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Sarah Yamanaka
2022年11月22日 09:00
兵庫県立美術館の中で触れていますが、私が国内で一番好きな美術館は、香川県直島にある地中美術館です。李禹煥美術館は、地中美術館に向かう途中にあります。設計はともに安藤忠雄。自然と共生する静かな佇まいの美術館です。国立新美術館15周年を記念する企画展に李禹煥が取り上げられたと知り、六本木の地で彼の思想がどんな形で表現されているのかを知りたくて出かけました。色づき始めた木々と変わることのな
2022年11月7日 07:00
冒頭のセリフが印象的な江國香織の小説「東京タワー」を知ったのは2005年に公開された源孝志監督の映画「tokyo tower」でした。東京タワーを彩る四季の風景を繊細な映像で切り取り、物語の背景に映りこむ東京タワーが、その存在感を静かに放つ映画です。「きっと恋はするものじゃなくて落ちるものなんだ。」と呟く主人公の視線の先には,常に東京タワーがあり、彼の心の在り方をうつしとり、表情を変える鏡の