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世界史全国1位が国の擬人化漫画:「ヘタリア」について熱弁する。

高校3年生の受験シーズンまっさかり。


勉強漬けの日々の中、


わたしはある漫画に沼った。




漫画のみならず、声優にもハマり、
アニメ非課金勢であったのに、キャラソンまで買ってしまった。


その漫画とは、




「ヘタリア AXIS POWERS」だ。

「ヘタリア AXIS POWERS」とは?


国を擬人化したキャラクターたちによる、
世界史や国際問題をテーマにした漫画。

アニメ化も映画化もしている。

World⭐︎Starsがジャンプ+アプリで無料でも読める。
この新シリーズでは「ローマ皇帝図鑑」というローマ皇帝をテーマにしたストーリーもあって、ますます世界史の勉強にもってこい。ヘタリア、ほんとうに読み出すと止まらない。



▼当時沼ったブログ「キタユメ」
今は移転中だけど、まだココで読める!

https://www.34km.club/bak/kitayume/hetaria/index.html

▼ブログをより見やすく作画も綺麗にした漫画版



タイトルのヘタリアは、「ヘタれのイタリア」の略で、「AXIS POWERS 」は、日本語では「枢軸国」(※)を意味する。


タイトル通り、
連合国のアメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア の5カ国と枢軸国のドイツ、イタリア、日本の3カ国が中心の話が多い。


(※)第二次世界大戦は連合国5カ国との枢軸国3カ国の戦いで、他の国を巻き込んだもの。



キャラクターたちの見かけや性格は、
その国の国民性や民族、ステレオタイプをもとに作られている。




外国人と関わってきたり、世界を旅した今のわたしでも、
ヘタリアに登場する国たちは「確かにィ!!」と思うことが多い。
そのリアルさに思わず笑ってしまう、すごい漫画だ。


ヘタリアに沼って、世界各国やその歴史への愛が爆発した結果、世界史が異様に得意になった。



高校3年生の全国模試では世界史全国1位になるほどだった。


キャラクター紹介


国の数だけキャラクターがいて、現在確認できる国は60以上。メインキャラクターはこの8カ国。

作者の日丸屋秀和さんのTwitter
https://x.com/hima_kazより引用


各国がその世界のお国柄を表した見た目や性格をしているのがとってもおもしろい。

まさか漫画で、世界の縮図見ているかのような気分になるなんて、思いもしなかった。

■フランス

おしゃれで美食家として描かれるフランス。

画像の服装は第二次世界大戦の軍服だが、他の国々の通常の軍服と比べて、圧倒的に派手でオシャレ。
個人的にはこの髭がフランスっぽい。

イギリスとは犬猿の仲。

■アメリカ

アメリカはメガネをしている。ゲームが大好きだからだ。
国民食のハンバーガーを持っている。

世界のリーダーを自称していて、「ヒーローもの」のエンタメが好き。


他のメンバーより少し若く設定してあるのは、
国としての歴史が浅いため。

漫画では、イギリスとは兄弟というか父子というか複雑な関係として描かれている(アメリカはイギリスからの移民により国が始まり、イギリスと戦争をしてイギリスから独立を果たした)

■ドイツ

アニメ版

ドイツは地理的にゲルマン民族の末裔なので、青い目、金髪、高身長で典型的なゲルマン民族の見かけをしている。

無愛想な見た目で勘違いされやすいのも超リアル。

もちろん好物はじゃがいもとウインナーとビール。

マニュアルやルールが大好きで、漫画ではそれにこだわりすぎる一面が描かれる。

犬好きでリサイクル大国としても知られることから、犬やリサイクルも好き。

■日本

我らが日本。

童顔で、感情をあまり見せずに他の国よりおとなしい。
特技は遠慮。口癖は「善処します」。
日本刀や桜と一緒に描かれることが多い。



このキャラクターの身長は、日本男性の平均値の172センチ。
細部にわたる設定が愛おしい。

***

ちなみに、国たちの誕生日は建国記念日が設定されている。

わたしは推しであるドイツと旧西ドイツ(プロイセン)の誕生日をもちろん覚えていた。

大学入試にドイツが建国された日が設問として出題された時、とっても嬉しかった。
思い出してもにやにやする。

あなたもハマる世界史やエスニック(民族)ネタ


漫画の内容は世界史や時事ネタが多いから、とにかく世界史の勉強になる。

戦争はキャラ同士のケンカで、条約は仲直りの条件に見えてくる。

受験のためだけに暗記しないといけない、ただの単語だったはずのものが、意味をもつようになってくる。

「楽しむ」って最強の勉強方法なんだと実感した。

たとえば「マリア・テレジアとオーストリア継承戦争」の話

引用元:キタユメブログ

https://www.34km.club/bak/kitayume/mrt.html

この時代のヨーロッパ諸国は小競り合いの戦争が多く、ごちゃごちゃしていて、国境の変更も多い。世界史を勉強している人で、このあたりの時代は苦手な人が多い。

わたしはヘタリアのおかげで大得意でした。

イギリスがファンタジーな話

https://www.34km.club/bak/kitayume/rkgk16.html

この回で、イギリス人が妖精や幽霊などの目に見えないものを心から信じていると知った。

実際にイギリスでは幽霊が出ると噂のお屋敷のツアーが体験できる。
天下のファンタ時ー小説、「ハリー・ポッター」が生まれた国なのもナットク。

こういう国のマメ知識があると、その国への旅行がもっと楽しくなる。

エスニックジョークで世界を知る



ヘタリアに登場するこういうエスニックジョークがたまらなく好きだった。


ジョークの真偽が確かめたくて海外に出たい好奇心が高まった。


エスニックジョークは外国人にも通じる世界共通の話題であり、
外国人との会話でも使えるし、知的な笑いの場を作ってくれる。

この世の天国とは:

コックはフランス人
警官はイギリス人
技師はドイツ人
銀行家はスイス人
恋人はイタリア人

https://www.34km.club/bak/kitayume/a_i14.html

この世の地獄とは:
コックはイギリス人
警官はドイツ人
技師はフランス人
恋人はスイス人
銀行家はイタリア人

https://www.34km.club/bak/kitayume/a_i14.html

ちなみにこのジョークは個人的には真理


別のパターンでは「結婚するなら日本人女性」もある。日本人女性は見た目が可愛い(こぎれいにしているというイメージなのかしら)のと、家庭を大切にしてくれて男性をたててくれる印象があるからだそうだ。



あとがき


ヘタリアはおもしろいし、学びになる。

でもヘタリアについての、心がざわっとした意見も見たことがある。

ヘタリアは誤ったステレオタイプな考え方に傾倒しがちでは?

というものだ。

ステレオタイプとは、多くの人に浸透している先入観や思い込みのこと。
たとえば、「女性はか弱くておとなしい」や、「日本人は眼鏡をかけていて真面目」など、性別や国籍宗教といったある属性を持つ人に対して与えられるイメージも、その一つ。

引用元:NHK for School


たとえば「ドイツ人はみんな真面目でカタブツ」というレッテルを貼って、一種の偏見や差別的な感情を持ってしまう危険性がある、という意見だ。

ヘタリアは面白くするために、国の特徴を強調して表現している。ワールドジョークとして捉えて、あまり深く考えずに楽しんでいきたい。


ドイツ人はみんながみんな真面目じゃないし、フランス人はみんながオシャレでもない。
A型がみんな几帳面でないし、B型はみんなマイペースではないのと同じかんじ。

決めつけなければ、ヘタリアはとってもいい漫画だし、最高の教材だと思っています。




さてさて、次回は世界史全国1位の勉強法を紹介します。

***
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