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#36 さすらい食堂流“感情のコントロール”のコツ

こんにちは。
さすらい食堂です。

今回は、人生紆余曲折ありいろいろな経験をしてきた私から安定した感情のコントロールする“コツ”のようなものをお伝えできればと思います。

自分でコントロールできるものは何?!

こちらのXで投稿したポストでも書いたのですが、感情をコントロールする上で重要なものは「定数」と「変数」を見極めることだと思います。

「定数」は自分がコントロールすることができない(変えようがない)数値で、「変数」は自身の努力など積み重ねによってコントロールできる(変えることが可能な)数値を指します。

事件や事故にあったり、病に伏したりすると悲観的になる事もある。ただ、いざという時こそ『今の自分には何をコントロール出来て、何がコントロール出来ない事か』を見極める事が重要。後者はいくら手を出してもコントロールできないと理解できれば自然と放っておくことができる。その上で前者の中でも優先順位の高くかつ最も効果的なものから対応していく事で時間の経過とともに道は開けてくる。

つまり、客観的事実を的確に捉え、自分で変えられない“定数”と変えられる“変数”に因数分解する。変数の中で最大限効果があるアプローチは何か見出し注力。言い換えると“どこに自分の時間と労力を集中すべきか”。コレをマスターしたら、向かい風が来ても、越えれる気がしない壁もなんとかなる。※もちろん迂回も一つの選択肢。

取り戻す事が出来ないこと(過去の出来事など)に悲観的になることがあってもコントロールできない事は無理と潔く諦めること(手放すこと)ができれば精神的負担がとても少なくなる。

仕事でも、プライベートでも、とやかく言ってくる第三者は稀に表れるけど大概の場合、この「定数?or変数?」という観点からして的外れなことを言ってくる。

そんな的外れな事をとやかく言われても、指摘が定数であれば「そう言われても自分が解決出来る事ちゃうし」なんて口に出さずとも内心思えるからとても楽になる。しかも振り回されず自分のやるべき事が明確だから注力する事も明確になり効率的に成果へと導ける。

例えば事件や事故でなくても、ビジネスにおいて自分が担当している案件でミスをしてしまった場合。起きてしまった事は定数で、コレから起きるであろうことは変数。失敗を起因に被害が大きくなる前にどう対処したら損失が最小限に抑えられるかを考え対処する。そこはスピード勝負でもある。

だから過去(定数)をとやかく言う暇はない。まずは目の前の事をどう対処するか。 起きてしまった事を責める上司がいたらそこを理解出来ていないという事。責任を押し付けたいとか、マウント取りたいとか残念な上司。逆に部下の失敗は瞬時にどう変数に対応して損失を最小限に出来るかが手腕の見せ所。(コレ出来る上司は最高だと思う)


選んだ道でどれだけやるか。

一方で、複数の選択肢を前にしてどうしよ???って悩む事もありますよね。就職・転職活動などで内定をもらった時をはじめ、人生に於いて何度も岐路に立つ。その時に迷って一歩も踏み出さずいずれかの道を選んでいたら訪れたチャンスをみすみす逃し、成長する機会損失する事の方が残念ですよね。

だから、迷ったらとにかくどちらかを選んで挑戦してみることが重要。
幸運の女神には前髪しかないとはよく言ったもので、その機会を逃すと二度と同じチャンスは訪れない。

だからこそ、いかにどの道を選ぶかではなく、選んだ道でどれだけやるかと考えられるかが重要。

挑戦していずれかのチャンスをつかめば、成功しようが上手くいかなかろうが経験を積むことができる。「失敗」だと思ってそのあとに繋げなければ「失敗」で終わってしまう。

「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことである」

byトーマス・エジソン

と彼が言うように、失敗は「うまくいかない方法をみつけただけ」という事。それを第三者がとやかく言ってきたり、嘲笑したりしてもほっておけばいい。見返してやろうと思えばいいい。これに関連する有名なエピソードとしてはプロ野球・MLBで活躍したレジェンド、イチロー選手の言葉。

「僕は子供のころから、人に笑われてきたことを常に達成してきている自負がある」

byイチロー

親戚からも、小学生時代に住んでいる地域の小学生からも、MLBに挑戦した際の記者からも侮辱的言葉を浴びせられたけれども、それを見返すだけの努力と結果を残し続けてきた。

それは、自分が何をすべきかという事をちゃんと理解しているからこそだと思います。自分の目指していることが明確で、そこから逆算していくと現時点の自分はどんなスキルがどのレベルで、どんな練習をすればいいのかを明確にしていくことができる。

