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面倒な宿題だと思っていた「夏休みの自由研究」にハマったのは、大人の方だった

土曜も家でダラダラ過ごしたし、気晴らしに今日は外へ出かけようと考えた。しかし、なんせ暑い。ひとりサッと涼しい場所なら出かけたいが、それでもできない。ゲームしようと、誘ってくるコリス。私は、テレビゲームが苦手だ。10分はやれるが、それ以上は難しい。早々にリタイアして、なにか面白いことはないかと探す。コリスと宿題の話をしていたら、読書感想文と自由研究がまだ終わっていないという。1番面倒くさそうなやつが、ふたつ残っている。「今日みんないるし、自由研究やろうよ」と誘う。

前々からコリスは言っていた。「自由研究ではボールペンを作る」と。家にある材料をかき集めて、実験を始める。

・ピンポン球
・プラスチックのコップ
・絵の具
・洗濯のり(このために前に買ったもの)

1:カッターでプラスチックコップの底に、ピンポン球の先が出るくらいの穴を開ける。上から重ねるプラスチックコップにもピンポン球を押さえるくらいの穴を開けておく。ふたつのコップを押さえる力加減でピンポン球が回るイメージだ。

2:洗濯のりに絵の具を混ぜてインクを作る。これがめちゃくちゃ楽しかった。水に絵の具を混ぜるのとは違い、のりに落とした絵の具が溶けずにそのまま落ちていく。その様子をずっと見ていられるのだ。一色の予定だったが、絵の具が落ちていく様を何度も見たくて、何色も色を混ぜることになった。

3:インクをプラスチックコップに流し込んで、紙に書く。ピンポン球をくるくると回しながら描くのだが、思うようにピンポン球は回ってくれない。インクが穴の隙間から流れ落ち、描くには描くのだが、ボールペンというより、プラコップの底で絵を描いてる感じになった。

ピンポン球の先がコップから出ていない……「ボール」ペンには、なっていない。ボールペンのボールを回すって大変だ。プラコップの穴の大きさを何度も調整しているうちに、プラコップがなくなり買い足しに行った。

穴の大きさを調整してみるものの、うまく回らない。ボールはもっと重い方がいい、もっと小さい方がいい、課題がたくさん出てくる。「うまくいかなかったと、レポート書くね」とコリスがいう。「ビー玉でもう一度試そう」。夫がいう。「ここまできたら、ボールペンで絵を描こう」と、私もいう。

またseriaに走り、ビー玉を買ってくる。seriaから帰った頃には、既にレポートを書き終えていたコリスが見守るなか、ここからは大人の自由研究だ。

そそくさとレポートを書き上げ見守るコリス。ビー玉はピンポン球より転がる。これは「描けている」と、言って良いのではないか。

そんなに描けるなら私もやってみるとコリスも出てきた。

おお、描けるじゃん。ピンポン球よりボールが転がりやすく、小回りがきく。

ボールペンの先になる部分、ボールをどの程度プラコップから出すかどう、その穴の開け具合の調整が1番難しかった。こうしてわが家の夏休みの自由研究は、無事終了した。
めんどくさっ…と思っていた夏休みの自由研究、なかなかいいもんだなと思えた一日だった。


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