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「フリーランスやめようかな」と思っていた話

ドキドキ……

眠たいのに、寝られない。

ここ数ヶ月、ずーっと自律神経が乱れている気がする。

次男の夜泣きや仕事で続く寝不足。

やらなきゃいけないことが多くて、寝るのは深夜。けど、ゆっくり寝られず朝を迎える。

終わらないかも、間に合わないかも、失敗するかも、効率よくできない、わからない、しっかりしないと……と、続く緊張感。

けど、フリーランスは基本孤独だ。会社みたいに、気軽に相談できる人はいない。なんでも自分で選び、やらないといけない。

それが心地良くもあり、しんどくもある。

土日はなるべく家族時間を確保し、夜中に作業。なんとか今を乗り切る毎日だ。

昨年の今日、わたしは会社を退職した。

12月で開業届を出し、フリーランスになって一年が経つ。副業だったライターの仕事に集中したくて、仕事を辞めた。

ありがたいことに、今日まで仕事は途切れず、むしろずっと目の前に何かしらやるべきことがある。3月に出産を挟んだにも関わらず、だ。

絶対減るだろうな、と思った収入も、不思議と会社で正社員フルタイムで働いていた頃より増えている月もある。

もちろん、執筆の難易度は上がったし、一記事あたりの文字数も増えた。

けど、いつのまにかこなせるようになっているし、お褒めや評価の言葉をいただくことも増えた。

そんな感じで、仕事はさほど営業せずに、依頼されたもので回っている。

直接ご依頼や相談が増えた。ライティングの仕事はもちろん、なぜかライティング以外の仕事も。

側から見れば、割と順調なのかもしれない。ありがたい限りだ。

やはり、苦手なことを避けて得意なことで仕事をすると、それなりにどうにかなるのだなと思った。ソースはわたし。

ここまで読むと、割と順調なので、「2年目も頑張るぞ!」とキラキラしてこの noteを終えてもいいのかもしれない。

だけど、わたしはそれをしない。本当は心からそう思えないのに、それ以上に良く見せるのは嫌だし、特にキラキラに見せたい人もいない。

リアルを書くと「働き方を少し見直さなければならないな」と感じている。

なぜなら、わたしはフリーランスになってから

・朝早く起きられず、朝食が作れなくなった
・主人の弁当も作れなくなった
・土日に子どもと遊ぶ時間が減った

寝ても覚めても、常に神経が休まらず、落ち着かない。産後のホルモンバランスの乱れもあるのかもしれない。

体に力が入りまくっている。

まぁ、今は0歳の次男の深夜のお世話があるので仕方がないのかもしれない。最近は特に、夜泣きと後追いがはじまり、わたしにベッタリだ。

夜中、さて寝ようと布団に入った数分後に夜泣きがはじまる毎日。

仕事はそれなりに楽しい。

けど、体に鞭打ち日々を過ごしているのは事実。分刻みのスケジュール。夕飯は家族のために作るけど、自分の昼食は適当。

このままいくと、数年後に体調を崩すだろう。(既にあまり良くない状態だけど)食事に気を遣っていた数年前の自分は跡形もない。

「なんか違う、これじゃない」

家族と自分を大切にしたいのに、食事も大切にしたいのに。

また元の「あの状態」戻っている感覚。自分ではなく、常に見えない何か合わせている感覚。

環境の充実とは裏腹に、ズンと共存している、理由がわからなく心に広がる虚しさと孤独感。

そんな、日々だ。

「辞めようかな、フリーランス」

そんなことを実は何度も考えていた。ここ数ヶ月、若干モチベーションが下がっているのを感じてはいた。(とはいえ、もちろん仕事の手抜きはしないが)

最近前職の人から連絡があったとき、一瞬戻ろうかな、と思った。けどライティングの仕事はあまりできなくなる道だ。

今の道は一年前、自分で選んだことだし、後悔はしていない。以前占いでも何度か言われたけど、やはりライターもフリーランスも向いているような気がする。

が、少し働き方とやり方を考えないと続かないな、と思う。

書く仕事は続けたい。

夜中作業になっても、文章を書く時間は没頭して楽しいからだ。カチカチっと頭が勝手に文章を組み立てる瞬間が心地よい。それをカタカタとキーボードでアウトプットする時間も好きだ。