それを練習して着実に身に着ける。

同様の事を頭のなかだけでなく、紙に書いて第三者にもわかりやすく示せるのが大谷翔平選手が高校時代にやっていたマンダラチャート。彼の活躍でこのシートも有名になりましたね。

大谷翔平選手高校時代のマンダラチャート

自分を知る、客観的に見る。こういった事は実に難しい。でもトレーニングすると客観視できるようになってくる。


他人に依存しすぎない

客観視して自分をコントロールできれば、他人に振り回されることもなくなる。人がどう発言しようが自分がコントロールできる範疇で反省したり改善したりすればいい。

例えば、俳優の芦田愛菜さんの言葉のメッセージはまさにそう。

「裏切られた」とか「期待していたのに」とか言うけれど、それはその人が裏切ったわけではなくて、その人の見えなかった部分が見えただけ。その見えなかった部分が見えた時に、「それもその人なんだ」と受け止められる揺るがない自分がいるというのが【信じること】なのかなって思います。

俳優 芦田愛菜さん

相手に対して期待値を高く設定(ちょっと悪く言い換えると夢見がちのような)してしまうと落差が激しくなる。とはいえ大きく期待することがダメというわけでもないと思う。期待値が大きかろうが小さかろうが、その人に依存しすぎる期待値をもってしまうと、その人のリアクションが期待値を下回ったら芦田さんが言うように「期待してたのに」と失望に変わる。「裏切られた」と思ってしまうんじゃないかなと思う。

だからこそ、その心の持ちよう一つで揺るがない自分が相手を「信じること」ができるようになるんだというメッセージをくれたんだと解釈している。


他人と比較しない。わたしはわたし。

よくありがちなのが他人と比較して「私なんて、、、」と思うこと。比較すること自体は悪くない。差があって、その差を把握して成長するためのステップを理解していけばいいと思うけれども、隣の芝生は青いからと言って羨んでいたり嫉妬していても意味がない。

イチロー選手のように誰に嘲笑されようとも「俺は俺。」「わたしはわたし」と定数と変数を理解して感情をコントロールすれば最適なアクションがわかっているからメンタルを崩されることが少なくなってくる。

この「わたしはわたし」のメッセージを強烈に説得力を持って発信している動画がある。樹木希林さんが出演しているそごう・西武のCMだ。

今年、あなたはひとつ歳を取る。
その度に、歳相応にとか、
いい歳してとか、
つまらない言葉が、
あなたを縛ろうとする。

あなたは、耳を貸す必要なんてない。
世間の見る目なんて、いつだって後から変わる。
着たことのない服に袖を通して、
見たことのない自分に心躍らせる。

ほかの誰でもない「私」を楽しむ。
(中略)
年齢を脱ぐ。
冒険を着る。
わたしは、私。

2017 そごう・西武 CM

ぜひ、リンク先にある動画も見てほしい。
「あ、自分らしくやりたいことやったらいいんだ」と思えるはず。

【孫氏の兵法】彼を知り己を知れば百戦殆からず

あとは、いかに相手(他者)のことをどれだけ知れるかですね。孫氏の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆からず」とありますがまさにその通り。就職活動の企業リサーチにしてもそうですし、ビジネスにおいて商談する際に相手方がどんなものを求めているのか、課題と感じているのかを知る。表層的な部分だけでなく深層的な部分まで客観的に把握する。相手が気づいていない課題を提示し納得させ、その課題を解決できるソリューションを相手が納得する価格やスケジュール感、工数で提示すれば商談はうまくいく(可能性が高い)。

商談相手がこういう傾向にある、こういう事が好き、こういう話題をふったら乗ってくる、というような事が予めわかっていれば準備ができる。予想通りのレスが来たら、想定の回答をすればいい。(と言っても100%うまくいくわけではないけど)

全く想定外なところから球がかえってきったり、獲れないところに打ち返されたら対応に困るけれども準備があるのと無いのでは雲泥の差が出る。

これは恋愛に於いてもそなんじゃないかな。(そのあたりは恋愛マスターのどなたかに聞いてほしい。私じゃ難しい。)

一隅を照らす

定数ではなく、変数に注力するという事を言い換えると「一隅を照らす」と同義語だと私は捉えています。

下のリンクにあるさすらい食堂の理念にある「一隅を照らす」はアフガニスタンで活躍されていた中村哲医師の座右の銘であった言葉からいただきました。自分自身が置かれたその場所で、精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも代えがたい貴い国の宝なのだという事。


それぞれを深く落とし込むことで理解が深まると思っています。他にもコントロールする考え方はありますので、詳しく話が聞いてみたいなと思う方はご連絡ください。

研修としてやってほしい!という企業の方がいたら相談にのります!
よろしくお願いいたします。

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