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月が見せる幻想

一般的な西洋占星術では、
月は「安心するところ」「居場所」「心満たされるところ」
「本来の自分」「潜在意識」「インナーチャイルド」
などを表すと言われています。

それに対し、
日本の占星術界の重鎮でもある
マドモアゼル・愛さんという方が
提唱しているのが「月の欠損」。


月の性質は欠損であり
埋まることのないもの
本来の自分でないもの
それをできているつもりでいるけれど
全くないところ
という風に仰っています。


実は私もこちらの意見に半分以上賛成です。


占星術における月とはなにか

月が表すもの


一般的には、
・安心ポイント
・母親
・母親との関係
・感情
・無意識、潜在意識
・インナーチャイルド
などを表します。

もともと自分が持っていて
素の自分、本当の自分という部分。

太陽という自我、自分らしさの
受け皿となるもの。
だからここが安定していないと
太陽やその他の星の力を発揮できない
なんていう風にも言います。

インナーチャイルドを癒さないと
うまくいかない、とか
行動ができない、とか
そんな感じのイメージとも近いですね。

月と水と感情と

月の満ち欠けによって
生理周期だとか
出産のタイミングだとか
関係あると言われていますが
これって私たちの身体のほとんどが
水でできているからかな、と思います。

地球もほとんどが水。
約70%。
人間の身体の水も70%が水。

地球に大潮があり
それが月の引力よるものであるのと
同じように
私たちの身体から水が出ようとする
—月に体内の水が引っ張られようとするのが
ちょうど新月満月のタイミングです。

つまり、【水】という媒質を通して
月からの影響を受けている。

そしてそれは【感情】ともリンクするんです。

前に水について書いたことがあったかもしれませんが
「水」って記憶装置でもあり
私たちの感情の源でもあるんです。

感情記憶は忘れにくいって言いますが
まさにこれは水と結びついているから
じゃないでしょうか。

感情と同時に肉体を司る月

感情が揺れるのは
体内の水が振動するから。
体内の水が振動するのは
自分自身の内部からの振動もあるだろうけれど
実は月の引力による影響だったり
周りの環境や状況によるものも大きいです。

私たちは感情に名前をつけて
それを頭で、思考で判断していますが
感情を感じているときって
身体で感じていますよね。

胸が締め付けられる、とか
腸がに煮えくりかえりそう、とか
頭から湯気が出そう、とか
きゅんとする、とか
頭がお花畑、とか
身体が震えるほどの喜び、とか。


不思議なことに
体の臓器を表す漢字も
月がつきます。

臓・肝・腎・胃・脾・腸・肺・・・


これもこういう臓器と月が関係ある
というのを昔の人は知っていたから
なのでは・・・?
なんて思ったりもします。


この感情(=月)をためていく場所が
肉体にあって、
月は肉体そのものの性質なんかも
表します。

月は生まれつき欠損しているもの

ということを提唱されたのは
マドモアゼル愛さんという
占星術師の方です。

最近youtubeを見させていただいたりして
いろんな意味で勉強になっています。


一般的には
月は素の自分とか
もともと持っている物っていうふうに表現されるんです。

だけど一見すると真逆なことを
仰っています。


惑星にはそれぞれが担当する年齢域というものが存在します。
月は生まれてから7歳まで。
裏を返せば7歳までしか成長できません。
だからこそピュアで根っこにあるものになります。

でも、私たちが生まれてきた理由は
ここにはありません。

大きな目的=太陽が示す方向性に向かって
生きていくことが
私たちがやりたいことであり、
生まれた理由なんですね。

だから、月というのは生きる上での本質ではないんです。

むしろピュアだからこそ
絡めとられて抜け出せなくて
それが本当だと思って
太陽として生きるのを邪魔してしまう存在。

「月の眼鏡をかけて世界を見てしまう」
という表現をされていましたが
それも小さいころ
—7歳までは潜在意識の蓋が全開だそうで
その時期に培った世界観なので
無意識にすべてをその月のフィルタをかけて
見てしまうということをおっしゃっていたんですよね。


