ADHD VS 断捨離

私が人生の中で大嫌いなこと、嫌いというか苦手なことの上位3つでランキングをとったとしたら確実に1位を狙える種目がある。片付けだ。

もうほんと、びっくりするくらい出来ない。やる気が出たとしても全然うまく出来ない。そもそも苦手なのでやる気がめったに起きないのだが、起きたときにはやるぞー!と張り切るものの、結局片付けって何をすればいいわけ?といった感じで全然進まない。とりあえず移動させたり少し捨てたり、箱から出してみたり広げたりするものの、その後が分からずなんだか始める前より散らかってない?ってことが日常茶飯事だ。これ、ADHDとかじゃなくてもこういう人、いてくれると勝手に信じてます。(いたら教えて、救われる)

片付けが出来ないのは幼少時から。小学校のころは親の監視下にあった私の行動範囲はある程度片付けられていた。ほぼほぼ親が片付けてくれていたから。しかしこれが小学校での片付けとなると最悪だった。お道具箱やランドセル、細々とした持ち物達。これは自慢にも何にもならない、私の大きな秘密の中の一つだが、小学校の成績表で整理整頓の欄はいつも空欄であった(△以下、評価のしようがないくらいひどいということ)。一度でもその欄になにかマークが入ったことはない。

中学校、高校の頃にはついに自宅で自室を与えたもらったが、それはまあ、ひどかった。学習机の上には教科書とノートが散乱。コンポの横にはCDとMDが山積み。文庫本もこぼれそうなくらい重なっていた。制服を掛けていたタンスの中身も、同じ種類でまとめれば良いものを、洗濯物としてその日に受け取ったものを適当にぼんといれるので次開けたときに靴下だけない!なんてざらだった。掃除機も母にかけてもらっていたしひどいときは足の踏み場がなかったんじゃないかと思う。(実際部屋を行き来しているので歩いてはいたのだが。)

そんな私が大学生になって一人暮らし。いよいよ大変だった。なにから片付ければいいの、どうしたらいいの、わからないわからない・・・となりながらなんとか片付けてる 風 を装った。仲のいい友達にはばれていたし、人が来るときだけの応急処置だったことも数え切れないほどある。片付けが出来ないっていうよりものが多い印象といわれたこともあるが実際どちらも当てはまっていると思う。このとき今の夫となる人と出会い付き合っていたのだが、夫も別に片付けに関して気にしない人というか基本的におおらかだし付き合っていた時代なのでなにかにとやかく言うこともなく穏やかに私の全てを受け入れてくれていた。実際別に気にしていなかったというし。

そんなこんなで片付けの出来ない人生を歩み続けている私だが、子どもが二人生まれ、さすがにこのままではまずいのでは?と焦り始めた。片付けが出来ない、これが驚くべき程の負担となって私に襲いかかってきた。 


まずはADHDの診断が降りたとき。片付けが出来ないことがこんなに困るとはと大人になってから苦しさを感じていた私には、ADHDという診断がついた、片付けのこともあなたのせいではなくて病気のせいだ、と主治医にいってもらったものの、それを簡単に受け止めることができなかった。あなたは片付けができませんよという認定を公にもらったと同時に、出来ない人ですとはっきり言われたような気がして悲しくなった。

また、これはつい先日のことになるが、不動産の人間に部屋片付けたほうがいいですよといわれた。もちろん、足の踏み場もあるし最低限の片付けや出来る範囲の片付けはやっている。何より一人暮らしではなく夫と子どもと暮らしている家だ。そんなにたいそう散らかっているわけではない(過去の荒れ方からみたら)し、夫もこどもたち二人も一緒に暮らしている故に家事と育児、全部が全部夫婦で手が回るわけではないからどこか少し手を抜いたって完璧にしなくたってと日々を懸命に生き抜いているわけだ。1カ所片付ければまた別の場所を子ども達が散らかしている。そんな日常である。怒ったって仕方がないし、洗い物や洗濯にも追われている中、子どもの相手もしながら最低限のことをなんとか乗り越える。寝かしつけ中につられて寝てしまうこともある。そんなときに突然やってきた他人に、部屋片付けた方がいいですよなんて言われて、ものすごいショックを受けた。家事も育児も完璧にやらないと失格ですよ、といわれたような気がした。通り魔に遭ったような感覚で一人でわんわん泣いた。夫に伝えたら、厳しいことを言う人間もいるもんだね。毎日出来ることを少しずつやっていけばいいんだよと言ってくれたけれど、私の心についた傷は消えることはなかった。


そして先日。私はおもた~い腰を上げて断捨離を開始した。一度にそんなには出来ないので今回は服第一弾とした。そんなに数があるわけではないが、惰性で着ているものやなんとなく着ているものもあるなと感じていたのでまずはそれらを処分するボックスにぽいぽい。次は悩むけれど、場所をとるほどのものか、とか、好きだけど全然着てないなとかそういったものをぽいぽい。最終的には好きなブランドのものでこれからも着るというもの、なくては困るもの(下着や肌着ペチコートなど)を残した。まだ第一弾なのでこの間片付けてしまった冬服についてもやらなくては、とか、子どものもの、本、雑貨、色々・・・断捨離しなくてはいけないものはきっと果てしない。服第一弾の断捨離だけで一日かかってしまったが、少し心はすっきりした。私でも、できた。私でも断捨離できたよ。捨てるだけではなく、私からしたら捨てるか捨てないか、そして捨て方や順序などめちゃくちゃに考えることがたくさんあった。断捨離ボックスに入れた服達はリサイクルショップでわずかな金額になって返ってきた。断捨離をした日は脳も体も疲れてよく眠れた。

私の夢のひとつにミニマリストになりたい、も追加しようかと思ったけれど、多分私ミニマリストは向いてない。大好きなものに囲まれて暮らすのが私らしい。その大好きなものたちを見極めて、暮らしていくのが私の夢だ。

みなさんのおすすめの断捨離方法や片付け方法、収納方法があったら是非教えてください。そしてADHDの方、そうでなくても片付け苦手な方、一緒に頑張りましょう・・・!

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