見出し画像

若者アーティストが古民家で創作するエネルギーを、届けたい。

北海道育ちの21歳、函館市の教育大学に通っています。同世代の方も、そうでない方も、目に留まったら読んでやってください。応援する気持ちはハートで充分伝わります。(追記:10月5日)(追記:11月19日)

函館の西部地区で、若者のアートコミュニティーをつくりたい。

 今年6月から、若者が築116年の古民家をアトリエとして利用しています。その名も「新・みなも荘2022」。この古民家は歴史ある函館の港まち・弁天町に位置しています。そこは異国情緒溢れる自然と歴史が共存した街並みが魅力的です。2年前に市内の学生が道南杉を使って床板をリノベーションし、住み始めた「みなも荘」の名前を引き継ぎました。

みなも荘の床板を剥がしているようす(2019年)。
みなも荘第一期生。表現活動を好む人ビトが住まうコンセプトがもともとあった。

2020年には、第二期生がみなも荘を「Interbonds」(通称IB)として、教育大生の先輩が運営し、水道管が凍結するため11月に幕を閉じました。

▼函館にある古民家シェアハウス「荘」についての詳細はこちら
函館「荘」プロジェクトHP
ドキュメンタリー 函館でまわりみちを | NHK北海道


新しい「みなも荘」のはじまり。

歌うこと、絵を描くこと、ものを書くこと、布を縫うこと、木を削ること、料理を作ること、演じること・・・。

それらは専門大学に行かなくったって、職業にしなくったって、わたしたちの大切な「表現の場」であるはず。なのになぜ、そういう大学に行かないだけで「表現すること」が珍しいことになるんでしょう・・・どうして、私たちは「表現すること」を大人になる途中で忘れてしまうんでしょう。


3年後。みなも荘をひらくセレモニーが2022年6月5日に行われた。
みなも荘の噂を聞きつけて集まった函館の仲間たち(撮影日6月5日)

みなも荘でできること。

大学外で人と出会う「みなも荘」は、専門とか専門じゃないとか関係なく、「表現すること」を大切にする場所。市街からは少し離れた、異国情緒漂う函館市の海の側にそびえた古民家「みなも荘」(旧ミートハウス別館)は1週間から滞在制作が可能なアトリエです。

美大で陶芸を作る院生。初めて七輪焼きに挑戦しているようす。
なんとお風呂場がアトリエに。空気の流れと光の差し込みが油絵にはピッタリでした。
11月26日に完成を目指しています(11月19日撮影)。


新しいことに挑戦する

新しいことに挑戦すること。新しい価値を創造するには、より多くの人からの期待と応援が欠かせないことを管理人の私自身、痛感してきました。みなも荘を始めてから既に周囲の大人や友人、知り合いにたくさん力を貸して頂きながら、半年間のプロジェクトを続けられています。そしてその集大成を11月にお見せし、「みなも締め」を行わせていただく所存です。


展示会フライヤー(表)
展示会フライヤー(裏)

わたしたちを知らない人たちへ

ここに滞在しながら、今まで自分になかった感性や言葉、技術やのびしろを持った若者が出入りし、新しい表現や感覚、言葉、生き方の幅を獲得していく。そんな場所です。これまでの6ヶ月で美術大学出身者、デザイナーなど専門的背景を持った人から、元々制作経験がある教育大生、初めて制作に挑戦する大学生までの約10人の若者が滞在し、彼らから繋がった多くの若者がみなも荘を訪れています。

受験中にアルバム制作を切望した男の子が古民家で思いっきり曲作りに向き合っています。一度は体調を崩し、人とは違う進路をとった社会人が、病状と向き合いながら制作によって癒されています。自分の哲学を信じ、自身の美学を油絵におさめようと朝から晩までアトリエに籠る青年もいます。

他にも多くの可能性を秘めた若者がみなも荘に出入りし、人と出会い、その作品を通してその人自身に触れる試みが自然に生まれています。私たちが自分を表現し、他者に自分を認めてもらう行為には、私たちのことを「知らない」人々の応援が、彼らの今後を支える大きな力になるのです。