だからだいたいの私たちが見ているものは
月のフィルタをかけて見た世界。
つまり、幻想。
本質じゃない。
本当じゃない。

本当の自分と思っているものは
本当の自分ではない。

ということです。


月があるハウスのことを
四六時中考えてしまう傾向がある、
ということも仰っていました。

私の場合・・

私の場合は9ハウスという
哲学や思想、宗教、高等教育、海外
を表すお部屋に
月が入っています。

なるほど!
確かに!
抜け出せていない(笑)

ってものすごく納得したんですね。
こんなことばっかり考えている。

でも言うほど深くはないんですよ。
その道のプロって感じにはなれない。

しかも水瓶座という場所にあるのですが
これは「個性的になりたいけど凡人」とか
「表面上(幻想の自分では)変わった人でいたいと
 思っているけれど実際にそれになるのは怖い」とか
そういうのも表していて。

まさにその通りです。


今は昔ほど個性的でいたいなんて
思うことはなくなりましたが
やっぱり人から変な人と思われるのが怖くて
こういった話をしたり、
スピリチュアルな話をするのは
怖く感じていました。

今でも恐る恐るですが
だいぶ出してますね(笑)


これはもうちゃんと認識したのだから
抜け出してリアルに太陽を
行かなきゃな!
と再認識したところです。


ただ、私の場合は
太陽が射手座ということもあり
9ハウスのテーマと似てるんですよね。
だからテーマの方向性としてはいいと思うんですが
それを太陽のハウスの場所で
しっかりアウトプットしないと
うまくいかない、自分の人生を生きられていない
ということになりそうです。

もともと私自身は
自分の本質に向かって生きるのが大切
と感じていたので
月にとらわれるのはちがうな・・と
感じてはいたのですが
そこがよりクリアになった気がしました。

ご自分のホロスコープを
知っている方はいかがでしょうか?

思い当たる節はありますか??


インナーチャイルドの癒し

さて、月は本質ではない。
欠損しているところだ。
ということは
インナーチャイルドの癒しとも
関係ありそうだな・・ということで
インナーチャイルドの癒しについて
書いてみます。