スッと理解しやすく整う文章も、今みたいに文法やライティングルールを無視した文章を書くのもやっぱり楽しい。

「楽しい」にどっぷり浸れたらいいのに。けど、現実は難しい。

優秀な妹を持ち、周りからは比べられ抜かされた学生時代。華やかな成績や成果を上げる人はやっぱり評価されて目立っていた。

それは結局、大人社会でも変わらないみだいだ。

本当は成果や結果にはあまり興味のないわたしからすると、やはりビジネスや社会は戦場でもある。ただまじめににやってても、ダメ。

「あなたはまじめすぎる。もっと要領よくやればいいのにね……」

笑い、呆れながら、いつか言われた言葉が地味に頭から離れない。

けど新入社員の頃、電話応対が大量の事務職では先輩にイジメられ「自分は仕事ができない人間」と痛感した18歳の頃の絶望からすると。

毎日通勤するのが苦痛で、一社で長く勤務ができないため、あえて派遣社員として過ごしていた数年前の時期からすると。

「自分で自分のための環境を作れた点」は、少し進歩したのかもしれない。

毎度うつ状態になる自分をどうにかしたくて、いや、どうにかするしかなくて自分で切り開いた今の環境。昔から好きだった「書く」という行為が自分を導いてくれた。まさか仕事になるとは思わなかった。

一記事200円の記事を、睡眠時間を削って書いていた3年前からすると、少しは成長したのだろう。

会社に属するのではなく、自分で書く仕事を請けるスタイルが合っているな、とこの一年やってみてわかった。

けど、本当にこれでいいのだろうか。

わたしは、どこに向かうのだろうか。自分のやりたいことが、いまいちわからない。

だから少しそのペースを落として、今は目の前の自分や家族に目を向けてあげたいなと思う。

命に変えても、大切な家族に対して「できなくなったこと」が、少し増えてしまったから。理想とは少し遠くなってしまった、現実。難しい。

大丈夫、まだ、どうにかなる。

ペースダウンしたことで、自分のことを忘れる人も去る人もいるかもしれない。所詮、わたしの代わりなんていくらでもいる。社会はそうやって回っているからだ。

けど、それでもただ、ポンコツなわたしでも関わってくれる人にはなるべく誠意を尽くして対応したい。

来月か再来月、数年ぶりに親友に会える。

仕事関係ない、学生時代の「何もない、素のわたし」だけを知っている、親友。

休職中で帰省するらしい。理由はわからない。

「まぁ、10年くらいフルで働いたんだもん。ここらで少し休むときがあってもいいよね」と、メッセージ。

心から同意だ。なんだか沁みる。

まじめな彼女。だけど、行動力があり芯が強い彼女。

けど本当は、わたしと同じような心境なのかもしれない。

普段あまり連絡しないし、多分わたしがフリーランスなんて知らないだろう。わたしも多分、聞かれたら言うけど、聞かれなかったら多分言わない。

お互いに関心あるのか、ないのかが分からない。けど心地よい、この感じ。

今、目の前の自分と向き合って関わってくれたら十分に嬉しいから、いいのだ。

楽しく、笑ってはしゃぎたい。

私のこの苦労やよくわからない悩みなんて、知ってもらわなくていい。

あの頃のように、くだらないことを言って周りをにぎやかに、笑わせる気楽なポジションを楽しみたい。

ただ、目の前の自分と笑ってくれたら嬉しい。

今はそんな気分。

わたしは来月、来年。

どんな笑顔で、だれと笑って過ごせているだろうか。こんなに緊張で張り詰めた体や表情ではない気もする。

だから、今は。

「がんばる」というより、自分に最適な働き方を、もう一度考えてつくりたい。

一つずつ、精査して進みたい。

フリーランス2年目となる、師走を追って。

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