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ランナーの引き出し

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自分の経験から得た結論や考察と、レースや練習で参考になりそうな記事。
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#ランニング

心臓のサイズが最大心拍数を決める? ~バケツリレーのたとえ~

みんな大好き心拍トレーニング。簡単な理論で実用的なトレーニングができて、いい事ずくめだが・・・いろいろ疑問が湧いてこないだろうか。僕が最近思ったのは、「最大心拍数は、なんの要因が決めているんだろう」ということ。「220-年齢だよ」とか言わないでいただきたい。それは、実験結果を並べた統計データであって、ここで問題にしたいのは、それを決めている原因のことだ。 最大心拍数を決めるのは、神経か、心臓そのものか・・・あるいは物理法則?通常、心拍数を決定しているのは、自律神経であり、つ

糖質制限とマラソンの関係(1)

長くなると思うので、先に僕の考えを書いておいて、のんびりと根拠と考察を述べていきたい。 1.糖質制限は、マラソン(42km以上のウルトラを含む)に、有効である。PBの更新、未知の距離の完走など、ポジティブな効果は期待できる。 2.糖質制限以外にも、同様の効果を得る手段がある(代案がある)。 今回(あるいはこのシリーズ)は、1の効果について、自分のおさらいを兼ねて書き出してみたい。2はまだ検証を始めたばかりなので、あまり触れないつもりだが、文の流れ次第だと思っている。未検証

マラソン練習としてタバタ式を試してみた

一回たったの4分、それを週に2~3回。これだけで有酸素系、無酸素系の両方を十分に刺激できるという。つまりマラソンで求められる、トップスピードと持久力を同時に鍛えられるということだ。概要は知っていたが、ようやく腰を上げて実践してみた。 TABATA式とは タバタ式(あるいは、タバタトレーニング、タバタプロトコル)は、HIIT(高強度インターバルトレーニング)の一種で、立命館大学の田畑教授の研究からそう呼ばれている。 日本よりも海外でかなり有名らしく、さまざまなスポーツ分野で、

アンダーアーマーからスキンズに乗り換えようと思う件

昨日に続いて、ランニング用コンプレッションウェアについて書いてみたい。僕は長らく、アンダーアーマーを愛用していたのだが、最近になってたまたま購入したスキンズのタイツを使ってみて、価値観が変わった。段階的に(予算がないのでw)アンダーアーマーからスキンズに乗り換えようと思っている。 アンダーアーマーについて近頃は、スポーツブランドとしてすっかり定着したアンダーアーマー。僕はコンプレッションのトップスを愛用してきた。なんといっても、着心地がよく、スレを起こしにくく、丈夫で長持ち

日の出てない時間帯に走らない理由

冬至が過ぎて日が伸びてきたことを実感しています。 トライアスロンやマラソン、ランニングをされている方はこの時期は暗い時間帯に走る事が多いのではないでしょうか? 私は暗い時間帯に走ることをしません。 【暗い時間帯を避ける理由】安全性暗いとどうしても視野が狭くなり、段差や木の根っこなど見えにくくなっていて怪我のリスクが伴います。 特にスピードが上がれば上がるほど体力的精神的にも辛くなるので更に視野が狭くなりやすいですし、人間の視覚も暗い所の方が視野が狭いです。 また女性

僕の足底筋膜炎はコレで治った

足底筋膜炎、ものすごく厄介だった。これまでの人生で経験した中で、発症から完治までに最も時間がかかった怪我だと思う。2018年9月に発症、回復の兆しが見え始めたのが翌年6月頃、痛みがほぼ気にならないレベルになったのは同8月頃である。実に10ヶ月以上!! 備忘録を兼ねて、同様の症状で悩んでいる人の役に立つかもしれないと思い、本記事を書くことにした。 前置きやウンチクなどいらん、早く治療法を見せろ!!という方は、目次の最終項目へ飛んでください。ただ、僕のはあくまで足底筋膜炎の一例

100kmマラソン前夜の振り返り

いよいよ明日である。宮古島100kmワイドーマラソン。今年で8回目、完走すれば7年連続となる。だが、その中で、レース内容に満足できたのはわずかに二回。決まって、何かがうまくいかないのである。 例年であれば、「今年の目標タイムは!!」と、鼻息を荒げているところだが、今シーズンは絶不調。そういう状況での、100km前日までの取り組みを、レース前に振り返ってみようと思う。 不調の概要(1)長期的になんとなく体調が悪い この、なんとなく、というのが非常に厄介。意味不明な咳や動悸

畑バイトはランニングに生きるか

12月、1月は、宿屋がヒマだ。その分、夏に働いているので、ヒマだからといって路頭に迷うわけではないのだが、ヒマが続くと、不安が生じてくるのが、小市民の情けないところ。今年はたまたま縁があって、少しの間だが、さとうきび畑で日雇いバイトをさせてもらうことになった。何年か前までは、キビ倒しといって、一日中オノでサトウキビを薙ぎ倒し、積み上げるという、ガチ肉体系作業が主流だったのだが、今は、ハーベスター助手と言われる、ゆるいやつが多い(僕のバイトもコレ)。この数年で、宮古のキビ農業も

ゲーマーアスリートは可能だろうか

昨年春に、フロム・ソフトウェアからSEKIROというゲームが発売された。僕はこのフロムというメーカーが作るゲームが大好きで、全く新しいコンセプトで開発されたというこのSEKIROも非常に興味があった。が、自制していてもついついやり込んでしまう性格なので、トレーニングが疎かになるのを恐れて、しばらくはガマンしていた。だが、結局のところ、夏にPC版をDL購入。webに続々と上がってくる高評価のユーザーレビューを見ていて、ガマンできなくなったわけだ。 ちなみに僕のゲーマーとしての