インナーチャイルド自体は
もちろん大切だと思っているんですが
インナーチャイルドって
結局過去なんですよね。

過去の癒しが必要なときも
そういう時期もあると思います。

けれど、過去って現実にはないんですよね。
今ここに過去はない。
のに、そこに意識を飛ばすことって
あまり得策じゃないな、という感じが
しています。

今を生きていたら
勝手に癒されていくものでもあるし
今を生きることで1つ1つ解消されていくものでもあるんです。

逃げる、とか、目をそらす、とかいう
意味ではありません。
絡めとられるな、ということです。

目的と手段を間違うと
永遠に過去に捉われることになります。

目的は
「楽しく生きる」とか
「自分らしく生きる」とか
「人生を好転させたい」とかですよね。

インナーチャイルドの癒しって
そのための手段。


手段として使う分には良いのですが
そこにのめり込みすぎると
目的にすり替わってしまいます。


なので、「手段」ということを
忘れずに取り組まれると良いんじゃないかな
と思います。


多くの人がそこにのめり込んで
なんかよくなった気がして
それならば!と
もっともっと癒さなきゃ!
ってなっている気がするんです。


でも、それは本質的に
自分の人生を好転させるものではない。
ということに気づいて
手段としてそれをやっていって
目的に向かうといいんじゃないかな。


月が持つ引力


さて、ここからは科学とスピリチュアルのハイブリッドで(笑)
私が気づいたこと、というか
感じたことです。


歳差運動

歳差運動を起こす要因の1つの月。

西洋占星術とインド占星術では
牡羊座の起点が約25度異なります。

これは歳差運動があるからです。

歳差運動とは・・
地球の地軸はコマのように回りながら
太陽の周りを公転しています。

というのはどういうことかというと
北極星(天の北極を示す星)は
移り変わる
ということです。

今の北極星はこぐま座の星であり、
地軸の北側を表していますが
8000年後には白鳥座のデネブが
北極星になります。


この動きがあることで、
実は春分点(太陽が)が
72年に1度ずつ
星座が戻っていく方向へ
ずれています。

約25700年で
コマは1回転し
それに伴って春分点も
牡羊座→魚座→水瓶座→・・・→牡羊座へと
戻ってきます。

ちなみに春分点というのは、
黄道と天の赤道との2つの交点(分点)のうち、
黄道が南から北へ交わる方の点(昇交点)のことを言います。

難しく書きましたが、要は春分の日の点のこと。
地球と太陽の位置関係が
ちょうど春になる瞬間のことです。


月の引力で地球の軸が揺らぐ

で、この歳差運動。
なぜ起きるかというと
月の引力や太陽、その他の惑星の引力によって
引き起こされているとされています。


実際のところがどうかはわかりませんが
月って惑星の衛星としては
とんでもなく大きいんです。

実際、地球以外の惑星でこんなに大きな天体が
衛生になっているケースはありません。


ということを踏まえても
月が地球に近いということや
潮の満ち引きまで引き起こすことを
踏まえても
月の引力が大きいからこそ
この歳差運動を引き起こしている
と考えるのが自然かな、
と思います。

西洋占星術とインド占星術

さて、
西洋占星術ではトロピカル方式という
春分点を牡羊座0度してそこから30度ずつ
12星座が展開していく、という方式を

インド占星術ではサイデリアル方式という
恒星を基準に牡羊座の0度の位置を決めて
そこから30度ずつ12星座が展開する、
という方式を

それぞれとっています。

この違いにより、
トロピカルとサイデリアルで読んだ時に
星座が変わることがあります。


こうなると
どちらがより良いのか?
という議論になったりするのですが、
どちらも間違っていない。

でもある人のどこを読んでいるのかが違うのですよね。


で、何が違うかといわれると
一般的には
トロピカルは俗世的なことや現世的なことがわかり
サイデリアルは精神性や自分から見た自分がわかる
なんて言われたりもしています。

が、実際に起こる出来事としては
インド占星術(サイデリアル)が当たる
なんて話もあったり。

月によって見せられている「現実」という「幻想」

で、月が歳差運動に影響しているよな・・・
ってふと考えていた時に
感じたことがあって。


月の引力というものに引っ張られた状態を無視して
これが真実だとみてしまっているトロピカルでは
月の影響が大きくて
そうとも知らず月のフィルタをかけて見ているからこそ
「これが地球でやること」
「この(本当はまやかしの)現世でなにをしたいか」
ということを示していて

逆に恒星基準—つまり月の引力をちゃんとわかった状態で
ちょっと俯瞰して世界を見渡してみているのが
サイデリアルなのでは?
と思ったんですね。


だからこそ
トロピカルよりは内側(精神世界的)であり
かつ月の支配から少し解かれた
現世の予測ができる。

のではないか、と。

真偽のほどはわかりませんが
そんなふうに感じていました。

あくまでこれは西洋占星術で
サイデリアル方式のチャートを使う場合の話。


インド占星術や宿曜占星術では
月をとても大切にするんですね。

太陽星座とは別の月専用の27の星座があります。
それは白道上にある27の星座で
月の軌跡というものをものすごく大切にしているんですよね。

そういう意味で
リアルに月を見ていて、
月の影響が自分の人生に大きく影響をしていて
そこから逃れられないことを知っている。
だからそれを大切にしよう、ということでもなくて
そこからは逃れられないんだよ
だからその自分で生きるしかないんだよ
その自分をまずは知ろう
っていうのを受け入れている感じがします。

