Satomi Favilla

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トランスジェンダー(ヴァージニア・プリンス型)の定義とアンブレラタームの弊害

最終更新2024/07/08 04:00 旧題、『性同一性障害とトランスジェンダー』を読んで 「従来のジェンダー規範に当てはまらないジェンダー表現を有する人」を指す良い言葉って何かという問いは、確かに難しい問題なんですよね。お互いの言葉の意味の部分で少しずつずれている事があったり、時代によって意味が変化してたりしますからね。 ヴァージニア・プリンスのトランスジェンダー論(トランスジェンダリズム)について調べていて下記の記事に出会いました。 『 性同一性障害とトランスジェ

    • 外観要件の規定(広島高等裁判所の7月10日の決定)について

      トランス女性の当事者が身近にいる方へ、ひとりの当事者からのメッセージ|らっちa.k.a.めぐみん เม่กูมัง (note.com) 上記のnote記事を読んでいて、速報としては調べる切っ掛けにもなったので助かりましたが、記事内容に対する同意(スキ)の傾向を推測するに問題があるように感じられた(違和感を覚えた)というのが正直なところで、違和感について整理してみようと思いしました。 そもそもこの件については広島高等裁判所に差し戻す際に、『本件は、生物学的な性別は男性であ

      • 二元性な言語社会と社会的承認について

        人間は多様なものですが、言語はもともと二元性が強いものであると思います。 親と子、夫と妻、既婚と独身、まぁ豚カツとカレーは比べられないし、カツカレーなんてのもあるわけですが(またメシテロを・・・orz そして前半部分の言葉選びはフェミニズム関連にかかわる事が多い影響かなぁ><)。 今日はお味噌汁に何入れようかな、白菜にしようかな、ジャガイモにしようかな、というように日常生活を送っている分には、この二元性に付き纏わられるわけでは無いのですが。 味噌汁に入っている具材(実と

        • 関係と感情のカクテル

          他者や物語や事柄との関係というのは複雑な感情のカクテルだと、私は今のところ思っています。 ある出来事や物語あるいは人との出会からは様々な感情が味わえます。そしてそれらは一つ一つの入れ物に入った複雑な記憶のようなものとして想起させてくれるのです。 時に興味、時に関心、あるいは恐怖だったり友情や恋愛や愛情だったり、寂しさだったり、嫌悪だったりと、感情を表現する言葉とはなんと多い事でしょうか。そしてそれらの感情は関係という一つの器の中でミックスされたカクテルとなる。 人は一人

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        トランスジェンダー(ヴァージニア・プリンス型)の定義とアンブレラタームの弊害

          『トランスジェンダーは性転換手術を受けるのをやめろ!』を読んで

          いつつ さんの2024年5月24日の記事である 『トランスジェンダーは性転換手術を受けるのをやめろ!|いつつ (note.com)』 ( https://note.com/hot_flea2416/n/ncf2abadfcf9f )を読んで、コメント欄に書ききれなかったのでこちらに書かせていただきました。 個人的な私の、肉体への考え方および接し方に近い考えを著者もお持ちなのだなと感じられました。 私の場合は性別がどうこう(変えられる、変えられない)というよりも(無論、完璧を

          『トランスジェンダーは性転換手術を受けるのをやめろ!』を読んで

          『【遺伝子の謎】同性愛・トランスジェンダーはなぜ存在する?「遺伝説」の驚くべき真実【ずんだもん&ゆっくり解説】』というyoutubeを見つけた

          裏取り出来てないからどこまで信じていいものかなのだけれども、私と似たような事を言っているのをyoutubeで見つけたので記録としてここに残しておくことにします。 『【遺伝子の謎】同性愛・トランスジェンダーはなぜ存在する?「遺伝説」の驚くべき真実【ずんだもん&ゆっくり解説】 (youtube.com)』( https://www.youtube.com/watch?v=Ckml7d7t9Y0 ) ただ、私は今現在のところ「私というものは遺伝子のみで決定するのでもホルモンのみ

