変化のとき(第46話)
SNSで大反響だった実話
「小5と余命宣告」続編(第46話)です。
父ひとり、子ひとりの家庭で育った娘が
小5の時に、その父の余命宣告を受け
その後の覚悟と成長を描いた実話。
脚色は一切なし。
むしろ、各方面に配慮し
わざわざ抑えて書いているくらいです(笑)
ということで、
これは長~く続く連載ものです。
思い込みという鎧を背負い、
重くなっているアナタに
非常識で自由な世界をお届けしています。
最終話まで読んでもらえたら
世界は、
自分が思っているより
ずっと優しくて
人生は、
覚悟を決めて動くだけで
意外にも簡単に思い通りになる
ということに気づけるかもしれません。
初めての方は、1話からどうぞ。
住んでいたアパートの部屋を
急きょ追い出されることになり
また住むところを探さなくてはいけなくなった。
しょせんは、18歳小娘。
どんなに稼いでいても
一人で生きていくっ!
とエラソーに、息巻いていても
自分で部屋を借りることすらできない。
頼れるツテもアテも、ない。
無力で情けない・・・
それでも、自分でどうにかするしかない。
周りにいた同じようなケースの
オーソドックスな選択肢としては
① 感情は別にして、結婚する。(意外と多い)
② 寮完備の店に就職。(まぁまぁ多い)
③ 親元(実家)に戻る。(超レアケース)
でも、どれも響かない。。。
父親と一緒に住んだら、またケンカばっかりになる。
毎日怒鳴り合ってイライラする生活は、もう二度とゴメンだ!
次、また一緒に暮らしたら
今度こそ、我慢の限界を超えて
殺してしまうかもしれない
住むところが無くなって、
健康保険証すら持ってなくて
無いものばっかりでも
唯一、私に与えられたものだけは
手放さなかった。
それは、
自由!
私には、自分の行動を、
自分で決められる自由があった。
どんなに、恵まれた家庭で育っていても
その自由を与えられない子はいっぱいたから、
私は幸せなほうだ。
だから、これで、いいんだ!
前回同様
(⇒「16歳の部屋探し(第33話)」)
真っ先に相談したのは、勤務先の店長。
少し前まで勤めていた店は1年以上いたし
社長にも良くしてもらっていたから頼みやすかったけど
今いる店は、入って間もない。
なんか言いづらいな・・・
勇気を振り絞って相談してみるも、
やっぱり断られた。
うん、そうだよね、、、
今まで無かった「寮」を
入ったばかりの私に用意する訳がない。
ダメ元で、話してみたけど、
あれ?私自身、あんまりショックじゃない??
なんか違う??
勤めていたもう1つの店にも
相談してみようと思ったけど、やっぱり止めた。
小娘ながらも、私はこの世の中に充満する
利害の一致
をよく感知していた。
お店側が、女の子に住む場所を提供する目的は、
勤めやすく、辞めづらくさせること。
もし「住む場所」を提供してもらったら
私は、店を簡単に辞めれなくなる。
もし、辞めたい!!
と強く思う時が来たら、
その利害は一致しなくなってしまうので
住む場所を理由に、我慢する必要が出てくる。
それこそ、
自由じゃなくなる。
というその発想が、
自分の中に涌いた時点で
今までとなにか違った。
突然、訪れたピンチに
慌てていたはずなのに
急いで、次に住む場所を
探さないといけないのに
どこかで、それを
望んでいない自分がいた。