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苦手克服のために、選んだみち Vol.42

いつお会いしても、朗らかで明るいアカマル屋鮮魚店のH料理長。ご自身の弱みを克服するため、飲食へ進まれたお話を伺いました。

H料理長にとって、SANKOとは?

様々な課題を抱えていますが、仕事って楽しい、飲食って楽しいということを実感できた場所です。目の前のお客様に満足いただいて、ご馳走さまと聞けるのが嬉しいと感じます。

飲食人としてはどう歩まれてきましたか?

高校3年生で飲食の世界に入って、フレンチの調理専門学校を出て、なぜか回転寿司の会社に入って、それからSANKOへ移ってきました。今後は寿司業態を開けるという話を面接で聞いて魅力的だと入社を決めましたが、アカマル屋鮮魚店に行きたいと手を挙げました。それまで回転寿司なので寿司の開発がメインでした。一品料理開発の機会は少なかったので、今は日々考えながら試行錯誤しています。

飲食業を選ばれたきっかけは何でしたか?

この笑顔は、努力の証

誰も信じてくれないんですけど、実は対人恐怖症だったんですよ。全く話さない、表情も硬い、笑わないで有名で。(笑)
大学に進学するか自分の足りないところを克服していくのか悩みました。食育として5歳くらいから包丁を握らされ食の大切さを学んでいた事もあり、このままでは駄目だ、人と話せるようになりたいと飲食の道へ入りました。

対人恐怖症を克服するまで

鏡を見ながら笑顔の練習や活舌や声のトーンを意識して、10年以上かかったと思いますよ。自分にそのつもりはなくてもスタッフからは一番怖い店長だとか、非情だとか言われ、お客様からは睨まれた、笑わないってクレームを何度も受けていました。
一番のきっかけは結婚して子供ができたことかな。
言葉に気持ちを込めることを意識しだしたら、お客様に届くようになっていきました。

今まで続けて良かったと思うエピソードはありますか?

前の会社時代のお客様がたまたま来店されて、15年ぶりぐらいなので確信を持てないままお声がけしたら、自分の名前を憶えてくれていました。最後にお話した時に癌だと伺っていて、どうされているのか気にかかっていました。それがお元気そうにされていたのが嬉しくて。今後飲みに行こうよとお誘いいただきました。
一番最近の話はこちらですが、他にもたくさんありますよ。

美味い魚を食べてもらいたい、ご馳走さまって言われたい

まぐろ解体ショーで、お客様からの質問に回答中の一コマ

回転寿司の業態は乱立しているのに、魚食離れは変だなと感じています。いま働いている店舗は禁煙なこともあり、お子様連れも多いです。自分も親なので子供に魚を食べさせたいし、魚食を広げたい。SANKO船団が獲ってきた魚が店舗に届きますが、漁師のみなさんが大変な思いをして獲った魚を、クルーにいたるまで全スタッフがお客様に伝えられているのかというと。。。これからの課題ですね。小さな一歩でも、先ずはそこから繋げられればと思っています。

SANKOでの就職を検討されている方に

アカマル屋鮮魚店にはいい魚があります。
水産業を盛り上げようとか、話が大きくなると自分には関係ないと思いがちですが、それも名もなき人たちの地道な活動に支えられています。会社を良くしようは、日本を良くすることだと思うし、人がいないと出来ることが広がらないので一緒にやって欲しいです。





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