恒星基準で星座の配置が決まっている
という意味では宇宙的といえばそうなんですが
その視点で月にもっと近づくんですよね。

その分月=精神性、潜在意識を大切にしているのかな~?
なんて思います。

いずれにしても、月の影響が全くないわけでもないし
やっぱりまだ地球という場所での話を
しているのには変わりはないんですよね。

輪廻転生を生んでしまった月

そこから月による輪廻転生の世界
ドラコニックチャートの世界観にいくのかな、と。


これはカルマがある魂の世界。
魂が望むこと。

ご先祖様も自分自身の転生も含めたカルマ。



本来カルマなんて存在しないんですよ。
でもたぶん月があるからこそカルマが生じている。

ノード軸(ドラゴンヘッドとドラゴンテイルをつなぐ軸)は
太陽の軌道と月の軌道の仮想交点。

太陽(未来へと向かう力、創造的な力)の道筋と
月(過去へと引っ張る力、守る力)の道筋が
交わるところ。


実は過去へ引っ張ろうとしているのは月。
過去こうだったからそこが安心する。
そこにずっといたい。
そんな甘い幻想を見せる。


地球にバリアみたいなものを張って
幽界や冥界を作っていたのは
もしかしたら月なのかもしれません。

そうすることで地球の重力圏から
魂が出られないようにする。
地球で何度も生まれ変わり
ぐるぐるぐるぐる回り続ける命を生きる。


でももうそこからは飛び出ていくときが
やってきています。

月に捉われないヘリオセントリックな生き方

厳密に言うと
地球の重力に捉われない生き方、です。

地球で生きている以上
もちろん地球的な制約を受けるとは思うんですが
魂的には自由なんですよね。

地球のカルマを持ち越したり
そのためにまた地球に生まれる
という必要もなく、
この地球でやりたいと思ってきたことを
思い切りやっていける生き方です。


素直にやりたいことをやり
やると決めたことはできる。
そういう5次元的な生き方へ
今変わってきます。

望みを意図したときに
叶うスピードも早くなると思いますし
エゴの望みではなくなっていくと思います。

これが月の幻想を抜け出した生き方です。


これからの世界では
こちらの価値観も必要になると思います。
だからこそ最近になって
このヘリオセントリック占星術が現れた。
そう感じるんです。

月の引力、地球の重力を抜け出そう

月に感情が揺さぶられる。
もう肉体を持った身としては仕方ないですね。

ただ、その自分を認識して
自分が心地よさを感じることをしたり
休んだり
感情に振り回されないようにする
ことも大切かと思います。

感情を感じたり
出したりすることを否定しているわけじゃないので
勘違いなさらないでくださいね。

これ自体は大切なことだと思います。
ただ、そこに振り回されて
自分を失わないでほしい、ということです。

自分の軸に戻ることを意識する。
呼吸を整える。
背筋を伸ばす。
肚に力を入れる。

どういった方法でもいいんですが
自分の意識がどこにあるのかを
認識されるとよいと思います。

それだけで月の引力に捉われずらくなります。


そして、地球に重力があって
そのこと自体はもちろんありがたいことなのだけど
私たちの意識や本質、魂というものは
もっともっと自由である
ということを知っておく。

これも大切なことです。


もちろん肉体をもっているわけだし
実際に重力はあるわけだし
行動しない現実が動かない面もあります。

でも、本質的に私たちは
光からできていて、
軽くて自由な存在です。


今を生きて
自分を大切にすること
本質に向かうことで
必要なものはそろっていくし
幸福感がわぁ~っと内側から出てきます。

そうするとちゃんと
魂が行きたがっている方向性へ進みます。

この魂がカルマなどなくて
もっとふわっと軽いモノだってことを
知っておくだけで
言動や行動も変わっていくと思います。

自然とポジティブな方向にもいきます。


そうすると地球全体が軽くなっていきます。

自分が存在しているだけで
周りの人のためになるし
地球のためになります。

なんかわからないけれど
そういうふうにできています。


軽い地球に。
軽い自分に。
自由に。
生きていきましょう。



ということで今日も軽やかな良い1日を!

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