皆既月食にちなんで、「見えない満月ライブ」を11月8日に開催。
※映像はインスタグラムの投稿(コチラ)から


私たちには、「はじめて」だらけ。

さて、私たちは11月26日〜27日に、築116年の古民家・みなも荘を会場に、「展示会」を行います。その展示会は、ただ若者が制作したものを陳列するのではなく、プログラムを組んでより自由な表現を試みながらオーディエンスが作品を体験できる。来場者が作品に触れたリアクションを制作側はリアルタイムに肌で感じることができます。

みなも荘一般公開 告知バナー
2日間のタイムスケジュール。


入場無料・予約不要(好きな金額を入れられる貯金箱を設置)。

幻の古民家演劇

ここで、幻の「演劇公演企画」についてお話ししましょう。
今年の8月末に、みなも荘で三日三晩の合宿を企画しました。ノープランの合宿から、ひたすら「生み出すこと」に向き合った3日間で、演劇「愛は可能か」が生まれました。演じる舞台はみなも荘。みなも荘がかつて遊屋敷であったという逸話をもとに、参加者5名の会話がプロット(筋書き)になりました。セリフがないまま役者が演じ、より具体的なストーリーへと仕立てていく・・・。古民家の独特なつくりを活かした全5幕の場面で構成され、約40分を演じ切って8月の合宿を終えました。

演劇のバナー。しかし、公演は中止となった。

古民家「みなも荘」と同系列で徒歩2分に位置する「わらじ荘」(旧野口・梅吉商店)に住む鉄職人 かずの作品も使う予定でした。

「かず」のランプシェードは、古民家によく映える。
三日三晩の合宿で疲れ果てながらも写真に収まる参加者。
残念ながら、上演はできなかった。しかし、合宿中の映像は残っている。

若者の創作エネルギーを届けることで。

この展示会に訪れたひとたちは何を感じるのでしょう。
この展示会に出展した人たちは何を得るのでしょう。

DTMで夏休み中Hiphopのアルバムを制作していた18歳のCigamacla。

この展示会を函館の人々が訪れることで、歴史をもった街並みや建造物、なによりも空気が私たちに恵んでくれる感性に気づくでしょう。

このプロジェクトに参加した若者たちの「表現する力」に勇気をもらい、何か挑戦したいと思える人々が生まれると信じます。

古民家の「どらえもんベッド」で札幌から取材に来た大学生に歌う。

古民家にあつまるエネルギーに創造性を見出し、「函館」という地域に、「若者」という才能に人々が「希望」を見出すきっかけになりますように。

ノルウェーからの客人と英語ではなす滞在人

みなも荘のインスタグラムはコチラ▶︎▶︎ 陶芸やクレヨン点描画など他の滞在人のようすもわかります。


展示会「みなものがたり」の概要
■ビジョン ”みんなでつくるみなものがたり”

  1. みんな、物語り(物で語る人)

  2. みんな、物語(生きることは自身の人生が主人公になること)

  3. みなもの物語(みなもでの時間や空間を残すこと)

上記3つを表現し、函館の西部地区で、古民家、若者、他者との繋がり、そして表現することの自由と可能性を作り手と訪れる側が双方向で感じられる体験型の展示会にする。

■日程と料金設定

平日は夜の部、休日は全日日程でみなも荘を一般公開。 
11月26日(土)10:00-18:00:一般開放
11月27日(日)13:00-20:00:一般開放


入場料は、会期中いつでも出入り可能なフリーパス料金(...①)と、若者の企画するワークショップ(...②)への参加料金2つを用意する。
両方のチケットを購入することで、割引やサービスなどの特典をつけ、より多くのコンテンツを気軽に楽しんでもらえるよう工夫する。

入場料は無料になりました。
出展者自身がお金を稼ぐことを、個人の自由に委ねたためです。

①7日間みなも展示見放題 前売り券…¥1000 当日券…¥1500
運良くコーヒーを淹れられる荘民がいたら、1杯サービスしてくれるかも!?

