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HARIO V60のある生活

こんにちは。
TwitterでCoffee advent calendarの存在を知って、いちコーヒーファンとして、初心者ながら恐れ多くも、この機会に執筆することを決意しました。
ちなみに人生初のAdvent calendarへの参加です。

先に身の上話を。

制作会社に勤務する男子、コーヒーとの出会い

僕は都内で働くフリーランスのデザイナーです。
スペシャルティコーヒー、ひいてはシングルオリジンコーヒーとの出会いは2年前。
南青山で働いていた僕は、朝から翌朝まで怒涛の業務に追われ、会社という結界を出ることもままならないほどでした。
(幸か不幸か、同じように閉じ込められた愉快な社員の方に囲まれ支え合い、1年超勤務することが出来ましたが)

そんな中、結界の力を感じながらも足を伸ばせる範囲に「COUTUME」という、BAYCREWS社が展開していたカフェがありました。(現在は閉店)
朝の、世間で言う“出勤”とやらの時間前。車や人の通りがまだ少ない澄んだ骨董通りを眺めながら、COUTUMEで何気なくオーダーしたエチオピアのコーヒーに、僕の今までの「コーヒー」という液体の価値観を見事に崩されたことがきっかけです。
(もうひとつ、COUTUMEと結界内の僕をつなぎとめたのは、店員の女の子が可愛かったという理由もありましたが、デートに誘ったら流されてしまったので伏せておきます)

ドリップという行動が好きで

当時の前職にあたる職場でインスタントコーヒーをガブガブ呑んでいた僕は、退職時に何やらコーヒーを淹れる器具を頂いていました。

「コーヒー豆を買ってこれにお湯をいれる…とは…?」

慣れない行動にこっ恥ずかしくなりながら豆を購入して、ニトリのコーヒーミルを使い、カリタのドリッパーで不慣れにお湯をドバっと注いだことから始まりました。

最初は不味かったけど、コーヒーを淹れるという行動が好きでした。

HARIO V60との出会い

その後忙しくて1年ほどはたまにカフェに通うだけでしたが、フリーランスに転向することを機に、まんまとコーヒーにハマります。
「コーヒーミルと、他の器具も新しく買おう」
そこで偶然手にとったのが、HARIOのサーバーとV60ドリッパーの、赤色のセットでした。
やっぱり、最初は不味かった。それでも、コーヒーを淹れるという行動が好きでした。

なにせHARIO V60はドリップの仕方により、いとも簡単にグンと味が変わる。他のドリッパーよりも振れ幅が大きいというところが魅力でした。反面、難易度の高さを示しているとも言えます。

コーヒーのことを知ろうとすればするほどに、V60

コーヒーのことを知ろう、飲んだことのないコーヒーを飲もう、
あの空間でコーヒーを飲みに行こう、なんとなく行こう…

ずいぶんと当初よりいろんな動機でコーヒースタンドに行くようになりました。もう充電やパソコンを開けるだけでは物足りないようです。

カウンターに目を向けると、とくに「サードウェーブ(徐々に死語…?)」と呼ばれるスタイルでやっているコーヒースタンドでよくみかけるのは「Kalita Wave Dripper」。

つまりは、お店のラインナップに対し編み出されたレシピで、誰が淹れても比較的安定した味を提供できるのです。
おまけに、インテリアとしてもイケてる。

コーヒースタンドでコーヒー豆を買うと、だいたい、レシピカードがもらえます。
なので、Wave Dripperを使えば、家でお店の味にグッと近づける!いつ淹れてもこの味がだせる!

しかし、ちょっと高いので、買うのをためらっていました。(アルミ製のは安くて2〜3,000円台ぐらい)

お気に入りのコーヒースタンド、COUNTERPART

コーヒースタンドのうちでも僕の中でとびきり気に入っているのが、西新宿五丁目駅から徒歩3分ほどの位置にある「COUNTER PART COFFEE GALLERY」。
大人気店「GLITCH COFFEE & ROASTERS」の姉妹店ですが、立地の都合か、とても落ち着いています。

ここは浅煎りのコーヒーを取り扱っているのですが、本当に上品でフルーティ、フローラル。「コーヒーって凄いな!」と、いつ行っても惚れ惚れする味なのです。
バリスタの方もきさくで、コーヒーの相談にも乗ってくださり、味も空間も人も良いと三拍子揃っています。

ここCOUNTER PARTでは、HARIO V60を使っています。

僕もHARIO V60を使っているので、豆を買ってレシピカードどおりに家でドリップしてみたのですが、いまいち、なにかが足りないのです。原因は色々あるでしょうけれど。でも、そんなときに気づきました。

これだけ繊細で、真似をしても手の届かない味を、あえてドリップの難易度が比較的易しいとは考えがたい、HARIO V60で行ってる事実。

豆のラインナップそれぞれに対し違うレシピを研究して提供しているという事実。

他にももちろんHARIO V60を使うお店はありますが、目の当たりにした事実に小さい衝撃を受けました。

僕はバリスタでも何でもない、ただのコーヒーファンですが、このドリッパーで理想の味をコントロールし、家族や、何より自分を。僕を。喜ばせていきたいと感じました。

買った豆のドリップで自分なりの味を出すまでに時間がかかっても、いいんです。

HARIO V60は、理想のスタイルを「調整・挑戦するドリッパー」。

変わらない。一番近いポジションに、HARIO V60

器具も調べれば面白いもので、数種類のドリッパーを試してみました。ハンドドリップを初めて1年半ほどですが、僕のコーヒーグッズ置き場のバッターボックスには常にHARIO V60があります。
今では少しオシャレを覚えて、クリアで統一したドリップ用のスタメン。


全自動コーヒーメーカーなんていうものがテレビで取り上げられていました。
でも、僕は五体が健康である限りは、きっとこの先もそれを買わないことでしょう。ドリップという行動が好きで、いつもこのHARIO V60が、挑戦するドリッパーが、僕を奮い立たせてくれるから。


終わりに

本当は他のドリッパーと比べたV60の良し悪しを書こうと思ったのですが、大幅に話がそれてしまいました。次回にでも書こうと思います。(枠と予定が余ってれば)

ふたつ補足させていただきたいのが、僕はV60以外を否定しているわけでは決してありません。メインはV60でしょうが、Wave Dripper買います。

でもV60には前述のように味の振れ幅が広がることから、ドリップしたコーヒーを飲みながら「あぁ、こうしたらもっとこうなったかな〜」などと考える時間の楽しみがあります。さらに浅煎りの蒸らしでステアリングもしようものなら、もっと収集のつかないことになります。
コーヒーが趣味だと思う方には是非、今一度おすすめしたいと思っています。

もうひとつは、COUNTER PART以外にも好きなお店、行ったみたいお店はたくさんありますよ〜ということ。どこも本当にいいところだと思います。ほんと。

最後に、僕のInstagramのリンクを張って、本日12月13日のCoffee advent calendarを終了とします。

あーでもないこーでもない、あれもいいよねこれもいいよねって言えるコーヒー友達募集中です。(あとクリエイティブのお仕事も

Photo by Nathan Dumlao on Unsplash

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