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「ふつうの子」なんて、どこにもいない

大空小学校初代校長の木村泰子さんの本を読み、感動しました!

子どもを「発達障がい」「不登校」「問題児」とレッテルを貼らず、個々を大切にした学校です。

今の学校教育において「ふつうではない子」という位置づけ。

不登校&自閉スペクトラムである末娘の親として、今感じていることを書きます。

診断名をどう捉えているのか

私たちはこの診断名について、何とも思っていません。

自閉スペクトラムだから…ということは一切なく、ただ娘がいる。
以上です。

なのに、診断名を学校機関に伝えるのは便利だから。

学校のシステム通りに動けないことを理解してもらうのは、大変です。

私も最初は娘の言動を全く理解できず、世間の常識の枠に無理やり当てはめようとしていましたし…

先生方も戸惑うと思います。

診断名があり、定期的に発達外来に通い、医師からの助言を頂くことで、とても上手くいっています。

レッテルを貼られる可能性もありますが、娘の性格や、メリット、デメリットを天秤にかけた時、診断名を伝えた方がよりスムーズにやりとりできそうだ、と判断しています。

幸い今の学校の先生方は、先入観なく「ひとりの人間」として接してくれます。

とても恵まれた環境で、じぶんのペースで小学校に通えています。

ですが、中学校にあがった時、どんな環境になるかはわかりません。

そんな時にこの診断名が役立つことがあるかも。

できれば、役立たない環境だと良いのですが…

尖った子どもは嫌いですか

じぶんの意見を持って、などといいますが、本音はどうでしょうか?

娘は、先生の言うことだから聞く。
こういうふうにやるものだ、が一切通用しません。

全部、娘なりに理由はあります。
でも、今のシステムとはちょっと違う。

人によっては、

変わっている・ワガママ・自分勝手

それで完了してしまう可能性だってあります。

子どもの口から説得するのは難しいですし、聞く耳を持ってもらえないかもしれません。

理不尽な生徒指導で、娘の良さが消えないようにすることが、親である私のできることだと考えています。

おそらく中学校になってもノートはとらないでしょう。
習った方法でなく、じぶんのやり方で問題を解きます。
校則だって、納得のいかないものは、バカバカしい、とあしらうでしょう。

どう対話していくのか、試されるのは大人の方だと思います。

ふつうって何?

娘の兄と姉はいわゆる定型発達ですが、かなりの凸凹はあります。
私だってそう。

みんな変人です。
だから、おもしろい!

凸凹ない人間って、そもそもいるのでしょうか?

ふつうって何?

娘はこの診断名により「わたしっておかしいの?」「障がい?ダメなことなの?」みたいな勘違いはしません。

ですが、劣等感を持ち、同じにしようと頑張り追い詰めてしまう親子もいるかと思います。

レッテルじゃなく、今は便利に使っていきましょう。

いつか大空小学校のような学校が増え、「個性」として見てもらえれば、こんな診断名はいらなくなります。


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