②ワークショップ(平日夜/休日のどこか):各制作者の企画による
・演劇...¥1500 *学生¥1000、児童・乳幼児は無料
・リスニングパーティー(アルバム製作者との対話付き) …¥700(仮・1ドリンク)
・弾き語りライブ(観客への歌のプレゼント付き)...¥1500(1photo)

・朗読(オリジナルソングと映像付き)...¥800(レターセット付き)
・手作りフォトフレームづくり(ライブの写真を入れられます)...¥500(マステ1個)
・思い出百物語(ろうそく付き)...¥800(1ドリンク)

セット料金割引:ワークショップの数だけ100円引き
①+②×(ワークショップの数)−¥100×(ワークショップの数)

※あくまでも現在予定している企画なので、変更することもあります。

noteクリエイターサポートプログラムに応募した理由
※応募終了

noteは、みなも荘に私が関わるきっかけになった、函館「荘」プロジェクトの先輩方が多く、活動から得た思いの丈をご自身の言葉で残されていた場所です。

函館「荘」プロジェクトの先輩方が残したnote「荘マガジン」はこちら▶︎▶︎https://note.com/anna63shimozawa/m/m5d40427cfaf6

私自身、古民家で他者と関わることで生まれる新しい感情を文字を追うことで身近に感じ、疑似体験してきた若者の一人です。また、別の機会でファシリテーションの講座を受講した際に私は学びの言語化にnoteを活用させていただきました。
そのような背景もあり、経験や学びを言語化することの大切さ、そして発信できるインターネット媒体をもつ豊かさを教えてくれたnoteに、私の一大プロジェクトの過程を蓄積していきたいと以前から考えておりました。
 さらに、noteには、みなも荘のことが気になる人たちが絶対にいるはずです!noteに文字を綴りたくなる人と繋がれば、「自分を表現する」仲間になり得るチャンスが山ほどあります。みなも荘に関わる若者には、言葉や文字にする能力に長けている人物が数名おります。彼らの表現の機会や場を広げるきっかけにも、noteとのコラボレーションはこれ以上ない媒体だと確信します。


■希望するサポート時期
2022年10月〜2022年12月

支援してほしい内容
・展示会の出展アーティストへの制作にかかるお金(30万円程度:ランプ、暖房費、日良品、チラシ印刷料金、広報活動費など)
・展示会の告知のサポート
・興味がありそうな若者や有識者にnote記事を拡散する
・展示会・プログラム終了後(11月でみなも荘には住めなくなるため)の活動をメディア媒体(文字、写真、動画など)で残す際のアドバイス等


私について

みなも荘のリビングで。

吉井さつき
2001年生まれの北海道教育大学に通う大学2年生です。函館キャンパスに通っています。
歌を作ってうたうことで気持ちを作ったり伝えたりすることが得意で、音楽が大好きです。また、地元との繋がりで人として成長できた部分が多いと感じています。将来は、歌う英語の先生として(仮)白老町を愛する大人たちと、白老町の子供たちのために働くことが夢です。メキシコ在住、カナダ留学の経験から、音楽で人とつながることが言葉で相手と仲良くなろうとするより、何倍もしっくりくることを知りました。小学校時代に出会った「飛生アートコミュニティー」で音楽を自由に楽しむ大人たちをみて、一緒に歌って、自分も曲を作ったり、誰かと音楽することが一番楽しくなりました。

「さっちゃんバンド」はYouTube や音楽アプリで楽しめる。

姉妹都市のカナダのケネル市でレコーディングしたアルバム「feelings」と、白老町の近所のおじちゃんの楽器小屋(元車庫)で制作・録音したアルバム「SATSUKI」は音楽サブスクで楽しめます。「さっちゃんバンド」で検索してみてください。

他にも、大学広報コンテンツを企画したりプレゼンしたりしてる様子がみれます〜
https://linktr.ee/maytrees

#noteクリエイターサポートプログラム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?