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とにかく、自分でやってみないとわかんないから。

やってみないと、わからないから。
失敗したら、やり直せばいいじゃない、違う方法で。

私が失敗したからと、あなたも失敗するとは限らない。
私が成功したからと、あなたも成功するとは限らない。

だって、人それぞれ違うもの。比較しても意味ない。

もしも失敗したとして、自分で違う方法を考えて、今度は成功するかもしれないし、それでもダメなら、誰かが手を差し出して手伝ってくれるかもしれない。

ビルから飛び降りたような気持ちになったら、下で通りすがりの人たちが、布団を持って受け止めてくれるかもしれない。

頑張っている姿は、誰かが見てくれているから。

あなたは、あなたにしかできない方法で、やればいいんじゃないかと思う。

私はいつも、直球しか投げられない人間だから、自分でやってみないと納得できない。

他人様から見たら、面倒くさい人間かもしれないけど、人様に迷惑かけないならいいんじゃないかと思う。

夫の転勤先でのこと。
ウチは社宅の2階に住んでいた。田舎だから、トイレは簡易水洗トイレだった。
どういうものかと言うと、「ボットントイレ」、要するに「汲取りトイレ」なんだけども水は出て、体から出た排泄物を流して、貯める場所がそれぞれの家にあって、定期的に蓋を開けて業者が、バキュームカーで汲み取ってくれる。

これが、1階の自分の下に住んでいる人の、玄関横に設置されていた。
普通は、連絡しなくても、2、3ヶ月に1回業者が汲み取りに来て、現金で支払う仕組みになっていた。

ある日の夜9時過ぎ頃、11月くらいだったかな。まだ雪も降ってなかったけど、とても寒い日だった。

『ピンポーン』

とインターホンがなった。玄関に出ると1階に住む夫の同僚の奥さんが立っていた。

とても言いづらそうに、

「あのー、ウチの玄関横のお宅のマンホールが溢れて、流れ出てきてるんです。」

「えええっっ!!」

と慌てて、その奥さんと一緒に見に行った。
溢れるなんて、聞いたことなかったし、もちろん見たこともないからビックリした。

現場に行くと、溢れて液状のものが出ていた。

私は、「すみません。すぐに処理するんで。」と自宅に戻り、夫を呼びに戻った。

と言っても、夫も私もそのあり得ない光景に驚いたけど、早くしないと人様に迷惑が更にかかるし、溢れているままでは用は足せない。

やったことないけど、やるしかない。真っ暗な中で。

私はうろたえている夫に、思いつくものを持って来るように指示をした。

「デカい懐中電灯、軍手、ゴム手、バケツ、新聞紙、トイレットペーパー、料理で使うおたま、デカいゴミ袋、早く持ってきて。あ、長靴も。あと、雑巾とマイペット!」

それらを持ってきてもらい、私はすぐに長靴に履き替え、軍手の上にゴム手を履き、初めて自分で蓋を開けた。

おーう、臭う。汲み取りの臭い。

夫に懐中電灯を持たせ、ビニール製のゴミ袋を開けて持たせ、私が蓋の周りに新聞紙を敷き、とりあえず新聞紙を突っ込んでみた。
吸い取ろうかと思って。いやいや、なかなかのものだよ。全くうんともすんともしない。

こりゃもう、地道におたまで掬うしかない。毎日のトイレ掃除で、トイレ掃除用のシートをポイポイ流していたのと、夫がたくさんトイレットペーパーを使い、あげくの果てにウォシュレットもガンガン使っていたらしく、水位が上がっており、シートと溶けたトイレットペーパーがあったので、おたまを使ったほうが早かったのだ。

夫に、バケツにゴミ袋をセットさせ、私がおたまで水分を掬い、紙類は、軍手&ゴム手を履いた手を入れて、その晩と、明日の朝に用を足せるくらいの分をすくい取り、ゴミ袋に入れていった。

寒いから、早くやらないと凍え死んでしまいそうだった。

ある程度、水位が下がったので蓋を閉めて、
何もしなかったくせに、グダグダ文句や弱音を吐く夫に、バケツに水を汲んでくるように指示をし、そのバケツにマイペットを入れて、絞った雑巾で蓋の周りを拭いた。

1階の住人に、処理終了と翌日除菌する旨を伝え、排泄物の入ったゴミ袋&バケツを、物置に入れて自宅に戻った。

翌日は丁度燃やせるゴミの日で、収集車が来た時に収集員に聞いたら、
「持って行くよー。」とのことで、持って行ってもらい一件落着。

ではない。汲み取り業者に連絡をし、バキュームカーを呼んだ。
業者の人は、ウチの蓋を開けて行った。

「お宅、他の家に比べて量多いよ。普通こんなにならないよ。1か月に1回汲み取ったほうがいいよ。」と助言されそうすることにした。

その後、ホームセンターで害のない除菌スプレー(子供さんとワンちゃんがいたから)と、を買って、掃除をしてからスプレーして、今度はホントに任務完了!

夫?結局何にもしてないよね。にも関わらず、さも自分が処理したように、武勇伝のように職場で話していたらしいことを、私の元同僚たちから聞いたのだった。

トイレ事件で、私はもうひとつ解決したことがある。
それは、夫が「痔」であることだった。
本人は隠していたが、私がトイレに行く度に、私ではない「血」の臭いがしていたのだった。痔だから、ウォシュレットをガンガン使い、大量のトイレットペーパーを使っていたのだ。

私の嗅覚と勘の鋭さを再認識した出来事でもある。

だいぶ、話がとんでもない方向にそれたのだけど、要は、

わかんなくても、失敗を恐れずに、考えているよりも、まずはやってみてはどうだろう。
何とかなるんだから。

と、行動力の話でした。

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