          『【遺伝子の謎】同性愛・トランスジェンダーはなぜ存在する?「遺伝説」の驚くべき真実【ずんだもん&ゆっくり解説】』というyoutubeを見つけた

          トランスジェンダーでいることの辛さ

          トランスジェンダーでいることの本当の辛さ、それは誰かを傷つけなければ誰かと関われないことです。親、兄弟、パートナー、親戚、友人、同僚、取引先、私と関わってくださる全ての人々が私のせいで傷つけられ続ける事、そして私の代わりに怒ってくださること、その度に申し訳なくて気が狂いそうになること、そして、それだけの事をしていただける人間なのかとサァーっと血の気が引いて低血圧で目の前が真っ暗になりそうな気分になる事です。もちろん笑顔で友人と別れた後、悔しくて悔しくて一人真っ直ぐに家へ帰れな

          トランスジェンダーでいることの辛さ

          髙橋史郎さんの『森田成也氏の「トランス問題」に関する核心を衝いた論考』という記事を読んで

          これどこまでが原文(森田成也さんの言葉)で、どこからが著者(髙橋史郎さん)の感想なり意見なりなのか分からなかったです。それから要約(引用?転載?)元のURLなどの出典が明記されていなかったのにも戸惑いました。 元記事はnoteの髙橋史郎さんの2023年7月6日の記事 『森田成也氏の「トランス問題」に関する核心を衝いた論考|髙橋史朗 (note.com))』 ( https://note.com/takahashi_shiro1/n/n8b143a2e2b62 )を読んで 以

          髙橋史郎さんの『森田成也氏の「トランス問題」に関する核心を衝いた論考』という記事を読んで

          生物と社会

          生物の定義によっては生物であると言い難い物も含まれますが、生物を増殖するものという観点から捉えると、大まかに言って微生物とはウィロイド、オベリスク、ウィルス、古細菌、細菌、真菌、変形菌、原虫、偽菌類などに分けられるようです。 あるいは「原核生物と真核生物と非生物に近い生物」という分け方や「古細菌、細菌、真核生物とその他」という分け方ができるそうです。 話しは飛びますが植物や動物(哺乳類、爬虫類、昆虫など)の増殖の仕方も微生物の増殖と同様に興味深いものがあります。特に植物の増

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          自我と性自認

          男性になりきれない私、男性だと認められない私、男性ではないと否定される私、男性になりたいんだろうと貶される私、男性になりたいならと堕とされる私、そうして私は男性ではない物になった。 女性になりきれない私、女性だと認められない私、女性ではないと否定される私、女性になりたいんだろうと貶される私、女性になりたいならと堕とされる私、そうして私は女性ではない物になった。 いったい私は何者だったのだろう。私は男性だったのか、女性だったのか、男性になりたかったのか、女性になりたかったの

          自我と性自認

          フェミニズムについて

          『『「いかなる転向療法も禁じられるべき」は本当か?』を読んで』を公開するにあたり、言葉足らずの部分を補う役割を果たすと思い、過去の自身のコメントをこちらに転載させていただきます。 見やすくなるようリンクを張り直し、分けてた記事を1つにまとめました。 思い返せばnoteに出会う切っ掛けもよしきさんでした。 あらためて、ありがとうございます。(2024年6月30日) 元記事はHatena Blogのよしき (id:tyoshiki).さんの2017年9月2日の記事『 フェミニズ

          フェミニズムについて

          『「いかなる転向療法も禁じられるべき」は本当か?』を読んで

          こういう形で初記事を書くことになるとは思いませんでした。 文字数制限の為にnoteのコメント欄への投稿が現実的ではない(幾つに分割されるかも分からないコメントの全てをいちいち公開設定していただくのも申し訳ないと感じた)ため、暫定的にここに置いておくことにしました。 元記事はnoteの女性スペースを守る会の2022年4月18日の記事として投稿されている三浦俊彦さんが書かれたとされているもの『 「いかなる転向療法も禁じられるべき」は本当か? (三浦俊彦 東大教授)|女性スペース

          『「いかなる転向療法も禁じられるべき」は本当か?』を読んで