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「レコメンド機能」の落とし穴。情報に踊らされていることに気づく方法

あなたは「フィルターバブル」という
言葉をご存じでしょうか?

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。(wikipediaより)

私もよくYutubeやamazon、facebook
Twitterなどを利用していますが、
使用すればするほど自分の指向性に合った
動画や商品、情報がオススメされます。

このレコメンド機能とても便利ですよね。

このnoteですら、自分がよく見る
クリエイターさんと関連したクリエイターさんの
記事がおススメとしてトップ画面に上がってきます。

とても便利な反面、自分が得られる情報が
いまの自分の指向性に合った情報しか
得られないというデメリットもあります。

そしてコーチングでは自分が重要なモノしか
見えなくなることは危険であると考えます。

今回はレコメンド機能の落とし穴について
書きたいと思います。

スコトーマがあると大事な情報を見落とす危険性がある

人の脳にはRAS(Reticular Activating System)
という情報のフィルタリングシステム

備わっています。

これは、自分にとって重要度の高い情報だけを
意識に上げる機能です。

なぜこんなシステムが脳に備わっているかと
言えば、もし脳に見えている情報全てを意識に
上げて情報処理をさせようものなら、膨大な
エネルギーが必要となり、とてもではないですが
自分が補給している食べ物
だけではエネルギーが足りなくなってしまいます。

そこで、自分にとって重要な情報だけを選択して、
その情報に意識を集中させることで、エネルギーを
効率的に使っているのです。

そしてこの時に、
自分が見た情報の中で意識に上がらなかった
情報のことを「スコトーマ(心理的盲点)」と言います。

つまりスコトーマになっている情報とは
「今の自分にとっては重要度が低い」
脳が判断した情報になります。

しかし、自分が重要と思っていることが、そもそも
間違っていて、そのスコトーマの中に本当に重要な
情報が隠れているかもしれないのに、自分では
気づくことができないといことが生じます。

これが自分が何かを達成しようと思った時に非常に
マイナスになるのです。

レコメンド機能はスコトーマを強くする

ここで本題に戻ります。

現在ほとんどのWEBサービスで当たり前に
使われている「レコメンド機能」ですが、
これは自分の指向性に合わせた商品、情報だけを
おススメする機能です。

ということは先ほど説明したRASと同じ機能
ということです。

つまり、私たちは自分の脳でも自分にとって
重要なことしか意識に上げられないのに、
「レコメンド機能」に頼って情報を得ていたら、
さらに自分にとって都合の良い情報しか得ることが
できないということになります。

例えば、よくありますが、何か事件が起こると
必ず「陰謀論」を持ち出す人がいます。

今回のコロナウィルスも裏で誰かが意図的に
バラまいていると考えている人たちもいます。

その真偽は私には分かりませんが、
自分が直接その証拠を確認したので無ければ
あくまで仮説にすぎません。

ところがこの「陰謀論」を信じている人たちの
youtubeやTwitterにはおそらく陰謀論を裏付ける
ような情報がレコメンドされているはずです。

そしてそのレコメンドされた情報を見るほど
その考えを強め「間違いない」と思い込んでしまうのです。

さらに恐いのは、自分が情報元としているサイト
の検索欄にもレコメンド機能がついているので、
そのサイトの中で情報を検索をすると、
その検索結果もあなたの指向性に合った内容が
まず表示されます。

Googleですら人によって検索結果は違うので、
その人は「世の中では自分の考えが主流なんだ」
と思い込んでしまっても不思議ではありません。

このように、レコメンド機能の中で生きていると、
自分の指向性をさらに強めてしまい、スコトーマを
より強固に持つようになります。

これが現代社会における一種の洗脳です。

この状態を脱却するためには、自分には常に
スコトーマがあるということを認識しなければ
いけません。

そして、そのスコトーマに隠れている情報を
見つけるという意識をもって、情報収集にあたる
必要があります。

それを一人で行うのは難しい場合は、コーチに
ついてもらいスコトーマを外す手助けをして
もらうのが一番効果があります。

私も自分でコーチングを行う一方で、コーチを
付けて常に自分のスコトーマを外すことを
行っています。

あなたも「レコメンデーションの罠」
はまらないようにご注意ください。

※こちらの記事は「フィルターバブル」について
分かりやすく説明した記事になりますので、
ぜひ参考にしていただければと思います。


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