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「違いを知る」というやさしさを、教えてくれた人

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

2017年に放送されていたゼクシイのCMで、このコピーと出会いました。

当時の私はまさに結婚準備の真っただ中に居て、「それもそうだよなあ」なんて、思っていた。

「結婚」だけが幸せの形では無く、その人が「幸せ」と感じられれば良い。

「幸せ」には沢山の形があるという時代なんだって、思っていたのです。

「それでも私は、あなたと結婚したい」

私がそう思ったのは、私が彼との関係の中に、初めて知る「やさしさ」を見つけたからだと、思っています。


また偽って暮らす

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私と彼の出会いは、小学校3年生の時。

交際は高校2年生からでした。

振り返ってみると、今も、昔も、私は本当に、彼に迷惑ばかりかけています。

原因は、私がずっと、自分を偽って生きてきたこと。

何も取り繕わずに笑っていられるのは、本音を言えるのも、我慢しなくて良いのも、ずっと彼の前だけでした。

自分を偽って生きていると、時々我慢の限界がやってきます。

そういう時は彼の前で、火山が噴火したように思いきり泣いていたんです。

とにかく泣いて、励ましてもらって、また偽って暮らす。

そんなことを繰り返していました。


「家族だから」は、理由にならない

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私が自分を偽って暮らしていたのは、「私は、こうあるべき」という思い込みがあったからです。

「優等生で、大人っぽくて、しっかり者で、良い子」

その言葉が似合う私であろうと、必死になっていました。

私は、家族と楽しく会話することがあまり出来ません。

以前誰かに「家族なんだから、何でも話せばいいじゃん」という言葉を掛けられたことがありましたが、私にはそれが出来ないのです。

「家族だから」は、理由にならないと思っています。

「家族」という呼び名はあるものの、同じ屋根の下に暮らす、別の人間同士。

だからこそお互いに理解し合おうとする必要があるし、補い合おうという姿勢が必要だと思っています。

そういう意味で言うと、私と彼との間には「補い合う関係」「理解し合おうとする関係」が自然と成り立っていました。


初めて知る「やさしさ」

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彼は「どうしてそう思うの?」「どんなことが嫌だったの?」と、聞いてくれます。

「なぜ?」と優しく聞いてくれた、理解しようとしてくれた、初めての人。

かつての私の考え方は酷く悲観的で、悲劇のヒロインのような所がありました。

だから「なぜ?」の答えも「思い込み」というフィルターのかかっていることが多くて、聞いていて楽しいものではなかったと思います。

それでも静かに聞いてくれた。

そして否定せず、ただ受け止めてくれたんです。

相手に「なぜ?」と聞くこと。
そして、その答えを否定しないこと。

それは、彼が私にくれた、初めて知る種類の「やさしさ」でした。


この世界には、沢山の「普通」がある

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補い合うにも、理解しようとするにも、「自分の中にある当たり前」というフィルターを外す必要があるということを、学びました。

私はついつい、自分の「当たり前」を押し通そうとしてしまうタイプだったんです。

「私の知っているコレが当たり前であり、普通」って、なぜか強く思い込んでいた。

でも、彼と交際を始めて、同棲するようになり、私はハンドメイド作家として活動するようになり、ハンドメイド作家活動のコンサルタントをするようになり…。

「この世界には、沢山の『普通』がある」ということに、ようやく気が付いたんです。

そしてそれは「私が正しい!」と声を大にして否定するものでは無いということも、大人になってやっと知りました。


「違いを知る」という感覚、価値観

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「彼」は、私とは異なる環境で育った人です。

それは「彼」だけではなく、「彼」にとっての「私」も、この記事を読んでいる「あなた」も、「あなた」の周りにいる「誰か」も、皆そう。

皆、違った環境で育って、それぞれに違った「普通」を持っている人。

私はずっと「私の普通=皆の普通」で、「皆が出来ていること=私も出来なくてはいけないこと」だと思っていました。

でも、違ったんです。

皆、違う。

私のパートナーは、「違う」ということを知っている人なんだと思いました。

「違う」ということを、知ることのできる環境で育った人なんだって。

そして私は彼と出会ったことで、彼が持っている「違いを知る」という感覚、価値観を教えてもらうことが出来たんです。


暮らしの中にある「やさしさ」

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私は何かとジャッジしたがる環境で育った人でした。

だからこそ「私の当たり前が普通で、正しい」なんて思い込みをしてしまっていたくらい。

でも今は、私も彼のようにありたいなと、思っています。

「違い」を知ること。
そして、その「違い」をジャッジしないこと。

お互いの価値観を分け合って、理解し合って、認め合って生きていきたい。

彼との間だけでなく、私と出会う人とのご縁も、そうやって紡いでいきたいなと思うのです。

私は「理解し合うこと」「認め合うこと」に、やさしさを感じます。

「私のままで居ていい」
「あなたのままで居ていい」

「たったそれだけ」に思えることが、難しい人生だったから。

「愛の反対は無関心」という言葉がありますが、「確かに」と思えるような人生だったから。

違う環境で育った彼と暮らすことは、新しい価値観を知る学びの場でもありました。

私たちは、今日も「夫婦」という形で、暮らしを紡いでいます。

違う環境で育った私たちが、これからも笑顔で、穏やかな空気をつくりながら生活していくために、必要なこと。

それが「やさしさ」なのだと、思っています。


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