低下させる
・グルテン
脳への血流を低下させ、甲状腺ホルモンを阻害する
・植物油
キャノーラ、コーン、ピーナッツ、サフラワー、大豆、その他の植物油は、炎症誘発性がある
ーミトコンドリアに影響を与える食べ物
保存料、殺菌剤、人工調味料+自然発生する毒素
ーカビ「オクラトキシン」
コーヒー、チョコレート、ワイン、穀物、ビールなど高ポリフェノール食品に見られ、ミトコンドリアの天敵。オクラトキシンはアポトーシス(細胞死)を阻害し、ミトコンドリアを損傷し、酸化ストレスを起こし、ミトコンドリアの膜を浸透しやすいものにする。エネルギー生成を減速させ、老化のプロセスを加速させる。(カビは、「オクラトキシン」のほかに200種以上ある)
*穀物、シリアル、穀物を食べた家畜のミルク、肉、カフェインレスコーヒー、自然乾燥式コーヒーより水洗式コーヒー、ドライフルーツ、ワインとビール、コーンなど
※カビを避けるために
水害にあった建物を避ける、水漏れを防ぐ、適切な換気を行う、プロに検査してもらう、カビを適切に除去する、食事を解毒する、サプリメントで解毒する、カンジタの解毒をする
ー加工食品
・MSG(香辛料抽出物、酵母エキス、植物性タンパク質)
・アスパルテーム
・醤油
●解毒する
体の自然な解毒システムを加速するために
体はが毒を効率的に排出できない時、毒は脂肪に蓄積される。脳内の脂肪も。炎症が急成長し、神経変性が生じるが、体に適切な栄養や酵素を与えると、解毒の能力が高められる。
そして、発汗などの自然の解毒過程を促進し、脂肪細胞を分解するのに役立てる。
【響いた言葉】
■1000兆個の微小なバクテリアたちが、僕らのエネルギーを、脳を、パフォーマンスをコントロールし、僕らが僕らであることを決めている
■脳はミトコンドリアのエネルギーで思考する
■ニューロンは少しだけ発火することができない(毎回全力で発火する)
■ウエストのはみ出し肉は、脳のはみ出し肉の反映
■体や脳の腫れを抑えた時、頭にかかった霧はさっと晴れる
■人は生涯にわたり20トンもの「異分子」を食べている
■食べるとは、「脳」にエネルギーを与えること
【学び】
私たちは、自分の手で、自分のパフォーマンスをコントロールすることができる。私たちが私たちであり続けることができるのは、バクテリアが原因である。
【アクション】
料理の調理法を全て茹でる、蒸すに変える
定期的によもぎ蒸しをする
野菜の農薬を除去する
適切なコーヒーを選ぶ
グルタチオンを摂取する
赤外線ライト購入
重金属チェックのために毛髪検査を受ける
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