簡単に自分の変化が分かる瞬間は「人との再会」

自分の変化が分かる簡単な方法、「それは過去一緒に過ごしていた人と再会すること」だ。

前の職場の人、学生時代の同級生、昔よく関わっていた実家の近所の人…

久々に再会した人からかけられる言葉、相手と話しているときの自分の心の中の変化を静かに観察する。

楽しいのか、おもしろくないのか、興味深いのか、怒りを感じるのか、悲しいのか…

すると簡単に、当時と比べて「自分が変化したこと」と、「自分が変化していないこと」が分かるのだ。

◆

「なんだか1年前と全然雰囲気が変わって、イキイキしているね」

目の前でにっこり笑う、占い師さん。
……または「前職で同じだった派遣社員の仲間」だ。

先日1年ぶりに、再会した。

親子ほど歳は離れているけど、なんとなく今も仲良くさせて頂いている。

「今年の運気の流れを見てもらおうかなー」とふと思い、今回訪ねたのだ。その鑑定中に言われた、意外な言葉。

「…え、そうですか？ありがとうございます」

そう、とっさに返す。

（へー、そう見えるのだなぁ。）
自分では、全く気付かないことだった。

昨年よりも変わったことをふり返ってみる。

理由があるとすれば、

「自発的な行動やチャレンジが増えたこと」かな？

家事育児に加えて、副業を本格的にスタートしたこと。

具体的には、WEBライターしたり、セラピストの活動や勉強をしたり、派遣先を辞めてWEBマーケティング会社に転職したり…

ちょっと忙しくて、両立は常に課題だけど…それも合わせて「楽しいから」かもしれない。

それを経て、彼女からは1年前の自分とは違って「イキイキ」して見えたのかもしれないな……。

それに、こうしたわたしの活動は、彼女には話していないので知らないはず。だから、先入観とかじゃなくて本当に「イキイキ」しているのだろう。

ならば、彼女の記憶の「一年前のわたし」ってどんな風に見えてたのだろう…

ぼんやりと、その言葉の意味と理由を頭の中で、会話を遮らないよう（自分の思考にふけらないように）「自分が当時から何が変わったのだろう？」と考える。

人と再会すると、毎回こうした気づきがとめどなく発生する。

「昨年まで運気的にも停滞する時期で、しんどいことも多かったかもしれないね。けど、あなたの場合は、その分乗り切った経験が全て肥やしになって今後活きてくる。だから大丈夫」

見透かしたような言葉に、ふと我に返る。

けど、彼女の言葉はいつも優しさと強さがにじみ出ている。

それは、やはり彼女が過去たくさん苦労しているからかもしれない。以前彼女から聞いた話を振り返りながら、改めて感じる。

自然と人を元気づけたり、癒すことができる人を観察すると、たいてい過去に大きな辛いことを経験している人が多いのだ。

彼女の最近は、副業でしている占いが軌道に乗ってきているらしい。
現にわたしもリピーター。人気があるのもわかるなぁ…。

その後は、良いこともそうでないことも丁寧にアドバイスをいただき、「がんばってね」と力強く言われた。

ポカポカとあたたかい春のはじまりの日差しの中、なんだか安心してその日は帰宅した。

わたしは彼女みたいに、日常の中で不思議な体験をすることや霊感はないけども、目に見えない運気の流れやチカラはごくたまに感じるし、信じている。

基本的には自分の行動次第だと思うけど、こうした「統計学」と言われる占いも、人生の中で味方につけて参考にしたい。

なにより今回彼女に再会して、「自分が一年前と変化したことが分かったこと」が分かってよかった。

自分のことは全くわからないけど、イキイキと、良い風に変わってるのだな……と単純に嬉しい。

人は、誰かと再会したあと、必ず何かしら気付ことがあるのだ。

今回みたいに体温が上がるような気持ちになったり、ときにはポッカリ心に穴の開くような切ない気持ちになったり、会う人によってさまざま。

自分を中心とした世界の見え方には、さまざまな経験をすればするほど、変化がある。

価値観や興味のあること、大事にしたいことやそうでないこと……。

生きていると少しずつ、変わるもの。

人に会ったあと特有の、その余韻に一人でひたるのも嫌いではない。

わたし以外の他の人も、きっとこんな思いをくり返しているのだろう。

◆

「自分のことがよく分からない」

「なんだか不安だ…」

あっという間に流れていく日々の中、人は「自分は変化してるのかな？成長してるのだろうか…」とふと漠然とした不安や疑問に感じるもの。

そんなときは、過去の関わっていた人に再会すると、ヒントが得られると思う。

よくもわるくも、自分の心境の変化が簡単に分かるからだ。

客観的な自分を、冷静に見つめることもできる。

できれば信頼できる人に会って、「以前に比べて具体的にどこがどのように変わったのか？」を教えてくれそう人には聞いてみるとまた、おもしろいと思う。

それが「よい変化」なら一緒に喜んでくれる人がいればいるだけ、ひとは幸せなのだと思う。

だから、今の人間関係はもちろん、過去に関わっていた信頼できる人との関係も大切にしたい、と改めて感じた今回の再会。

植物に水をやれば、花はすくすく育つ。

人の関係や「縁」も同じで、「コミュニケーション」という水をこまめにすることで、その「縁」はすくすく育っていく。

変化を教えてくれる、大切な人たち。
また次の再会のために、身の回りの「縁」は大切に育てたい。

◆

「あなたは、岩影にいないで人前に出て活動するのが合っている、太陽みたいな人。今はそう思えないかもだけど、少しだけ、人の前に立つことを日常の中で意識してみてね」

「行き詰まったときは、相手の立場に立って考える逆転の発想をするといいよ」

今回彼女からもらった、目の前の枝分かれしたたくさんの道の中にある道しるべ。けど、どれもあまりピンと来ていない言葉たち。

言葉が頭ではなく心の奥まで届くには、ちょっとタイムラグがあることが多い。

だから今は分からなくても、きっと次の再会にはまた発見があるのだろう。

◆

帰宅後、スマホに彼女からメッセージが届いていた。

「今日あなたに会えて、わたしもパワーをもらって、実はどん詰まりになって諦めていた事業の話が進展しました！お互いがんばっていきましょうね」

心がまた、ふっとあたたかくなる。

やっぱりわたしは。

自分が誰かを照らす太陽になるよりも、みんなが太陽みたいに輝くのがみたいなー

と少しわくわくして思う。

道しるべをもとに、また一歩、次の再会を目指して今日もすすむ。